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ガジュマルが大きくなりすぎた!✂️サイズダウン術と失敗しない剪定方法

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ガジュマルは室内で育てやすい観葉植物として人気がありますが、生育が旺盛なため気づいたらぐんぐん大きくなってしまうことがあります。特に5月から9月の生育期には成長が著しく、4~5メートルにも成長する可能性があるため、適切な管理が必要です。

剪定をせずに放置すると、風通しが悪くなって病害虫の温床になったり、見た目が悪くなったりする可能性があります。この記事では、ガジュマルが大きくなりすぎた時の対処法や、剪定の時期、方法について詳しく解説していきます。

記事のポイント!

  1. ガジュマルの適切な剪定時期と2種類の剪定方法
  2. 剪定時に必要な道具と樹液対策の方法
  3. 剪定後の管理方法と新芽の育て方
  4. 剪定した枝を活用した挿し木の方法

ガジュマルが大きくなりすぎて困っている人必見!対処方法と管理のコツ

  1. ガジュマルは放っておくと4-5mまで成長する常緑高木
  2. 剪定しないと病害虫の温床になり株が弱る
  3. 「切り戻し剪定」と「丸坊主剪定」2つの方法がある
  4. 剪定時期は5-9月が最適
  5. 樹形を整えるために不要な枝を見極める
  6. 剪定バサミと手袋は必須アイテム

ガジュマルは放っておくと4-5mまで成長する常緑高木

ガジュマルはクワ科の植物で、亜熱帯地方に分布する常緑高木です。生育が旺盛で、環境条件が整えば4~5メートルほどにも成長します。

室内観葉植物として楽しむ場合は、定期的に剪定してコンパクトに保つ必要があります。特に日本の環境では、そこまで大きく育つことは滅多にありませんが、管理が必要です。

生育期である5月から9月にかけては、新芽や枝をよく伸ばして成長が著しくなります。この時期は特に成長が早いので、こまめな観察が大切です。

幹はあまり伸びませんが、枝葉をよく茂らせていく特徴があります。放っておくと形が悪くなったり、大きくなりすぎることがあるので、管理しやすい大きさに形を整えるための剪定が必要になります。

ガジュマルは気根と呼ばれる根を幹から出す特徴があり、これも樹形の特徴の一つとなっています。

剪定しないと病害虫の温床になり株が弱る

ガジュマルは葉が生い茂りすぎると、光が当たらずに弱ってしまう葉が出てきます。密集した葉は湿気がたまりやすく、病気にかかりやすい環境を作ってしまいます。

枝葉が密集して風通しが悪くなると、病気の原因となる菌が滞留しやすくなります。また、害虫が好む環境にもなるため、ガジュマルの健康を守るためにも剪定が必要不可欠です。

放置すると形が悪くなったり、大きくなりすぎることで、管理が難しくなってしまいます。特に室内で育てる場合は、スペースの問題も出てくるでしょう。

葉が重なり合うと通気性が悪くなるので、重なった葉の両方をカットするとスカスカになってしまいます。重なった場合はどちらか片方をカットするのがおすすめです。

病害虫の発生を防ぐためにも、定期的な剪定で風通しの良い環境を保ちましょう。

「切り戻し剪定」と「丸坊主剪定」2つの方法がある

ガジュマル 「切り戻し剪定」と「丸坊主剪定」2つの方法がある

ガジュマルの剪定方法には「切り戻し剪定」と「丸坊主剪定」の2種類があります。状況に応じて使い分けることが大切です。

切り戻し剪定は、伸びすぎた枝を切りそろえて大きさを調整する方法です。枝葉をバランスよく整えるために、不要な枝を切り落とします。伸びすぎた枝はどこで切ってもよく、切り口の下あたりから新しい芽が出てきます。

丸坊主剪定は、太い幹を残してすべての枝葉を剪定する方法です。細い枝葉を根元から剪定し、丸坊主にするとガジュマルに負担がかかるため、レースのカーテン越しで管理します。

新芽が出てきたら、日当たりのよい場所に移して管理します。ガジュマルは成長が早いため、思い切って剪定しても問題ありません。

丸坊主剪定は、どうしても徒長しすぎてひょろひょろと大きくなりすぎてしまった場合にのみ行うようにしましょう。

剪定時期は5-9月が最適

ガジュマルの剪定に適した時期は、5月~9月です。真夏を除いたこの時期に剪定を行うのが最適です。

この時期はガジュマルの生育期にあたるので、剪定をして茎や葉にハサミを入れても、また葉や枝がどんどん伸びていきます。負担を最小限にするためにも、遅くとも夏までに剪定を終えましょう。

それ以外の時期に剪定をすると、ガジュマルに大きな負担がかかり、最悪枯れてしまうこともありますので、注意が必要です。

10月以降の剪定には特に注意が必要です。気温が低いと生育が緩慢になり、剪定してもすぐに新芽が出ずに切り口から枯れる恐れがあります。

気温の下がる秋以降に剪定する場合は、最低温度が15℃以上をキープした状態にしてください。

樹形を整えるために不要な枝を見極める

忌み枝(いみえだ)と呼ばれる、樹木の見栄えや生育を悪くする不要な枝を見極めて剪定することが重要です。

主な忌み枝には、幹の地際から出るひこばえ、太い幹から直接伸びる細い胴吹き枝、下向きに伸びる下り枝、木の中心に向かって伸びる逆さ枝、真上に伸びる立ち枝、1か所から3本以上の枝が車輪のように出る車枝、平行に伸びる並行枝、他の枝と交差する交差枝があります。

小さなガジュマルでは、忌み枝が出てくることは少ないですが、長年育てて大きくなると次第に出てきます。

見栄えが悪い枝を中心に剪定することで、多くの忌み枝を適切に処理することができます。

不要な枝を見極めることで、風通しがよく、見た目も美しい樹形に整えることができます。

単に枝を切るだけでなく、樹形全体のバランスを考えながら剪定することが大切です。

剪定バサミと手袋は必須アイテム

ガジュマルの剪定には、剪定バサミ、手袋、園芸用シート、癒合剤が必要です。

ガジュマルはゴムの木と同じクワ科フィカス属の植物で、樹液にはゴムのもととなる「ラテックス」という成分が含まれています。このため、素手で触れると肌が荒れる可能性があるので、必ず手袋を着用しましょう。

樹液が床に落ちると汚れの原因となるので、あらかじめ植え替え用の園芸シートを敷いておくと安心です。園芸シートがない場合は、新聞紙を広げたり屋外で剪定したりすることをおすすめします。

剪定後の切り口には癒合剤を塗布します。これは病原菌の侵入を防ぐ効果があります。殺菌効果の含まれている癒合剤を使用するとより安心です。

樹液が止まってからでないと癒合剤が塗りにくいので、切り口をティッシュで包み、輪ゴムで止めて樹液が止まるのを待つとよいでしょう。

ガジュマルの剪定方法と失敗しない育て方

  1. 節を残して切ることがポイント
  2. 切り口には必ず癒合剤を塗布する
  3. 剪定後は1週間ほど日陰で管理
  4. 剪定した枝は挿し木で増やせる
  5. 肥料は与えすぎに注意して成長をコントロール
  6. まとめ:ガジュマルが大きくなりすぎても適切な剪定で管理できる

節を残して切ることがポイント

ガジュマルの枝を剪定する場合は、成長点である節を残すことが重要です。この節は枝についている膨らみの部分で、新芽が出てくる場所になります。

枝の切る位置は、その後の伸び方に影響を与えます。浅めに切ると、その後の成長がゆっくりで細めの枝が伸びます。深めに切ると、成長が早く太めの枝が伸びてきます。

分岐の生え際の根元から切った場合は、そこからは新芽が生えてこなくなります。ガジュマルは生育旺盛な植物なので、あまり深く考えずに剪定できますが、できるだけ節を残すことを意識しましょう。

全体的に見て、重なっている内側の葉は剪定しましょう。重なった葉の両方を切るとスカスカになってしまうので、重なった場合はどちらか片方を切ります。

剪定が終わったら、切り口に癒合剤を塗って雑菌の侵入を防ぎ、その後は明るい日陰に1週間ほど置いて様子を見ながら元の置き場所に戻していきます。

切り口には必ず癒合剤を塗布する

切り口からは白い樹液(ラテックス)が出てきます。ガジュマルはゴムの木の仲間なので、この樹液に触れると、かぶれを起こす場合があります。剪定の際は園芸用の手袋を着用するようにしましょう。

白い樹液が出ている間は、癒合剤をつけても流されてしまうので、樹液が止まるのを待ちます。樹液が止まるまでの間、切り口をティッシュで包み、輪ゴムで止めておくと便利です。

数分置くと樹液は止まるので、ティッシュを外して癒合剤を塗布します。細い枝の場合は、切り口から出る樹液はティッシュでふき取るだけで、すぐに止まります。

ガジュマルの太い枝や幹を切った場合は、長時間樹液が流れ出ることがあるので注意が必要です。樹液が完全に止まってから癒合剤を塗布するようにしましょう。

雨の日の剪定は避けましょう。雨が降って湿度の高い時期は、切り口も乾かず病原菌が付着しやすく、剪定後に枯れ込む恐れがあります。

剪定後は1週間ほど日陰で管理

ガジュマル 剪定後は1週間ほど日陰で管理

剪定後のガジュマルは、10日ほどは強い日差しを避けた日陰で休ませましょう。剪定によってダメージを受けているため、直射日光を避けることが大切です。

剪定後は葉が減り、水分の蒸発量も減ります。普段通りの水やりは控え、土がカラカラに乾いてからたっぷりの水を与えてください。

早く元気になってもらいたいからといって液体肥料などを与えるのは避けましょう。弱った状態で肥料を与えるとかえってストレスとなり、肥料の力に耐えられず枯れてしまう可能性があります。

剪定した直後は丈夫といえどもダメージを受けている状態なので、デリケートです。様子を見ながら元の日当たりの良い場所に移動していきます。

冷暖房の風が直接当たると、急激な乾燥によって出てきた新芽が枯れる恐れがあるので、冷暖房の風が当たらない明るい場所に置くことが重要です。

剪定した枝は挿し木で増やせる

ガジュマルは挿し木で簡単に増やすことができます。剪定で切り落とした枝を10~15㎝にカットして、葉を2~3枚にして半分に切ります。

葉を半分に切っておくと蒸散量を抑えることができ、挿し木の成功率が上がります。切った枝は、水を溜めた容器に切り口を浸して1時間ほど吸水させます。

その後、挿し木用の土に挿して、土が乾燥しないように管理すると1ヶ月ほどで発芽と発根して増やすことができます。水挿しでも簡単に増やせるので、剪定した枝を水に入れた容器に入れておくだけでも発根することがあります。

挿し木も剪定と同様に5~9月に行うことができます。気温の高い時期であれば生育が活発なので、すぐに新芽も出てきて傷みも少なくて済みます。

発根したら、日当たりのよい場所で管理していきましょう。このまま水栽培を楽しむこともできます。

肥料は与えすぎに注意して成長をコントロール

新芽を多く出したい場合は、土に混ぜている緩効性肥料とは別に即効性のある液体肥料を水に薄めて水やり代わりに与えます。また、即効性のある置き肥も効果的です。

置き肥は2か月に1度、液肥は2週間に一度のペースで与えましょう。肥料は与えすぎると根痛みの原因になるので、適切な量を与えることが大切です。

冬はガジュマルの生育が緩慢になるので、肥料は与えません。置き肥も取り除いておきましょう。春からまた与え始めることで、適切な生育をコントロールできます。

生育期の春夏は土の乾燥が早いので水切れに気をつけましょう。手で土を触って水分を感じなくなったら、鉢底から水が流れるくらいにたっぷりと水やりをします。

秋冬は土の渇き具合を確認しながら、手で土を触って水分を感じなくなってから2~3日後に水やりします。室内の温度がしっかり上がったタイミングで水やりを行いましょう。

まとめ:ガジュマルが大きくなりすぎても適切な剪定で管理できる

最後に記事のポイントをまとめます。

  1. ガジュマルは4-5mまで成長する生育旺盛な常緑高木である
  2. 剪定時期は真夏を除いた5-9月が最適である
  3. 剪定方法は「切り戻し剪定」と「丸坊主剪定」の2種類がある
  4. 剪定には必ず手袋を着用し、樹液に注意する
  5. 枝は必ず節を残して切る
  6. 切り口には必ず癒合剤を塗布する
  7. 剪定後は1週間ほど日陰で管理する
  8. 水やりは土が完全に乾いてから行う
  9. 剪定した枝は挿し木で増やすことができる
  10. 肥料は生育期に適量を与え、冬は控える
  11. 雨の日の剪定は避ける
  12. 冷暖房の風が直接当たる場所は避ける