バジルの水耕栽培に挑戦したものの、なかなか成長が止まってしまったり、枯れてしまったりする経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。水耕栽培は土を使わないため手軽に始められる反面、温度管理や日光の調整が重要になってきます。

水耕栽培の場合、発芽適正温度は20〜25℃、生育適正温度は20〜30℃と決められた温度範囲があり、これを外れると成長が止まってしまうことがあります。また、日光不足や水温管理、根腐れの問題など、様々な要因が絡み合って育てにくさの原因となっているようです。
この記事のポイント!
- バジルの水耕栽培に適した温度管理と環境づくりの方法
- 水耕栽培で失敗しやすい原因と具体的な対策方法
- 初心者でも始めやすい栽培キットやペットボトルでの育て方
- 収穫量を増やすための摘心方法と株の増やし方
バジル水耕栽培が育たない主な原因と適切な環境作り
- 水耕栽培に向いているバジルの特徴
- 適正温度は20-30℃が理想的
- 日光不足が原因で成長が止まるケース
- 水温管理の重要性と対策方法
- 根腐れを防ぐ酸素供給のポイント
- 液体肥料の適切な与え方
水耕栽培に向いているバジルの特徴
バジルは暑さに強く、蒸し暑い環境を好むハーブです。原産地は熱帯アジア・インドで、高温多湿な環境に適応しています。
水耕栽培は土を使わないため、害虫の心配が少なく、室内でも手軽に栽培できるメリットがあります。また、キッチンに置いて育てることで、必要な時にすぐ収穫できる利点もあります。
バジルは一年草のため、ミントなどの多年草と比べると育てにくい印象がありますが、適切な環境さえ整えれば水耕栽培でも十分育てることができます。
水耕栽培の場合、根が直接水に触れるため、根腐れを防ぐ工夫が必要になります。スポンジやハイドロボールを使用することで、根の保護と酸素供給を確保できます。
定期的な水換えと適切な肥料管理を行うことで、土耕栽培と同じように成長を促すことができます。ただし、生育速度は土耕栽培と比べてやや遅くなる傾向があります。
適正温度は20-30℃が理想的

バジルの水耕栽培では、温度管理が非常に重要です。発芽時は20〜25℃、生育期は20〜30℃が適正温度となります。
夏場は室温が32℃以上になることもあり、水温も上昇しやすくなります。高温になると水中の酸素量が減少し、根の呼吸に影響を与える可能性があります。
涼しい場所に移動したり、容器を大きくして水温の上昇を抑えたりする工夫が有効です。ただし、日光不足にならないよう、場所の選定には注意が必要です。
冬場は室温が下がりすぎないよう注意が必要です。5〜10℃以上の室温があれば生育可能ですが、深夜や早朝の温度低下には特に気をつける必要があります。
エアコンなどで室温を調整できる環境であれば、年間を通じて安定した栽培が可能です。
日光不足が原因で成長が止まるケース
バジルは日光を好む植物で、発芽後の成長には直射日光が必要です。日陰に置きすぎると、成長が止まってしまう原因となります。
一日3時間以上の日光が当たる場所を目安に置き場所を選びましょう。ただし、真夏の強い直射日光は避け、レースカーテン越しに光を当てるなどの調整が必要です。
窓際でも日陰になってしまう場所では、日照不足により十分な光合成ができず、成長が遅くなったり止まったりすることがあります。
光が不足すると、茎が細く伸びすぎたり、葉の色が薄くなったりする症状が現れます。これは「徒長」と呼ばれる現象です。
蛍光灯やLEDライトなどの人工光でも代用は可能ですが、自然光が最も効果的です。
水温管理の重要性と対策方法
水耕栽培では水温の管理が重要です。特に夏場は容器内の水温が35℃まで上昇することもあり、根の健康に影響を与えます。
水温が高すぎると溶存酸素量が減少し、根の呼吸が困難になります。これにより根腐れを引き起こす可能性が高くなります。
対策として、容器を直射日光から守るために段ボールで覆ったり、凍らせたペットボトルを入れて温度を下げたりする方法があります。
水温の確認は料理用の温度計で定期的に測ることができます。適温をキープするために、環境に応じた対策を講じることが大切です。
容器のサイズを大きくすることで、水温の変化を緩やかにすることもできます。大量の水は温度変化に対する耐性が高くなります。
根腐れを防ぐ酸素供給のポイント

水耕栽培では根が常に水に触れているため、酸素不足による根腐れが起こりやすい環境です。根腐れを防ぐには適切な酸素供給が重要です。
エアーポンプやウォーターポンプを使用して、水中の酸素量を増やすことができます。また、根元を完全に水没させず、一部が空気に触れる状態を保つことで根の呼吸を助けられます。
ハイドロボールを使用することで、根の保護と通気性の確保ができます。これにより根腐れのリスクを軽減することができます。
水が濁ったり異臭がしたりする場合は、根腐れが始まっている可能性があります。早期発見できれば、傷んだ根を切除して新しい培養液に植え替えることで回復する可能性があります。
定期的な観察と適切な対策で、根腐れの予防と対処が可能です。
液体肥料の適切な与え方
水耕栽培では水に液体肥料を適量加えることで、植物の成長に必要な栄養を供給します。水耕栽培専用の液体肥料を使用するのが基本です。
濃度が濃すぎると根やけを起こし、薄すぎると栄養不足で成長が止まってしまいます。ECメーターがあれば、より正確な濃度管理が可能です。
水耕用の液体肥料は無機であるため腐ることはありませんが、植物が根から有機物を排出するため、時間とともに水は濁ってきます。そのため、定期的な水の交換が必要です。
2〜3日に1回程度、培養液を全量交換することで、新鮮な状態を保つことができます。液肥の追加は週に1回程度を目安に行います。
適切な濃度管理と定期的な液肥の追加で、バジルは健康的に成長を続けることができます。

バジル水耕栽培を成功させるための具体的な栽培方法
- 初心者向け水耕栽培キットの選び方
- ペットボトルで始める簡単栽培方法
- ハイドロボールを使った根の保護方法
- 定期的な水換えのタイミングと手順
- 摘心で収穫量を増やすテクニック
- 挿し木での増やし方と注意点
- まとめ:バジル水耕栽培で失敗しないための3つのポイント
初心者向け水耕栽培キットの選び方
水耕栽培を始める際は、市販の水耕栽培キットから始めるのがおすすめです。キットには必要な道具が揃っていて、適した液体肥料などもセットになっています。
キットを選ぶ際は、容器の大きさに注意が必要です。バジルは根が成長するため、ある程度の大きさが必要になります。直径・高さともに15cm以上の容器が望ましいでしょう。
水耕栽培キットには、おしゃれな容器に必要な道具が揃っているものがあり、インテリアとしても楽しむことができます。
キットを使えば、水と液体肥料の管理だけに集中でき、安心して栽培を始められます。まずはキットで経験を積んでから、徐々にステップアップしていくのが良いでしょう。
キットには説明書が付いているので、初心者でも安心して育てることができます。スムーズなスタートを切るためにも、最初は水耕栽培キットからチャレンジしてみましょう。
ペットボトルで始める簡単栽培方法
ペットボトルを使った水耕栽培は、手軽に始められる方法です。ペットボトルの上部3分の1を切り取り、逆さまにして下部に差し込む形で簡単な栽培装置が作れます。
切り取ったペットボトルの注ぎ口部分に、スポンジごとバジルを埋め込みます。スポンジの大きさによってグラつく場合は、追加のスポンジで隙間を埋めて固定します。
下部には液体肥料を混ぜた水を入れますが、根が完全に水没しないよう注意が必要です。根の一部が空気に触れる状態を保つことで、根腐れを防ぐことができます。
透明なペットボトルを使う場合は、根に直射日光が当たらないよう注意が必要です。段ボールなどで光を遮ることで、根の保護ができます。
スターバックスなどのカフェで使用される飲み物の容器や、透明なガラス瓶を使うとインテリア性も高くなります。ただし、大きめのサイズを選ぶことが重要です。
ハイドロボールを使った根の保護方法

ハイドロボールは水耕栽培の支持体として優れた素材です。日当たりの良い場所でも根が光に晒されにくく、酸素不足になりにくい特徴があります。
ハイドロボールは適度な通気性があり、根の呼吸を助ける役割があります。また、茎をしっかりと支える支持力もあるため、バジルが大きく育っても倒れにくくなります。
ダイソーなどの100円ショップでもハイドロボールが手に入り、たくさん入っているのでコスパが良いです。中粒サイズを選ぶと、バジルの栽培に適しています。
ハイドロボールを入れる際は、まず容器の底に少量入れ、その後バジルを配置し、さらにハイドロボールを追加していきます。この方法で根をしっかりと固定できます。
液体肥料はハイドロボールが半分程度浸かる量を目安に入れます。これにより、根への適度な水分供給と通気性を確保できます。
定期的な水換えのタイミングと手順
水耕栽培では、2〜3日に1回のペースで水を全量交換することが推奨されています。水の交換は、古い水をすべて捨ててから新しい水を入れる方法で行います。
新しい水を入れる際は、必ず液体肥料も適量を追加します。水やりのサイクルを一定にすることで、忘れにくくなり、安定した管理ができます。
水が濁ったり、異臭がしたりする場合は、すぐに交換が必要です。植物は根から有機物を排出するため、時間とともに水は濁ってきます。
水の量は、根が完全に沈まない程度を保ちます。根の一部が空気に触れる状態を作ることで、根腐れを防ぐことができます。
定期的な水換えは手間に感じるかもしれませんが、バジルの健康的な成長には欠かせない作業です。スケジュールを決めて定期的に行うことをおすすめします。
摘心で収穫量を増やすテクニック
バジルが20〜30cmの高さになったら、摘心を行います。摘心とは、茎の先端にある新芽を摘み取る作業のことです。
摘心を行うことで、茎が上に伸びすぎるのを防ぎ、わき芽の成長を促進することができます。わき芽が増えることで、収穫できる葉の量も増えていきます。
収穫する際は、下の方の葉っぱを2〜3枚残して上部を切り取ります。残した葉から新しい芽が出てくるので、継続的な収穫が可能になります。
花が咲きそうになったら、早めに摘み取ることが重要です。花が咲くと葉が硬くなり、食味が落ちてしまうためです。
定期的な摘心と収穫を行うことで、10月頃まで継続的にバジルを楽しむことができます。
挿し木での増やし方と注意点
バジルは挿し木での増殖が可能です。収穫や摘心で切り取った茎を水に挿すと、新しい根が生えてきます。
茎を水につける際は、下の葉を取り除き、上部の葉は残します。水は清潔なものを使い、10日程度つけておくと根が出てきます。
根が十分に成長したら、新しい容器に植え替えることができます。これにより、一つの株から複数の株を育てることが可能になります。
挿し木は、元の株が枯れてしまった場合のバックアップとしても活用できます。複数の株を育てることで、全滅のリスクを減らすことができます。
根が出てきたら、水耕栽培用の容器に移植します。この時も根が完全に水没しないよう注意が必要です。
まとめ:バジル水耕栽培で失敗しないための3つのポイント

最後に記事のポイントをまとめます。
- バジルの適正温度は発芽時20〜25℃、生育時20〜30℃
- 1日3時間以上の日光が必要
- 水温の上昇は根腐れの原因となる
- 定期的な水換えは2〜3日に1回が目安
- 液体肥料の濃度管理が重要
- ハイドロボールで根の保護と通気性を確保
- 根は完全に水没させない
- 摘心で収穫量を増やせる
- 花は早めに摘み取る
- 挿し木で株を増やせる
- 初心者は水耕栽培キットから始めると安心
- 直射日光は避け、レースカーテン越しの光が適している