「可愛い斑入りの葉に一目惚れしてグレコマを購入したけど、庭に植えていいのか迷っている」「グレコマが植えてはいけない植物と聞いたけど、本当にそんなに怖いの?」そんな疑問を持っている方のために、グレコマの繁殖力の実態から安全な楽しみ方まで、徹底的に調査してまとめました。グレコマは確かに「植えてはいけない」と警戒される植物ですが、その理由を正しく理解すれば、適切に管理して美しい庭づくりに活用することも十分に可能です。

この記事では、グレコマが植えてはいけないと言われる具体的な理由、ランナー(つる)による爆発的な繁殖のしくみ、増えすぎた場合の対処法、そして安全に楽しむための管理術まで、どこよりも詳しく丁寧に解説します。庭植えを検討している方はもちろん、すでに増えすぎて困っている方にも役立つ情報をお届けします。

この記事のポイント
✅ グレコマを植えてはいけない理由はランナーと根の両方で爆発的に増え続けるシソ科特有の繁殖メカニズムにある
✅ 斑入り品種は先祖返りして野生化するとさらに強靭な緑葉の株に変化するリスクがある
✅ 増えすぎたグレコマの駆除は「一度で終わらせようとしない」ことが成功の鉄則で数ヶ月の継続対応が必要
✅ 鉢植えやハンギングで地面に接触させない工夫をすることでグレコマを安全かつ美しく楽しめる
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グレコマを「植えてはいけない」と言われる理由と繁殖力の真実

グレコマを「植えてはいけない」と言われる理由と繁殖力の真実
  1. グレコマを植えてはいけない最大の理由は「ランナーで爆発的に広がる繁殖力」にある
  2. グレコマの繁殖力はわずか1〜2ヶ月で数メートル先まで到達するほど強力
  3. 茎の一節からでも再生するため一度根付くと完全駆除はほぼ不可能
  4. 他の植物や芝生を飲み込んでしまうグレコマの競合性の高さ
  5. 斑入り品種が先祖返りして野生化するリスクがある
  6. 絶対に植えてはいけない庭木・植物に並んでグレコマが警戒される理由

グレコマを植えてはいけない最大の理由は「ランナーで爆発的に広がる繁殖力」にある

【栽培】【農園】【農業】グレコマを植えてはいけない最大の理由は「ランナーで爆発的に広がる繁殖力」にある

グレコマ(学名:Glechoma hederacea)は、シソ科カキドオシ属の常緑多年草です。和名の「カキドオシ(垣通し)」という言葉が示すとおり、垣根をすり抜けて隣の土地にまで侵入するほど旺盛に広がる植物として古くから知られています。

丸みのある可愛らしい斑入りの葉と、春に咲く薄紫色の小花が魅力的なことから、ガーデニング初心者にも人気があります。しかし、その見た目の愛らしさとは裏腹に、グレコマは「植えてはいけない植物」として多くのガーデナーから警戒されているのも事実です。

なぜグレコマが「植えてはいけない」と言われるのか、その最大の理由はランナー(匍匐茎・ほふくけい)と呼ばれるつる状の茎で地面を這いながら広がる強烈な繁殖力にあります。ランナーは地面を這いながら節が地面に触れると即座に根を出し、新しい株を次々と増やしていく仕組みを持っています。

「植えた当時は全くのガーデニング初心者で、グランドカバーの中に植えてはいけないものがあることも知らなかった私。グレコマが”植えてはいけない”部類の植物であることを知ったのは、植えてからしばらく経ってからのことでした。実際に、その理由も正直わかります。というのも、とにかく繁殖力が強い!」

引用元:https://shiotafuji.hatenablog.com/entry/2025/05/23/130319

このような実体験からもわかるとおり、購入時点では繁殖力の強さを見抜きにくく、後から「こんなに広がるとは思わなかった」と後悔するケースが後を絶ちません。だからこそ、植える前に「植えてはいけない理由」をしっかりと理解しておくことが重要です。


🌿 グレコマの基本プロフィール

項目 内容
学名 Glechoma hederacea
和名 カキドオシ(垣通し)
科・属 シソ科 カキドオシ属(グレコマ属)
分類 常緑多年草
原産地 ヨーロッパ、東アジア
開花時期 4月〜5月
耐寒性 強い
耐暑性 強い

(参考:https://gardenparty87.jp/apps/note/color-leaf/ground-ivy/k20241016)

グレコマは日当たりの良い場所はもちろん、半日陰や湿り気のある場所でもよく育つという高い適応力を持ちます。この”どこでも育つ強さ”こそが、初心者には育てやすさとして映る一方、経験豊富なガーデナーには「植えてはいけない」と恐れられる根本的な理由です。


グレコマの繁殖力はわずか1〜2ヶ月で数メートル先まで到達するほど強力

【栽培】【農園】【農業】グレコマの繁殖力はわずか1〜2ヶ月で数メートル先まで到達するほど強力

グレコマの繁殖スピードについては、実際に育てた方の体験談からも驚くべき事実が浮かび上がります。「植えて3日ほどですでにランナーを伸ばしていました。成長速度に驚き」という声があるほど、グレコマは繁殖スタートが非常に早いのが特徴です。

春から秋にかけての生育期には、栄養分が豊富な庭土に植えた場合、わずか1〜2ヶ月で数メートル先まで到達することも珍しくありません。特に5月に入ると成長速度が一気にアップし、気づいたときには「モッサモサ」な状態になっているというのは、多くのガーデナーが経験することです。

また、グレコマの耐寒性は非常に高く、日本のほとんどの地域で越冬が可能です。冬の間は動きが止まっているように見えても、春の訪れとともに爆発的に再生します。近年の温暖化傾向により、冬の休眠期間が短縮され活動開始が早まっているという指摘もあります。


📊 グランドカバー植物の成長スピード比較

植物名 成長スピード 広がりの制御しやすさ
グレコマ 非常に速い(数週間で大幅拡大) 困難
アジュガ 中程度 比較的容易
リシマキア・ヌンムラリア 速い やや困難
クリーピングタイム 中程度 比較的容易
ユキノシタ 緩やか 容易

グレコマが恐ろしいのは、その成長の速さだけではありません。一度広がってしまうと、1〜2年後には庭の景観を根本から変えてしまうほどの支配力を発揮します。「可愛いから」と軽い気持ちで一株植えただけなのに、3年後には庭の半分を占領されてしまった……という失敗談は後を絶ちません。

日本の在来種である「カキドオシ」と比較すると、園芸店で流通している「グレコマ(セイヨウカキドオシ)」はより繁殖力が強化された品種であることが多いとされています。この点も、「想定以上に増えてしまった」という事態が起きやすい背景のひとつと考えられます。


茎の一節からでも再生するため一度根付くと完全駆除はほぼ不可能

【栽培】【農園】【農業】茎の一節からでも再生するため一度根付くと完全駆除はほぼ不可能

グレコマを「植えてはいけない」と断言する理由のもうひとつの核心は、その驚異的な再生能力にあります。グレコマは匍匐茎(ランナー)の節が地面に触れると、そこから瞬時に根(不定根)を出して新しい株になるという独自の仕組みを持っています。

さらに恐ろしいのは、千切れた茎の一節(わずか1〜2cm程度)が地面に落ちているだけでも、そこから発根して新たな繁殖を開始するという点です。草刈機などで細かく裁断して放置しようものなら、それぞれの破片が種のような役割を果たし、翌年には庭中がグレコマだらけになるという惨劇を招きかねません。

「裁断による拡散に注意!草刈機での処理は、破片を撒き散らすため逆効果になることがあります。手作業で抜く際も、途中で茎を千切らないよう慎重に行う必要があります。」

引用元:https://nogarden-nolife.com/archives/4585

手で引き抜こうとしても、茎が非常に脆いために途中で千切れやすく、肝心の根や節が土の中に残ってしまいます。残ったわずかな組織から再生するため、手作業による完全な絶滅はほぼ不可能に近いと言わざるを得ません。


⚠️ グレコマの駆除を難しくする3つの特性

特性 具体的な問題
節ごとに根が張る 一箇所を抜いても他の節から再生できる
茎が脆くて千切れやすい 手で抜く際に根が残りやすい
微小な断片からでも発根 草刈機での細断が逆効果になる

また、グレコマは種子によっても増えることができます。花が咲いた後に種がこぼれれば、翌春には予期せぬ場所から芽を出します。ランナーによる水平方向の移動と、種子による遠距離への移動を組み合わせることで、グレコマは庭全体の支配権を着実に広げていきます。

特に、庭に大きな石やレンガ、構造物がある場合、その隙間に逃げ込んだ根を追いかけるのは非常に困難です。石の下で生き延びた根が数ヶ月後に再び地上へ芽を出し、そこからまたランナーを伸ばし始めるという「いたちごっこ」の状態が数年続くこともあります。


他の植物や芝生を飲み込んでしまうグレコマの競合性の高さ

【栽培】【農園】【農業】他の植物や芝生を飲み込んでしまうグレコマの競合性の高さ

グレコマをグランドカバーとして導入する際に最も注意すべきは、他の植物との競合です。グレコマは大切に育てている宿根草や低木の根元に侵入し、その株元を隙間なく覆い尽くします。

これにより起こる問題は単純な「見た目の問題」にとどまりません。本来その植物が必要としていた水分や養分を奪い取るだけでなく、地面の通気性を悪化させ、病害虫の発生を招く原因となります。グレコマの葉は密度が高く重なり合うため、その下は常に湿った状態になりやすく、ナメクジやダンゴムシ、カビによる病気の温床になりやすいとされています。

特に芝生を育てている庭にとって、グレコマは天敵になり得ます。芝生の密度が低い場所から侵入し、芝を覆い隠すように葉を広げるため、光合成を阻害された芝生はやがて枯死してしまいます。実際に「ヒューケラも埋もれていました」「ホスタや他の植物の足元にも入り込んで主役を脅かしてしまいます」という実体験の声もあります。


🌱 グレコマ vs 高麗芝の特性比較

特徴 グレコマ 高麗芝(一般的な芝生)
成長速度 非常に速い 緩やか
耐陰性 高い(日陰でも育つ) 低い(日照が必要)
再生能力 茎の断片からでも再生 根やランナーが必要
管理のしやすさ 困難(制御しにくい) 比較的容易
他植物との共存 困難(侵略的) 比較的良好

(参考:https://nogarden-nolife.com/archives/4585)


一度芝生の中にグレコマが混じってしまうと、芝の根とグレコマの根を判別して取り除くことは極めて困難になります。最終的に芝生ごと剥ぎ取って張り替えるという大掛かりな補修が必要になるケースも珍しくありません。

ヒューケラやアジュガのような比較的小型のグランドカバー植物も埋もれてしまうほどの旺盛さがあり、ホスタのように背の高い植物であっても足元に侵入してきます。「グレコマを植えたら他の植物が見えなくなってしまった」という事態は、特にナチュラルガーデンでよく起きるトラブルのひとつと言えるでしょう。


斑入り品種が先祖返りして野生化するリスクがある

【栽培】【農園】【農業】斑入り品種が先祖返りして野生化するリスクがある

グレコマの問題点として見落とされがちなのが、「先祖返り(先祖帰り)」と呼ばれる現象です。園芸店で一般的に流通している斑入り品種(バリエガータ)は、葉の縁に白い斑が入った美しい品種ですが、この「斑」は品種改良によって生み出された人工的なものです。

斑入りの白い部分には葉緑体がないため、光合成能力が緑一色の葉よりも劣ります。植物にとってこれは生存上のハンデキャップとなるため、環境が過酷になったり株が老化してきたりすると、より光合成効率の良い「緑一色の葉」を出す先祖返りが起きます。

「斑入りというのは品種改良で作りだされたものですので、実は不安定な状態で、原種に比べて弱い性質があります。固定された斑入りでも、突然に元に返るのを原種(先祖)返りと言い、斑が入った部分より強くなりますから、これをそのままにしておくと全部の斑が出なくなるおそれがあります。」

引用元:https://lesscash.xyz/gardening/hatena/hederacea-fuesugi/


🍃 先祖返りへの対策一覧

✅ 対策 具体的な方法
緑葉を早期発見する 定期的に株全体をチェックする習慣をつける
即座に根元から除去する 緑の葉を見つけたら根元からカットする
斑入り部分を優先して残す 緑葉が出た茎は残さず取り除く
環境ストレスを減らす 過度の直射日光・乾燥・栄養不足を避ける

緑色に戻ったグレコマは、斑入り種よりも遥かに強靭で、繁殖スピードも格段に速くなります。気づかずに放置していると、いつの間にか斑入りの部分が駆逐され、庭が野生化した真っ緑のカキドオシに占拠されてしまいます。

斑入りの美しさを保つためには、緑の葉を見つけた瞬間に根元からカットするという厳格な管理が求められます。この管理を惜しむと、庭の景観は一気に野性味あふれる(悪く言えば荒れ果てた)姿へと変貌してしまう可能性があります。先祖返りした株はもはや園芸植物としての繊細さを失い、野山に自生する野草そのものの強さを見せつけるとも言われています。


絶対に植えてはいけない庭木・植物に並んでグレコマが警戒される理由

【栽培】【農園】【農業】絶対に植えてはいけない庭木・植物に並んでグレコマが警戒される理由

「絶対に植えてはいけない庭木10選」などの情報を検索すると、グレコマに限らず、ミント・ドクダミ・竹・セイタカアワダチソウなどが並ぶことがよくあります。これらに共通するのは「繁殖力が強すぎて、一度植えると管理が困難になる」という特徴です。

たとえば、ドクダミを庭に植えてはいけない理由を挙げるとすれば、「地下茎で広がり、強い香りがあり、完全駆除が難しいから」という点が主な理由です。グレコマも同様に、シソ科特有の強靭さと地表を這うランナーで広がる性質が、駆除を難しくしている植物のひとつです。


🚫 「植えてはいけない」と言われる植物の共通特徴

植物名 主な繁殖手段 主な注意点
グレコマ ランナー・種子 節から発根し制御が困難
ミント(各種) 地下茎 地中で広がり駆除困難
ドクダミ 地下茎 強い香り・完全除去困難
ヤブガラシ 地下茎・種子 他の植物に絡みつく
セイタカアワダチソウ 地下茎・種子 他植物の生育を抑制する

ただし、グレコマがドクダミや竹と大きく異なる点があります。それは「根が比較的浅いため、手で引き抜くことが比較的容易」という側面です。アイビー(ヘデラ)などの根の張り方が強い植物と比べると、増えすぎた時の整理作業がしやすいという声もあります。

「植えてはいけない」と一概には言い切れない側面もあり、正しい知識と管理方法を持つことで、グレコマは非常に魅力的なグランドカバーになり得ます。重要なのは、その繁殖力を正しく理解したうえで、「植えるかどうか・どこに植えるか」を慎重に判断することです。


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グレコマを植えてはいけない場合の対策と安全な楽しみ方

【栽培】【農園】【農業】絶対に植えてはいけない庭木・植物に並んでグレコマが警戒される理由
  1. グレコマは冬越しできるが春に爆発的に復活する点に注意が必要
  2. グレコマの種類は斑入り(バリエガータ)と緑葉の原種系に大別される
  3. グレコマの育て方は鉢植えやハンギングが最も安全な選択肢
  4. グレコマが増えすぎた時の正しい除去・駆除手順
  5. グレコマの増やし方は挿し芽・株分けで簡単にできる
  6. グレコマの代わりにおすすめのグランドカバー植物
  7. 総括:グレコマ 植えてはいけないのまとめ

グレコマは冬越しできるが春に爆発的に復活する点に注意が必要

【栽培】【農園】【農業】グレコマは冬越しできるが春に爆発的に復活する点に注意が必要

「グレコマは冬越しできますか?」という疑問を持つ方も多いかと思います。結論から言えば、グレコマは耐寒性が強く、日本のほとんどの地域で冬越しが可能です。ただし、冬の過ごし方と春の復活のしかたには注意が必要です。

雪が多い地域では、冬は少しの葉を残してほぼ枯れたような状態になることもあります。しかし、4月の半ばごろから徐々に芽吹き始め、春の暖かさとともに一気に成長スピードが加速します。「冬の間は問題なかったのに、春になったら突然庭が埋め尽くされた」という経験をするガーデナーが多いのは、まさにこのためです。


📅 グレコマの季節ごとの状態と管理のポイント

季節 グレコマの状態 管理のポイント
春(3〜5月) 急速に成長・ランナーが伸びる 早めの剪定・範囲確認が重要
初夏(6〜7月) 最も旺盛な成長期 こまめな切り戻しが必要
夏(8月) やや成長が落ち着く 乾燥と葉焼けに注意
秋(9〜11月) 徐々に成長が緩やかになる 越冬前の整理を行う
冬(12〜2月) 休眠・葉が減る 雪が多い地域では地上部が枯れることも

また、近年の温暖化の影響で冬の休眠期間が短縮される傾向があると言われています。活動開始が早まると、庭の他の植物がまだ芽吹きを始めていない段階でグレコマだけが先行して広がり始めるという事態が起きやすくなります。

冬越しの心配をする前に、春に爆発的に復活することへの備えが重要です。3月末から4月初めにかけて早めに株の状態を確認し、増えすぎる前に剪定や範囲の制限を行うことが賢明な管理方法と言えます。

プランターや鉢での管理の場合、冬季は水やりの頻度を減らして過湿を避けることが大切です。一般的に、土の表面が乾いてからたっぷりと水やりするという管理が、冬越しをスムーズにする基本とされています。


グレコマの種類は斑入り(バリエガータ)と緑葉の原種系に大別される

【栽培】【農園】【農業】グレコマの種類は斑入り(バリエガータ)と緑葉の原種系に大別される

グレコマの種類について整理すると、大きく分けて①斑入り品種(バリエガータ)と②緑葉の原種系(野生種に近いもの)に分類されます。

ホームセンターや園芸店で「グレコマ」として販売されているほとんどは、葉の縁に白い斑が入った斑入り品種です。この品種は明るく華やかな見た目から寄せ植えやグランドカバーとして広く使われています。一方、斑のない緑一色のカキドオシは野山にも自生しており、これも同じ仲間にあたります。


🌿 グレコマの主な種類と特徴

種類 葉の特徴 繁殖力 主な用途
斑入り品種(バリエガータ) 縁に白い斑が入る 強い 寄せ植え・グランドカバー
ライムミント(レッドステム) 明るいライム色・茎が赤い 強い グランドカバー・寄せ植え
緑葉の原種系 緑一色の葉 非常に強い 野山に自生・雑草扱いになることも

斑入り品種の中にも複数のバリエーションがあり、「グレコマ ライムミント(レッドステム)」と呼ばれる品種は、明るいライム色の葉と赤い茎のコントラストが美しい人気品種です。どの品種も基本的な性質(繁殖力の強さ、耐寒性・耐暑性)は共通しています。

斑入り品種が先祖返りして緑葉になると、繁殖力がさらに増すという点は前述のとおりです。種類を問わず、購入前には「この植物の繁殖力とどう向き合うか」を考えておくことが大切です。

また、「グレコマ」と「カキドオシ」は同じ植物を指すことが多いですが、厳密には日本在来種のカキドオシと、ヨーロッパ原産のセイヨウカキドオシ(グレコマ)は別種とされています。園芸で流通している多くは後者のセイヨウカキドオシ系の品種と考えられます。


グレコマの育て方は鉢植えやハンギングが最も安全な選択肢

【栽培】【農園】【農業】グレコマの育て方は鉢植えやハンギングが最も安全な選択肢

「グレコマの育て方は?」という疑問への答えとして、最も安全に美しく楽しむには鉢植えやハンギングバスケットがベストです。地面に直接植えないことで、驚異的な繁殖力を鉢の中に封じ込めることができます。

グレコマは垂れ下がる性質があるため、鉢植えにすると縁から溢れるように葉が茂り、非常に優雅な姿を見せてくれます。特にハンギングバスケットや高台に置いたプランターで育てると、宙に浮いた状態でランナーが伸びるため、地面に接触して勝手に増殖する心配がありません。


🪴 グレコマの育て方 基本まとめ

項目 ポイント
植え付け時期 3〜6月・10〜11月(真夏・真冬以外は可)
置き場所 日向〜明るい半日陰(夏は半日陰推奨)
水やり 土の表面が乾いたらたっぷり(乾燥NG)
肥料 あまり必要なし(葉色が薄くなったら液肥を)
一般的な草花用培養土でOK
病害虫 アブラムシ・ヨトウムシに注意
剪定 気づいた時にこまめに切り戻す

(参考:https://gardenparty87.jp/apps/note/color-leaf/ground-ivy/k20241016)


庭植えにどうしてもしたい場合は、根止めシートやレンガを活用した物理的な隔離が不可欠です。根止めシートは少なくとも15〜20cm以上の深さまで土中に入れ、地下茎の横移動を遮断する必要があります。また、仕切りの上部も地面から5cm程度露出させ、ランナーが乗り越えにくくする工夫が求められます。

鉢で育てる際の注意点として、鉢底の穴から根が脱走して地面に根付かないようにすることが大切です。鉢を地面に直置きしていると、気づかないうちに根が地面に到達し庭全体へ広がってしまうことがあります。レンガや鉢置き台を使い、地面との間に空間を設けることが推奨されます。


安全に育てるための鉢植えチェックリスト

  • ☑️ 鉢底と地面の間に空間を確保する(鉢置き台やレンガを活用)
  • ☑️ ランナーが垂れ下がって地面に届いていないか定期的にチェックする
  • ☑️ 地面に届きそうなランナーはこまめにカットする
  • ☑️ 1年に1回程度、根詰まり解消のため植え替えを実施する
  • ☑️ 先祖返りした緑葉は早めに根元から取り除く

グレコマが増えすぎた時の正しい除去・駆除手順

【栽培】【農園】【農業】グレコマが増えすぎた時の正しい除去・駆除手順

すでにグレコマが増えすぎてしまった場合、焦って一度に全部駆除しようとするのは禁物です。「一度で終わらせようとしない」ことが駆除成功の鉄則です。

まず最初に行うべきは、地上部のランナーを可能な限り手で、または鎌で刈り取ることです。この際、刈り取った残骸は一切その場に残さず、すべて回収してビニール袋に入れてください。切った茎はゴミ袋に密封して燃えるゴミとして処分するのが最も安全な方法です。

「グレコマは根が深くないので抜くのも比較的簡単です。手でもこのように簡単に抜けます。また全面的にグレコマを駆除したいときは、土ごとクワやスコップなどでひっくり返して丁寧に根っこを除いてください。」

引用元:https://lesscash.xyz/gardening/hatena/hederacea-fuesugi/


🔧 グレコマ駆除の手順(ステップバイステップ)

ステップ 作業内容 注意点
① 地上部の刈り取り ランナーを手または鎌で刈り取る 残骸はすべて回収する
② 根の掘り起こし スコップで深く土を返し根を取り除く 千切れた根を残さないよう丁寧に
③ 除草剤の使用(必要時) グリホサート系移行性除草剤を葉に塗る 大切な植物にかからないよう注意
④ 経過観察 数週間後に再生した芽を確認 新芽が出たらすぐに除去
⑤ 繰り返し対応 数ヶ月にわたって追撃を続ける 「一度で終わらせない」が鉄則

(参考:https://nogarden-nolife.com/archives/4585)


除草剤を使用する場合は、グリホサート系などの移行性除草剤(葉から成分が入り込み根まで枯らすタイプ)が効果的とされています。他の大切な植物に薬剤がかからないよう、筆で塗るかノズルを近づけてスポット的に散布することが推奨されます。一度の散布で全てを根絶できるとは限らないため、数週間後に再び芽が出てこないか監視を続け、新しい芽を見つけたら小さいうちに素早く抜き取る、という「徹底した追撃」を数ヶ月繰り返すことが大切です。

また、堆肥の中にグレコマの茎を混ぜることは避けてください。家庭用コンポスター程度の温度ではグレコマの生命力を奪いきれないことがあり、完成した堆肥を庭に撒いた際に意図せず庭中にグレコマを植え付けてしまう結果になりかねません。乾燥させて確実に死滅させるか、ゴミとして家から出すのが最も安全です。

剪定のタイミングは、生育が旺盛になる梅雨前から夏にかけてがメインとなりますが、理想を言えば「気づいた時にその都度切る」のがベストです。一度に大量に切るよりも、こまめにハサミを入れることで暴走を未然に防ぐことができます。


グレコマの増やし方は挿し芽・株分けで簡単にできる

【栽培】【農園】【農業】グレコマの増やし方は挿し芽・株分けで簡単にできる

「グレコマの増やし方は?」という疑問への答えは、挿し芽(挿し木)と株分けの2通りです。どちらの方法も比較的簡単に行えます。

挿し芽の手順は以下のとおりです。剪定や切り戻しの際に切った元気そうなつる(10cm程度)を使い、挿し木用の清潔な土に挿します。切り口に発根促進剤を使用すると発根しやすくなります。また、茎の節からすでに発根している部分をカットして土に植えることでも増やせます。グレコマはもともと旺盛に根を出す性質があるため、挿し芽は失敗しにくい方法です。


🌱 グレコマの増やし方 2つの方法比較

方法 適した時期 手順のポイント 難易度
挿し芽(挿し木) 春〜秋 10cm程度にカット → 清潔な土に挿す → 水を切らさない 簡単
株分け 春・秋 根ごと掘り起こして2分割 → 新しい場所に植え付け 簡単

(参考:https://gardenparty87.jp/apps/note/color-leaf/ground-ivy/k20241016)


株分けの手順は、株が大きくなって中心部が弱ってきたと感じたら、切り戻してから株を掘り起こし、根っこから2つ以上に分けて植え付けるだけです。根が比較的浅いグレコマは掘り起こし作業も容易で、鉢植えの植え替え時に合わせて行うと効率的です。

増えすぎて困っているグレコマを意図的にさらに増やすのは禁物ですが、減らしすぎた場合でもすぐに回復するほどの生命力があるという安心感は、グレコマを育てる際の大きな魅力のひとつと言えるでしょう。

増えすぎたグレコマを引き抜いたものは、寄せ植えの材料として活用するのもおすすめです。明るいグリーンの葉が寄せ植えのアクセントになるうえに、新たに苗を購入するコストがかからないという声もあります。増えすぎた株を減らしながら、別の場所で美しく活用するという「持ちつ持たれつ」の関係を築けると、グレコマとの付き合いがより楽しくなります。


グレコマの代わりにおすすめのグランドカバー植物

【栽培】【農園】【農業】グレコマの代わりにおすすめのグランドカバー植物

「グレコマを植えてはいけないと分かったけど、代わりになる植物は何か?」という疑問に答えます。グレコマの繁殖力に不安を感じる方には、より管理しやすく美しいグランドカバー植物がいくつかあります。

それぞれの植物には適した環境があるため、庭の日照条件・湿度・メンテナンスにかけられる時間などを考慮して選ぶことが大切です。どの植物を選ぶにせよ、その特性を正しく理解し人間がコントロールできる範囲で楽しむことが、ガーデニングの醍醐味と言えるでしょう。


🌿 グレコマの代わりにおすすめのグランドカバー一覧

植物名 特徴 適した環境 管理のしやすさ
リシマキア・ヌンムラリア・オーレア ライムグリーンの葉が明るく美しい 日向〜半日陰 比較的容易
クリーピングタイム 香りが良く踏みつけに強い・初夏に開花 日向・乾燥気味 容易
アジュガ 春の花が豪華・葉色バリエーションが豊富 半日陰〜日陰 比較的容易
ユキノシタ 日本の環境に合い日陰でも美しく育つ 日陰・湿潤 容易
ディコンドラ 銀葉・緑葉の2タイプあり用途が広い 日向〜半日陰 容易

(参考:https://nogarden-nolife.com/archives/4585 / https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/ed80854b944a7f153a28ceb727a07457b1598e86)


リシマキア・ヌンムラリア・オーレアは、明るいライムグリーンの葉が美しく、湿り気を好む点はグレコマに似ていますが、グレコマほど攻撃的な広がりは見せず、手入れもしやすいとされています。実際に庭に植えた結果「グレコマがなければ雑草がかなり生えていたと思う」と同様の評価を受けているグランドカバーのひとつです。

クリーピングタイムは乾燥に強く、踏みつけにも耐えるという優秀なグランドカバーです。タイムも広がりますが、木質化していくためグレコマのような「どこからでも根付く」という神出鬼没な増え方はしないとされています。

アジュガはランナーを伸ばしますが、グレコマほど爆発的には広がらず制御が比較的容易です。春に咲く花も美しく、葉色のバリエーションが豊富なため人気があります。根が浅いので、増えすぎた場合の除去も比較的簡単に行えます。


📋 グランドカバー選びの判断基準チェックリスト

  • ☑️ 庭の日照条件(日向・半日陰・日陰)に合っているか
  • ☑️ 土の湿度・水はけの状態に適しているか
  • ☑️ 管理にかけられる時間・手間はどの程度か
  • ☑️ 踏みつける場所かどうかを考慮しているか
  • ☑️ 近くに守りたい植物があるかどうかを確認しているか

「植えてはいけない」と後悔する前に、事前のリサーチと適切な管理計画が重要です。グレコマを含め、どの植物も特性を正しく理解したうえで迎えることが、美しい庭づくりへの近道と言えるでしょう。


総括:グレコマ 植えてはいけないのまとめ

【栽培】【農園】【農業】総括:グレコマ 植えてはいけないのまとめ

最後に記事のポイントをまとめます。

  1. グレコマはシソ科カキドオシ属の常緑多年草で、和名「カキドオシ(垣通し)」の名のとおり垣根を越えるほど旺盛に広がる繁殖力を持つ
  2. 植えてはいけないと言われる最大の理由は、ランナー(匍匐茎)が地面に触れるたびに新しい株が生まれ制御が困難になる点にある
  3. 茎の一節(1〜2cm程度)からも発根・再生できるため草刈り機での細断は逆効果になるリスクがある
  4. 栄養豊富な庭土に植えた場合わずか1〜2ヶ月で数メートル先まで到達するほどの成長スピードを持つ
  5. 他の植物の水分・養分を奪い芝生の中に入り込むと除去が極めて困難になる競合性の高さがある
  6. 斑入り品種は先祖返りにより緑一色の強靭な野生株へ変化するリスクがあり緑葉が出たら即座に根元から除去することが必要
  7. 耐寒性が強く冬越しは問題ないが春に爆発的に復活するため3〜4月の早めの管理が重要
  8. 安全に楽しむ最善策は地面に植えず鉢植えやハンギングにすること、もしくは根止めシートで物理的に隔離すること
  9. 増えすぎた場合は地上部の刈り取り→根の掘り起こし→移行性除草剤の使用→数ヶ月の追撃という計画的な駆除が有効
  10. 切り取った茎はその場に放置せず必ずゴミ袋に密封して燃えるゴミとして処分し堆肥には混ぜないことが鉄則
  11. 挿し芽・株分けで簡単に増やせるため増えすぎた株を寄せ植えに活用するのもおすすめ
  12. 代替グランドカバーにはリシマキア・クリーピングタイム・アジュガ・ユキノシタなど管理しやすい選択肢がある
  13. 「植えてはいけない」と一概に決めつけず、繁殖力の実態を理解したうえで鉢植えや物理的隔離などの工夫を施せばグレコマは美しい庭づくりの強い味方になり得る

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