あなたは「サンセベリアとサンスベリアの違い」について調べたことはありますか?同じ植物なのに、なぜか2つの名前で呼ばれていることに疑問を持った方も多いのではないでしょうか。この記事では、その違いの真相と、呼び方の由来を徹底解説します!

サンセベリア(またはサンスベリア)は、丈夫で育てやすく、インテリアとしても人気の高い観葉植物です。近年では多彩な品種が流通し、コレクションとしても注目されています。本記事では名前の由来から育て方、種類、風水効果まで幅広くご紹介します。
記事のポイント!
- サンセベリアとサンスベリアの違いと正式な呼び方について
- 名前の由来と、日本での呼び方が分かれた理由
- サンセベリアの基本情報と70種以上ある多様な品種
- 初心者でも失敗しない育て方のコツと管理方法
サンセベリアとサンスベリアの違いとその由来
- サンセベリアが正式名称だが、サンスベリアも一般的に使われている
- サンセベリアの名前の由来はイタリア貴族サンセベーロ公爵から
- 日本語での発音しやすさからサンスベリアが普及した背景
- 検索数ではサンスベリアの方が多く使われている現状
- 英語圏ではスネークプラントと呼ばれる理由
- 園芸関係者は学術的にサンセベリアと呼ぶことが多い
サンセベリアが正式名称だが、サンスベリアも一般的に使われている
「サンセベリア」と「サンスベリア」、この2つの呼び方について混乱している方は多いのではないでしょうか。結論からいうと、学名の表記からすると「サンセベリア」が正式な呼び方です。英語表記は「Sansevieria」で、これをローマ字読みするとサンセベリアとなります。
しかし、実際には「サンスベリア」と呼ぶことも非常に一般的で、どちらが間違いということではありません。これは英語の「Sansevieria」の発音が「se」の部分にアクセントがなく曖昧に発音されるため、日本語で聞き取ると「サンス」にも「サンセ」にも聞こえるからです。
独自調査によると、GoogleやInstagramでの検索ボリュームは「サンスベリア」の方が多く、一般的な使われ方としては「サンスベリア」が優勢のようです。例えば、Googleでは「サンセベリア」が約21,680件に対し、「サンスベリア」は約59,200件の月間検索ボリュームがあります。
興味深いことに、早口で「サンセベリア」と何度も言っていると、「サンスベリア」と発音してしまう傾向があります。これは「すべる」という音が日本語として発音しやすいという点も影響していると考えられます。
結論として、どちらの呼び方でも通じますし、間違いとは言えません。ただ、学術的な場面では「サンセベリア」を使う傾向があるようです。次に、この名前の由来を見ていきましょう。
サンセベリアの名前の由来はイタリア貴族サンセベーロ公爵から
サンセベリアという名前には興味深い歴史があります。この植物の命名には、18世紀後半の植物学者たちの間で論争があったといわれています。まず、ナポリの植物学者ペターニャが彼のパトロン(後援者)であったイタリア貴族サンスベリーノ伯爵に敬意を表して「サンセべリニア属」と名付けました。
しかし後年、スウェーデンの植物学者トゥンベリーが、ペターニャとは別のイタリア貴族・サンセベーロ公爵(San Severo)にちなんで「サンセベリア属」と命名しました。名前の由来がイタリア語の「San Severo」であることから、ローマ字読みでは「サン・セヴェーロ」が正確な発音になります。
当然ながら「どちらの命名が正しいのか」という議論が学術界で起こりましたが、最終的にトゥンベリーの「サンセベリア属」が国際的に認められました。トゥンベリーが勝利した背景には、彼が植物分類学の父とも呼ばれる生物学者カール・フォン・リンネの愛弟子だったことが影響しているとも言われています。
興味深いことに、トゥンベリーは江戸時代中期に長崎に滞在し、日本の園芸文化向上にも貢献した人物です。そのため、彼の祖国スウェーデンの切手には日本の情景が描かれているものもあります。
しかし皮肉なことに、科学的研究の進展により、現在ではサンセベリアは「ドラセナ属(Dracaena)」に分類されています。学名は「Dracaena trifasciata(ドラセナ・トリファスキアータ)」が正式となり、「Sansevieria trifasciata」は異名(シノニム)という扱いになっています。とはいえ、トゥンベリーが命名した「サンセベリア」という呼び名は、今でも日本やヨーロッパで広く使われています。
日本語での発音しやすさからサンスベリアが普及した背景

日本では、特に「サンスベリア」という呼び方が広く普及しています。これにはいくつかの理由があると考えられます。まず、日本語の音韻体系として「スベ」という発音の組み合わせが「セベ」よりも発音しやすい傾向があります。日本語では「す」の音が「せ」よりも頻出し、馴染みがあるためと考えられます。
さらに、サンセベリアが日本に入ってきたのは江戸時代末期から明治時代初期といわれていますが、この頃はまだカタカナ語が一般的ではなく、読み方が定まらない外来語も多くありました。そのため、耳で聞いた発音をそのままカタカナに置き換えたことで、「サンスベリア」という呼び方が定着した可能性があります。
また、商業的な側面も見逃せません。明治15年(1882年)頃は、オモト(万年青)がブームだったという記録があります。外国から持ち込まれた新しい植物を販売する際、日本人にとってなじみやすく、覚えやすい名前をつけることで普及を促進しようとした可能性があります。「サンスベリア」の方が、日本語として発音しやすく聞き馴染みがよかったのかもしれません。
もう一つ興味深いのは、日本では「千歳蘭(ちとせらん)」や「虎の尾(トラノオ)」という和名も付けられていることです。特に「虎の尾」という名前は、葉の模様が虎の尾に似ていることから名付けられました。このように、日本人にとってわかりやすい名前を付けることで、親しみやすさを高める工夫もされてきました。
現在では、育てやすさから初心者向けの観葉植物として広く知られるようになり、「サンスベリア」という呼び名がより一般的になっています。ただし、学術的な文脈や専門的な園芸の世界では「サンセベリア」と表記されることも多いです。
検索数ではサンスベリアの方が多く使われている現状
現在のインターネット上での検索傾向を見てみると、「サンスベリア」の方が「サンセベリア」よりも圧倒的に検索されていることがわかります。独自調査の結果、Googleの月間検索ボリュームでは「サンスベリア」が59,200件であるのに対し、「サンセベリア」は21,680件となっています。約2.7倍もの差があり、一般的な知名度や使用頻度において「サンスベリア」がより浸透していることがうかがえます。
SNSでの使用状況を見ても同様の傾向があります。Instagramのハッシュタグ検索では、「#サンスベリア」が8.1万件であるのに対し、「#サンセベリア」は4.2万件と、ほぼ2倍の差があります。この数字からも、日常的な使用や一般の植物愛好家の間では「サンスベリア」という呼び方が主流であることが分かります。
実際のオンラインショップの表記を調査してみると、「サンスベリア」を主に使用しているショップが多く見られました。具体的には、GreenSnap STORE、HitoHana(ひとはな)、THE GOOD FLOWER JAPAN、AND PLANTS、グリーンスマイルなどのショップが「サンスベリア」を主に使用しています。
一方で、両方の表記を併用しているショップも少なくありません。ディノス、ハイボネックスジャパン、Amazon、楽天市場、フェイクグリーン専門店PRIMAなどでは、「サンセベリア(サンスベリア)」といった形で併記していたり、どちらの検索キーワードでも商品が表示されるように工夫されています。
この検索傾向からわかることは、一般的な日常会話やカジュアルな文脈では「サンスベリア」が主流となっているものの、商業的には両方の呼び名に対応する必要があるほど、どちらの呼び名も定着していることです。「サンセベリア」と「サンスベリア」は、いわば双子の名前として日本社会に浸透しているといえるでしょう。
英語圏ではスネークプラントと呼ばれる理由
海外、特に英語圏では、サンセベリアは「Snake Plant(スネークプラント)」という名前で広く知られています。この名前の由来には、いくつかの面白い理由があります。
まず最も一般的な理由は、サンセベリアの葉の模様が蛇の皮膚の模様に似ていることです。特に代表的な品種であるローレンチーは、緑と黄色の縞模様が蛇の体表に見られる模様を連想させます。この特徴的な外観が「Snake Plant」という名前の由来となっています。
また、サンセベリアの細長い葉が、地面から立ち上がる蛇のように見えることも名前の由来の一つとされています。特にスタッキーやキリンドリカなどの棒状の葉を持つ品種は、まさに蛇が立ち上がったような姿をしていると言えるでしょう。
英語圏では「Mother-in-law’s Tongue(姑の舌)」という、やや皮肉を込めたニックネームで呼ばれることもあります。これは、サンセベリアの葉が尖っていて硬く、時に鋭いことから、「姑の鋭い舌(批判)」に例えられたものです。この呼び名には文化的な背景もありますが、植物の特性を面白く表現した名前として知られています。
このように、同じ植物でも国や地域、文化によって呼び名や捉え方が異なるのは興味深いですね。日本では「虎の尾(トラノオ)」と呼ばれるのに対し、英語圏では「Snake Plant(蛇の植物)」と呼ばれるのは、同じ模様でも見る人の文化的背景によって連想するものが違うことを示しています。
ちなみに、植物学の世界では国際的に統一された学名「Dracaena trifasciata」(旧学名:Sansevieria trifasciata)が使われますが、一般的な呼び名は国や言語によって様々であることは珍しくありません。このような文化による名前の違いも、植物の魅力の一つと言えるでしょう。
園芸関係者は学術的にサンセベリアと呼ぶことが多い
園芸の専門家や関係者の間では、「サンセベリア」という呼び方が好まれる傾向があります。これは学術的な正確性を重視する専門家の姿勢の表れと言えるでしょう。独自調査によると、NHK出版の「みんなの趣味の園芸」や「プロトリーフチャンネル」など、教育的な側面を持つメディアでは「サンセベリア」という表記が主に使われています。
これには明確な理由があります。学名「Sansevieria」をローマ字読みすると「サンセベリア」となるため、学術的な文脈では原語に忠実な「サンセベリア」が適切とされているのです。また、園芸の専門書や学術論文では、国際的な慣例に従って植物を呼ぶことが多く、その点でも「サンセベリア」が選ばれやすいといえます。
興味深いことに、大学などの研究機関では、日本語論文の場合はローマ字読み(もしくはドイツ語読み)を、英語論文の場合は英語読みを使うように教えられることがあるそうです。これは学術的なコミュニケーションにおける国際的な慣例に従ったものと考えられます。
一方で、商業的な園芸店やオンラインショップでは、一般消費者の馴染みやすさを考慮して「サンスベリア」を使用することも多いです。これは、一般の方々が検索や会話で使う頻度の高い「サンスベリア」を用いることで、情報へのアクセスを容易にする配慮からと考えられます。
また、一部の専門家の間では、サンセベリア(サンスベリア)の現在の正式学名が「Dracaena trifasciata(ドラセナ・トリファスキアータ)」であることから、「サンセベリア」も「サンスベリア」も学術的には旧称となっている点も認識されています。ただし、一般的な園芸の場面では依然として「サンセベリア」または「サンスベリア」という名前が広く使われ続けています。
専門家であるか一般の愛好家であるかを問わず、植物に対する愛情と敬意を持って接することが最も重要です。名前の違いに関わらず、この魅力的な観葉植物を楽しみ、正しく育てていくことが、サンセベリア(サンスベリア)を愛する者の共通の願いではないでしょうか。

サンセベリア(サンスベリア)の魅力と育て方
- サンセベリアの基本情報と和名の由来について
- サンセベリアの空気清浄効果は研究で証明されている
- サンセベリアの種類は70種以上あり個性豊か
- サンセベリアの育て方は乾燥に強く水やりが簡単
- サンセベリアの葉が茶色くなった場合の対処法
- サンセベリアは風水でも人気の理由と置き場所
- まとめ:サンセベリアとサンスベリアの違いは呼び方だけで同じ植物
サンセベリアの基本情報と和名の由来について
サンセベリア(サンスベリア)は、現在の分類ではキジカクシ科のドラセナ属に分類される多年草です。かつてはリュウゼツラン科サンセベリア属とされていました。学名は「Dracaena trifasciata」で、かつての学名「Sansevieria trifasciata」は現在では異名(シノニム)とされています。
原産地は西アフリカのナイジェリアやコンゴ東部などの熱帯・亜熱帯地域で、乾燥した環境に適応した植物です。その特徴は、肉厚で硬質な葉が地下茎から直接伸び、茎を持たないことです。葉は真っ直ぐ上に伸びるものから、短く扇状に広がるものまで品種によって様々な形態を示します。
日本では「千歳蘭(ちとせらん)」という和名で呼ばれることもあります。「千歳」とは「千年」を意味し、「長い年月を生き続けるほど丈夫」という意味が込められています。この特徴から「永久」「不滅」という花言葉も生まれました。また「厚葉千歳蘭」とも呼ばれることがあり、これは葉が肉厚で寿命も長いことに由来しています。
もう一つの和名「虎の尾(トラノオ)」は、特に代表的な品種「ローレンチー」の葉の縞模様が虎の尾に似ていることから名付けられました。緑色の濃淡と白い縞模様が虎の尾を連想させることからこの名前が付いたと考えられています。
サンセベリアが日本に入ってきたのは江戸時代末期から明治時代にかけてだと言われています。当時はカタカナでの名前はあまり親しみが持てず、商品名としても魅力に欠けるとされたため、親しみやすく覚えやすい和名がつけられました。このように、日本の文化に合わせた名付けが行われたことも、サンセベリアが日本で広く親しまれるようになった理由の一つと言えるでしょう。
現在では「サンセベリア」あるいは「サンスベリア」という名前で広く知られるようになり、その丈夫さと育てやすさから初心者向けの観葉植物として人気を集めています。学名や分類が変わっても、私たちの生活に彩りを与えてくれるこの植物への愛情は変わらないのではないでしょうか。
サンセベリアの空気清浄効果は研究で証明されている
サンセベリアは、単に見た目が美しいだけでなく、空気清浄効果があるとして注目されています。この効果は、アメリカ航空宇宙局(NASA)が行った研究によって科学的に裏付けられています。
NASAの「NASA Clean Air Study」という研究プロジェクトでは、サンセベリア・ローレンチー(Sansevieria trifasciata ‘Laurentii’)を含む複数の観葉植物を使用して実験が行われました。その結果、サンセベリアが「ベンゼン」「ホルムアルデヒド」「トリクロロエチレン」「キシレン」「トルエン」などの有害物質を浄化する能力があることが示されました。これらの化学物質は、一般的な空気清浄機では除去しにくいものとして知られています。
この空気清浄効果の秘密は、サンセベリアが行うCAM型光合成(多肉植物などに見られる光合成方法)にあります。通常の植物とは異なり、サンセベリアは夜間に二酸化炭素を取り込み、日中に光合成を行うというユニークな特性を持っています。このプロセスの中で、環境汚染物質を除去する効果があるとされています。
ただし、実際の効果を得るには条件があります。NASAの実験は密閉された空間で行われたものであり、一般的な家庭の環境で同様の効果を得るためには、かなりの数のサンセベリアが必要です。例えば、12平方メートル(約8畳)の空間の空気を浄化するためには、サンセベリア約40鉢が必要とされています。
また、サンセベリアがマイナスイオンを放出するという説もありますが、これについては一部の研究でサンセベリアを含む観葉植物が生物学的に極微量のイオンを放出することが示唆されただけで、それが人間に対してどのような効果を及ぼすかは科学的に十分に立証されていません。
したがって、空気清浄効果やマイナスイオン効果については、科学的事実として認識されているものもありますが、その効果の程度や実際の生活環境での影響については、過大な期待をせずに捉えることが望ましいでしょう。それでも、サンセベリアが室内環境を自然で心地よいものにする助けになることは間違いありません。
サンセベリアの種類は70種以上あり個性豊か
サンセベリアはその多様な種類と個性豊かな姿が大きな魅力です。現在確認できているだけでも70種類以上の品種があるとされ、遺伝子変異や品種改良によって日々新しい品種が生み出されています。その中には日本ではまだ流通していない希少品種も多数存在し、愛好家の間では高値で取引されることもあります。
サンセベリアの品種は、大きく分けて剣葉タイプと棒タイプの2種類に分類できます。剣葉タイプは幅広の葉をまっすぐ伸ばす形状で、代表的なのがローレンチーです。一方、棒タイプは細長い円筒形の葉を伸ばす形状で、スタッキーやキリンドリカなどが有名です。
代表的な品種とその特徴をいくつか紹介しましょう:
品種名 | タイプ | 特徴 |
---|---|---|
ローレンチー | 剣葉 | 最も一般的な品種。緑の葉に黄色の縁取りがあり、1m以上の高さになる。 |
ゼラニカ | 剣葉 | ローレンチーに似ているが黄色の縁取りがなく、シルバーがかった縞模様が特徴。 |
ハニー | 剣葉 | 矮性種で約20cmとコンパクト。葉が放射線状に広がる。 |
スタッキー | 棒 | 葉が棒状で真っすぐ上に伸びる。葉に縦の溝があるのが特徴。 |
ボンセレンシス | 棒 | 扇状に広がる棒状の葉が特徴。「恐竜の手」とも呼ばれる。 |
マッソニアーナ | 剣葉 | 幅広の大きな葉が特徴で、1株に少数の葉しかつかない。 |
ファーンウッド | 棒 | 棒タイプと剣葉タイプの中間的な特徴を持つ。細長い葉に虎斑が入る。 |
ロリダ | 剣葉 | 「キングオブサンセベリア」と呼ばれる希少品種。扇状に広がる短い葉が特徴。 |
サムライドワーフ | 剣葉 | コンパクトで幅広の葉をロゼット状に展開。葉の縁にラインが入る。 |
これらの他にも、ムーンシャイン(シルバーがかった美しい葉色)、ミカド(細い棒状の葉が特徴)、バナナ(肉厚で丸みを帯びた葉)など、様々な個性を持つ品種があります。
サンセベリアの品種によって成長の速さも異なり、一般的に剣葉タイプの方が成長が早く、棒タイプや希少種は成長がゆっくりな傾向があります。特にロリダのような希少品種は成長が非常に遅いため、大きく育てるには時間と忍耐が必要です。
こうした多様な品種の存在は、サンセベリアの魅力をより一層高めています。インテリアの好みや置き場所に合わせて選べるのも大きな利点です。あなたのお気に入りの品種を見つけて、コレクションを楽しんでみてはいかがでしょうか。
サンセベリアの育て方は乾燥に強く水やりが簡単
サンセベリアが初心者にも人気の理由の一つが、その育てやすさです。特に水やりが簡単で、忙しい現代人にとって理想的な観葉植物と言えるでしょう。サンセベリアは熱帯アフリカの乾燥地帯が原産のため、乾燥に非常に強い特性を持っています。
水やりの基本は「土の表面が完全に乾いてから」が原則です。具体的には、春から秋の成長期でも1~2週間に1回程度、秋から冬は1か月~2か月に1回程度で十分です。サンセベリアの根は湿った状態が続くと腐りやすいため、「水のやりすぎ」に注意することが最も重要です。
季節ごとの水やりのポイントをまとめると:
春~秋(成長期):
- 用土表面が完全に乾いたら、鉢底から水が溢れるくらいたっぷりと水を与えます。
- 鉢内が蒸れないよう、夕刻以降に水を与えるのがベストです。
- 特に梅雨時は用土の乾き具合に注意し、蒸れないようにしましょう。
秋~冬:
- 晩秋~冬季は根の吸水力も落ちるため、土が完全に乾いてからさらに2~3日経ってから水を与えます。
- 冬は日中、空気が温まるお昼前後に水を与えるのが理想的です。
- 室温が10℃以下になるようなら、水やりはほぼ断水状態にすることで寒さへの耐性が高まります。
置き場所についても、サンセベリアは比較的柔軟です。レースのカーテンやブラインド越しの柔らかい光が当たる風通しのよい場所が理想的ですが、日陰にも強いため、室内の明るい場所であれば問題なく育ちます。ただし、エアコンの風が直接当たる場所は避けてください。不自然に温度調整されたエアコンの風を長時間受け続けると、代謝不良を起こして枯れてしまう可能性があります。
肥料は、4~10月の成長期に、観葉植物用の錠剤肥料や液体肥料を月1回程度与えるだけで十分です。11月以降翌春までは肥料は不要で、根の活動が緩慢になるこの期間に施肥を行うと、根を傷めてしまう可能性があります。
植え替えは2~3年に1度、5~8月頃に行うのが適期です。用土は観葉植物用の培養土で問題ありませんが、水はけをよくするために赤玉土4・腐葉土1・川砂2くらいの配合で混ぜ合わせたものも適しています。
このように、サンセベリアは水やりの頻度が少なく、肥料も控えめで良いため、忙しい方や植物の管理が初めての方にも無理なく育てられます。育てやすさと美しさを兼ね備えたサンセベリアは、まさに理想的な室内植物と言えるでしょう。
サンセベリアの葉が茶色くなった場合の対処法

サンセベリアを育てていると、時々葉の先端が茶色く変色したり、葉全体がしわしわになったりすることがあります。これらの症状は、いくつかの原因が考えられますが、適切に対処すれば回復する可能性があります。
葉の先端が茶色くなる原因と対処法
- 水のやりすぎ: 最も一般的な原因は過湿です。サンセベリアは乾燥に強い植物なので、水のやりすぎは根腐れを引き起こし、葉の変色につながります。
- 対処法:水やりの頻度を減らし、土が完全に乾いてから水を与えるようにします。また、鉢の排水穴が詰まっていないか確認しましょう。
- 寒さによるダメージ: サンセベリアは寒さに弱く、10℃以下になると生育不良を起こします。特に冬場の低温と水やりの組み合わせは危険です。
- 対処法:10℃以上の場所に移動させ、冬場は水やりを控えめにします。暖かい場所で管理し、冷たい窓際からは離しましょう。
- 栄養不足: 長期間肥料を与えていないと、栄養不足で葉の先端から枯れることがあります。
- 対処法:成長期(4~10月)に月1回程度、観葉植物用の肥料を与えます。
- 日焼け: 強い直射日光に長時間当てると、葉が焼けて茶色くなることがあります。
- 対処法:直射日光の当たらない明るい場所か、レースカーテン越しの光が当たる場所に移動させます。
茶色くなった部分の処理方法は、その部分を切り取って形を整えることです。切る際は、健康な緑色の部分まで下がって、斜めに「山切り」にすると見た目もきれいに仕上がります。その後は原因に合わせた対策を講じれば、新しい葉は健康に育ちます。
葉がしわしわになる原因と対処法
葉がしわしわになる主な原因は、以下の3つが考えられます:
- 水不足: 乾燥に強いとはいえ、極端に水が不足すると葉の水分が失われ、しわしわになります。
- 対処法:鉢底から水が出てくるくらいまでたっぷりと水を与えます。数日後には水分が植物体に行き渡り、元の状態に戻ることが多いです。
- エアコンの風による影響: エアコンの風が直接当たると、急激な乾燥や温度変化により葉がしわしわになることがあります。
- 対処法:エアコンの風の当たらない場所に移動し、霧吹きで葉水を与えると回復します。
- 寒さ: 冬場の低温でもしわしわになることがあります。
- 対処法:15℃以上ある環境に移動させます。それでも回復しない場合は、株が休眠状態に入った可能性があるので、春まで水やりを控え、週1回程度霧吹きで用土表面を湿らす程度にします。
あまりにもしわしわが進行している場合は、完全には回復せず枯れてしまうこともあります。その場合は、株分けや挿し木(葉挿し)で再生させる方法もあります。サンセベリアは葉を切って土に挿すだけでも根が出て新しい株になるという、再生力の強さも魅力の一つです。
このように、サンセベリアに問題が起きても、原因を特定して適切に対処すれば、多くの場合は回復する可能性があります。健康なサンセベリアを育てるためには、その性質を理解し、適切な環境と管理を心がけることが大切です。
サンセベリアは風水でも人気の理由と置き場所
サンセベリアは観葉植物としての魅力だけでなく、風水的にも非常に良いとされる植物です。その独特の形状と生命力の強さから、様々な良い効果があるとされています。風水におけるサンセベリアの意味と効果について見ていきましょう。
風水的なサンセベリアの効果
- 魔除け・厄除け効果: サンセベリアの尖った葉は「剣」のような形状をしており、邪気や悪い気を払う効果があるとされています。特に葉が鋭く尖ったタイプほど、魔よけの効果が高いと考えられています。
- 空気浄化作用: 風水では空気の質も運気に影響するとされています。サンセベリアには空気を浄化する効果があるため、室内の気の流れを改善し、良い運気を招くとされています。
- 金運アップ: サンセベリアは「富貴竹」とともに金運を呼び込む植物とされています。特に黄色の縁取りがある品種(ローレンチーなど)は、金運に良いとされています。
- 健康運の向上: サンセベリアの生命力の強さは、健康運を高める効果があると考えられています。
- 仕事運・集中力の向上: サンセベリアはマイナスイオンを発生させると言われており、集中力を高め、仕事の効率を上げる効果があるとされています。
風水的に良いとされる置き場所
風水では、サンセベリアを置く場所によって、さらに効果を高めることができるとされています:
- 鬼門(北東)や裏鬼門(南西): 風水では、北東と南西が「鬼門」と呼ばれる悪い気が入りやすい方角とされています。サンセベリアをこれらの方角に置くことで、邪気の侵入を防ぐ効果があるとされています。
- 寝室: サンセベリアは夜間も酸素を放出するとされ、寝室に置くと安眠効果があるとされています。また、恋愛運の向上にも良いとされており、特に独身の方の寝室におすすめです。
- リビングの角: リビングの角に置くことで、部屋全体の気の流れを良くする効果があるとされています。
- オフィスのデスク: 仕事の集中力を高め、ストレスを軽減する効果があるとされているため、デスクに小さなサンセベリアを置くのも良いでしょう。
ただし、風水では直接人を指すような置き方は避けるべきとされています。サンセベリアの尖った葉が人を直接指すような配置は、攻撃的なエネルギーを生み出すとされていますので注意しましょう。
また、サンセベリアの種類によっても風水的な効果が異なるとされています。例えば、黄色の縁取りがあるローレンチーは金運に、全体的に緑が強いゼラニカは健康運に、ハニーなどのコンパクトな種類は恋愛運に良いとされています。
このように、サンセベリアは風水的にも様々な効果があるとされており、置き場所を工夫することでその効果をさらに高めることができるとされています。風水を信じるかどうかは個人の自由ですが、美しい観葉植物としてのサンセベリアがお部屋に良い雰囲気をもたらすことは間違いないでしょう。

まとめ:サンセベリアとサンスベリアの違いは呼び方だけで同じ植物
最後に記事のポイントをまとめます。
- サンセベリアとサンスベリアは同じ植物を指し、呼び方の違いだけである
- 学名は「Sansevieria」でローマ字読みすると「サンセベリア」となる
- 英語の発音ではseの部分にアクセントがなく曖昧なため、「サンスベリア」という呼び方も定着した
- 日本語として「すべる」という音が発音しやすいことも「サンスベリア」が普及した一因
- 検索数では「サンスベリア」の方が「サンセベリア」よりも2.7倍ほど多い
- 園芸の専門家や学術関係者は「サンセベリア」と表記することが多い
- 和名は「千歳蘭(ちとせらん)」や「虎の尾(トラノオ)」と呼ばれる
- サンセベリアの名前の由来はイタリア貴族のサンセベーロ公爵に由来する
- 現在の学名は「Dracaena trifasciata」でドラセナ属に分類されている
- 英語圏では「Snake Plant(スネークプラント)」や「Mother-in-law’s Tongue(姑の舌)」と呼ばれる
- サンセベリアは空気清浄効果があり、NASAの研究で証明されている
- サンセベリアは70種類以上の品種があり、剣葉タイプと棒タイプに大別される
- 乾燥に強く、水やりは春~秋で1~2週間に1回、秋~冬は1~2ヶ月に1回程度で十分
- 風水では魔除け・厄除け効果があり、金運・健康運・仕事運向上に良いとされる
- 育てやすさ、見た目の美しさ、多様な効果から、初心者にもおすすめの観葉植物である