観葉植物として人気の高いパキラは、100均でも手軽に購入できることをご存知でしょうか。ダイソーでは100円から300円程度で販売されており、初心者の方でも気軽に育て始めることができます。

しかし、購入したままの状態で育て続けると、根詰まりを起こしたり成長が止まってしまったりする可能性があります。この記事では、100均で購入したパキラを大きく育てるためのポイントや、植え替えの方法、水やりのコツまで詳しく解説していきます。
記事のポイント!
- 100均パキラの実生株と挿し木株の見分け方と特徴
- 購入後すぐに行うべき植え替えの手順と必要な道具
- パキラを大きく育てるための水やりと置き場所の管理方法
- ハイドロカルチャー栽培への植え替え方法と注意点
100均パキラの育て方と10年後の驚きの成長記録
- ダイソーで売られているパキラの特徴と種類を解説
- 購入時のパキラの選び方と見分けのコツ
- すぐに植え替えが必要な理由と適切な時期
- 100均パキラの植え替え手順と必要な道具を詳しく解説
- 植え替え後の水やりと置き場所の注意点
- 実生株と挿し木株の違いと成長の特徴
ダイソーで売られているパキラの特徴と種類を解説
ダイソーでは、主に100円と300円の2種類のパキラが販売されています。どちらも手のひらサイズの小さな苗の状態で、黒いポリポット入りで販売されています。
パキラは中南米原産の観葉植物で、5-7枚の小葉が手のひらのように広がる特徴的な葉を持っています。ただし、ダイソーで販売されている小さな苗の段階では、3枚程度の葉しかついていないことが一般的です。
パキラには実生株と挿し木株があり、ダイソーで販売されているものの90%以上は挿し木株です。実生株は幹が丸く太くなり開花する可能性がありますが、挿し木株は開花せず、幹も細いまま成長していきます。
パキラは耐陰性があり、多少の日陰でも育つことができます。また、乾燥にも強く、暖かい場所を好む性質があります。水やりを間違えなければ、初心者でも育てやすい観葉植物の一つといえます。
原産地が熱帯地域のため、5度以下の寒さには弱い特徴があります。特に冬場は室内での管理が推奨されます。ただし、暖かい季節は屋外で管理することで、より健康的に育てることができます。
購入時のパキラの選び方と見分けのコツ
パキラを購入する際は、まず幹の太さをチェックしましょう。幹が太いものを選ぶことで、より健康的に成長する可能性が高くなります。
葉の状態も重要なポイントです。葉に光沢があり、シャープな形状で、葉脈がくっきりと浮き出ているものを選びましょう。色は濃すぎず薄すぎない、健康的な緑色をしているものが理想的です。
実生株を見分けるポイントは、幹が緑色で太さが1cmくらい、双葉が付いているか付いていた跡があることです。一方、挿し木株は幹が木質化していて太さ5cmくらい、寸胴で上下に切断面があるのが特徴です。
店頭に並んでいるパキラは、保水性の高い土で植えられていることが多いです。これは店舗での管理を容易にするためですが、長期的な育成には適していません。
特に茶色く変色した葉や、葉の密集が目立つものは避けた方が無難です。これらは管理状態が良くない可能性を示唆しています。
すぐに植え替えが必要な理由と適切な時期

100均で購入したパキラは、すぐに植え替えが必要です。その理由は、販売時の土が保水性の高いものを使用しており、根腐れを起こす可能性が高いためです。
植え替えの適切な時期は5月から9月の成長期です。この時期は気温が暖かく、パキラの成長が活発になる時期のため、植え替えのストレスからも回復しやすくなります。
特に晴れた日の午前中に植え替えを行うことで、パキラへの負担を軽減することができます。気温や湿度が安定している時間帯を選ぶことが重要です。
パキラの剪定と植え替えは同時に行わないようにしましょう。どちらもパキラにとってストレスとなるため、時期をずらして行うことが推奨されます。
パキラは根っこの量が見た目よりも少ないことがありますが、これは正常な状態です。挿し木の場合は特に根の量が少なくなりがちですが、適切な環境で育てることで徐々に根を張っていきます。
100均パキラの植え替え手順と必要な道具を詳しく解説
植え替えに必要な道具は、一回り大きな鉢、観葉植物用の土、軽石、土入れ、木づち、鉢底ネット、割り箸などです。特に観葉植物用の土は水はけの良いものを選びましょう。
まず鉢底ネットを敷き、その上に軽石を入れて排水性を確保します。次に土を鉢の1/3程度入れ、そこにパキラを置きます。この時、根を優しくほぐしながら古い土を落としていきます。
新しい土を入れる際は、棒などを使って土を隅々まで行き渡らせることが重要です。空気が入らないように、しっかりと土を詰めていきます。
鉢の上部2-3cmは空けておき、最後に水をたっぷりと与えます。この時、鉢底から水が流れ出るまでしっかりと水やりを行います。
植え替え直後は1週間ほど、土が乾かないように管理することが重要です。ただし、水のやりすぎには注意が必要です。
植え替え後の水やりと置き場所の注意点
植え替え直後は、土が湿った状態を維持することが重要です。1週間は水切れを起こさないよう注意深く観察しましょう。
置き場所は、明るい日陰で風通しの良い場所を選びます。エアコンの風が直接当たる場所は避け、日光が強すぎない場所に置くことがポイントです。
葉水は毎日行うことで、蒸散量を抑えることができます。特に植え替え直後は根からの吸水力が弱いため、葉からの水分補給が重要になります。
徐々に日光に当てる時間を増やしていき、根付きを確認してから本来の置き場所に移動させます。根付きのサインは、新芽の展開です。
温度管理も重要で、特に冬場は10度以下にならないよう注意が必要です。暖房の効いた室内で管理することをお勧めします。
実生株と挿し木株の違いと成長の特徴
実生株は、種から育てた株のことを指します。幹が太く育ち、5-10年程度で開花する可能性があります。ただし、開花期間は1日程度と非常に短いのが特徴です。
一方、挿し木株は剪定した枝から育てた株で、開花することはありません。幹も細いまま成長し、根の量も実生株と比べると少なめです。
実生株の方が成長が早く、病害虫への抵抗力も強い傾向にあります。また、幹が太く育つため、見た目も豪華になりやすいです。
価格面では、実生株の方が希少価値が高く、販売価格も高めに設定されています。100均で実生株を見つけることは珍しく、見つけた場合はラッキーといえるでしょう。
挿し木株でも適切な管理を行えば十分に成長しますが、実生株の方が初心者向きといえます。

100均パキラを大きく育てるためのポイントと失敗しない育て方
- 季節別の水やりの頻度と適切な管理方法
- 日光と風通しの重要性と最適な環境づくり
- 肥料の与え方と成長期・休眠期の管理方法
- ハイドロカルチャー栽培への植え替え方法と注意点
- 大きく育てる際のよくある失敗と対処法
- まとめ:100均パキラを大きく育てる育て方のポイントと注意点
季節別の水やりの頻度と適切な管理方法
夏場の成長期(5月~9月)は、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。鉢底から水が流れ出るまでしっかりと水やりを行うことがポイントです。
受け皿に溜まった水は放置せず、すぐに捨てるようにしましょう。水が溜まったままだと根腐れの原因になり、害虫が寄ってくる可能性もあります。
冬場(10月~4月)は休眠期に入るため、水やりの頻度を減らします。土が乾燥して2-3日後に水やりを行う程度で十分です。
気温が一気に下がる12月以降は、さらに水やりを控えめにします。ただし、葉の乾燥を防ぐため、葉水は毎日行うことをお勧めします。葉水をする際は、ハダニ予防のため葉裏までしっかりと吹きかけます。
10度以下の気温での水やりは控えめにし、土が完全に乾いてから行うようにします。パキラは寒さに弱いため、冬場の水の与えすぎには特に注意が必要です。
日光と風通しの重要性と最適な環境づくり
パキラは日当たりと風通しの良い場所を好みます。室内で育てる場合は、窓際などの明るい場所に置くことをお勧めします。
エアコンの風が直接当たる場所は避けましょう。直接風が当たると葉が乾燥してしまい、パキラが弱ってしまう可能性があります。
暖かい季節(気温15度以上)は、できるだけ屋外で育てることをお勧めします。ただし、直射日光は避け、適度に日が当たる場所を選びましょう。
葉焼けを起こした場合は、いきなり日の当たらない場所に移動せず、カーテン越しなど徐々に光を調整していきます。環境の急激な変化はパキラにストレスを与えます。
風通しは、カビやコケの発生を防ぐためにも重要です。室内で育てる場合は、週に2-3日ほど窓辺に移動させて日光浴をさせることをお勧めします。
肥料の与え方と成長期・休眠期の管理方法

肥料は成長期(春~秋)に与えることをお勧めします。冬場は生長が緩やかになるため、肥料は必要ありません。
植え替え直後は肥料を控えめにします。根が上手く水分を吸収できず、肥料焼けを起こす可能性があるためです。植え替え後は2週間ほど様子を見てから肥料を与えましょう。
観賞性肥料(粒状の肥料)を使用する場合は、1年ほどの効果がある長期タイプがお勧めです。液体肥料を使用する場合は、週1回程度の頻度で与えます。
市販の観葉植物用の土には、ある程度の肥料が含まれています。そのため、植え替え直後は追加の肥料は必要ありません。
パキラは強い植物なので、肥料は必須ではありません。ただし、より大きく育てたい場合は、適切な肥料管理が効果的です。
ハイドロカルチャー栽培への植え替え方法と注意点
ハイドロカルチャー栽培は、土を使わずにハイドロボールやゼリーボールなどの人工の土で育てる方法です。清潔で害虫が付きにくく、室内での栽培に適しています。
準備するものは、穴の開いていない容器、ハイドロボール、根腐れ防止剤、水耕栽培用の液体肥料です。ハイドロボールは使用前に水洗いし、水をよく吸わせておきます。
植え替えの手順は、まず容器の底に根腐れ防止剤を敷き詰め、その上にハイドロボールを容器の1/3まで入れます。パキラを中央に置き、上部2cm程度を残してハイドロボールを追加します。
最後に水と液体肥料を容器の1/5まで入れます。水の量は定期的にチェックし、なくなったら容器の1/5程度まで補充します。
夏場は室内の気温が上がると日光に当てすぎた場合、カビやコケが生える可能性があるため注意が必要です。
大きく育てる際のよくある失敗と対処法
一番多い失敗は、購入時のポットのままで育て続けることです。根詰まりを起こし、成長が止まってしまう原因となります。
大きすぎる鉢に植え替えてしまうと、水分量が多くなりすぎて根腐れの原因となります。一回り大きい程度の鉢を選び、成長に合わせて段階的に大きくしていきましょう。
混み合った葉は、蒸れてハダニなどの害虫が繁殖する原因となります。適度に剪定を行い、通気性を確保することが大切です。
水やりは、季節や環境によって適切な頻度が変わります。特に冬場は水の吸収力が弱くなるため、土が完全に乾いてから行うようにします。
株が倒れやすい場合は、より縦長の鉢に深めに植えることで改善できます。鉢底石をしっかり入れることで、安定性と排水性を確保できます。

まとめ:100均パキラを大きく育てる育て方のポイントと注意点
最後に記事のポイントをまとめます。
- パキラは100円~300円でダイソーにて購入可能である
- 購入直後の植え替えが成長の鍵となる
- 植え替えは5月~9月の成長期に行うべきである
- 水はけの良い土を使用し、一回り大きい鉢に植え替える
- 夏場は土が乾いたらたっぷりと水を与える
- 冬場は水やりを控えめにし、10度以下での管理は避ける
- 暖かい季節は屋外での管理が望ましい
- 直射日光は避け、明るい日陰で管理する
- 肥料は成長期のみ与え、休眠期は控える
- 植え替え後2週間は肥料を控える
- ハイドロカルチャー栽培も可能である
- 実生株は開花の可能性があり、より成長が早い
- 挿し木株は開花しないが、適切な管理で十分育つ
- 根の量が少なくても問題ない
- 葉水は毎日行うことで、健康的に育つ