しそ(大葉)を家庭菜園やプランターで育てていると、ある日突然葉に穴があいていたり、新芽がぐったりとしおれていたりという光景に出くわすことがあります。「育て方が簡単」「初心者でもチャレンジしやすい」と言われるしそですが、実は意外と多くの害虫に好かれやすい植物です。正しい虫除けの知識がないまま育てると、せっかく元気に育ってきた葉が一夜にして食い荒らされてしまうことも珍しくありません。この記事では、しそに発生しやすい害虫6種類を徹底的に調査し、それぞれの特徴・被害のサイン・今すぐ実践できる虫除けと防除方法をまとめて解説します。
アブラムシやハダニ、ヨトウムシといった定番の害虫から、しそ特有と言われるベニフキノメイガ、さらにバッタやアザミウマ、ハモグリバエまで、「どこから来るの?」「どう対処すればいいの?」という疑問にまとめてお答えします。防虫ネットの設置方法、家にある材料で作れるお酢スプレー、日常の摘心管理で害虫を寄せ付けない方法など、初めてしそを育てる人でもすぐに実践できる内容になっています。毎年虫に悩まされているという方もぜひ最後まで読んでみてください。
| この記事のポイント |
|---|
| ✅ しそに発生する6種の主要害虫の特徴と見分け方がわかる |
| ✅ 防虫ネット・お酢スプレー・木酢液など手軽にできる虫除けが学べる |
| ✅ ベニフキノメイガなどしそ特有の害虫への対処法と捕殺のコツがわかる |
| ✅ 摘心・風通しなど日常の栽培管理で害虫を寄せ付けない方法がわかる |
しその虫除けを始める前に!まず知っておきたい6種類の害虫

- しその虫除けの第一歩は害虫の種類を正確に知ること
- アブラムシは葉裏に群生して植物を枯死させる危険な害虫
- ハダニは葉裏の0.5mm以下の小虫で白い斑点が発生のサイン
- ヨトウムシは夜に活動する蛾の幼虫で朝起きたら葉が消えている
- ベニフキノメイガはしそ特有の害虫で新芽に糸を張って食害する
- バッタ・アザミウマ・ハモグリバエも見逃せない3種の害虫
しその虫除けの第一歩は害虫の種類を正確に知ること

しそに発生する害虫は一種類ではありません。症状や季節によって「犯人」が変わるため、まずはどんな害虫が存在するのかを把握することが、効果的な虫除けへの第一歩です。対策を間違えると「農薬をかけたのに全然効かない」「ネットを張ったのに被害が止まらない」といった事態になりかねません。
しそ栽培でよく報告される害虫は大きく6種類で、それぞれ活動時期・被害の出方・効果的な対処法がまったく異なります。「何の虫かわからないまま対処した」という失敗をしないためにも、まず下の表で全体像を把握しておきましょう。
🐛 しそに来る主な害虫6種類の一覧
| 害虫名 | 大きさの目安 | 発生時期 | 主な被害の特徴 |
|---|---|---|---|
| アブラムシ | 1〜4mm | 春〜夏 | 汁を吸い葉が萎縮・黒ずむ |
| ハダニ | 0.5mm以下 | 梅雨明け〜9月 | 葉裏に白い斑点・落葉 |
| ヨトウムシ | 幼虫最大40mm程度 | 9〜10月が特に多い | 夜間に葉を丸ごと食害 |
| ベニフキノメイガ | 幼虫5mm程度 | 初夏〜秋 | 新芽に糸を張り食害 |
| バッタ(オンブバッタ) | 20〜40mm | 5〜8月 | 葉を大量に食い荒らす |
| アザミウマ | 1〜2mm | 通年 | 汁を吸い白い斑点・葉が褐色に |
| ハモグリバエ | 3mm以下 | 4月・8〜9月 | 葉の中に白い線状の跡が残る |
(ハモグリバエは「エカキムシ」という別名でも知られています)
種類が多くて驚かれるかもしれませんが、それぞれに「発見のサイン」があります。早期発見・早期対処が被害を最小限に抑えるカギです。症状を見て「どの虫か」をまず特定することが、無駄のない虫除けにつながります。
アブラムシは葉裏に群生して植物を枯死させる危険な害虫

アブラムシはしそ栽培において最もよく見られる害虫のひとつです。体長は1〜4mmと小さいですが肉眼で確認できる大きさで、黄色・黒色・緑色などさまざまな種類が存在します。特に問題なのは、単体で現れるのではなく、集団で葉の裏側や新芽に群生して汁を吸うという習性です。
アブラムシの被害が進むと、植物は栄養を吸われて成長が止まり、最終的には枯れてしまいます。さらに厄介なのは排泄物の問題です。排泄物にカビが発生すると葉が黒くなる「すす病」を引き起こし、また植物ウイルス病を媒介することもあります。
「アブラムシ類が植物につくと、植物は汁を吸われて成長が止まり、やがて枯死します。また、アブラムシ類の排泄物にカビが発生し、葉が黒くなることもあります。さらに植物ウイルス病を媒介し、植物を全滅させるなどの被害をもたらすこともあるので、油断ができません。」
もうひとつ見落としがちなのが、アリとアブラムシの共存関係です。アリはアブラムシの排泄物(甘露)をもらう代わりにアブラムシを天敵から守る習性があります。そのため、アリをよく見かけるようになったらアブラムシが近くにいるサインと考え、株全体、特に葉の裏をよく確認してみましょう。アリを駆除することもアブラムシ対策の一環になります。
🔍 アブラムシの特徴と対処法まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 体の色 | 黄色・黒色・緑色など |
| サイズ | 1〜4mm |
| 発生しやすい場所 | 葉の裏・新芽・茎 |
| 主な被害 | 汁を吸われ萎縮・すす病・ウイルス病媒介 |
| 予防策 | お酢スプレー散布・アリを駆除 |
| 駆除策 | 水で洗い流す・大量発生時は薬剤使用 |
アブラムシが少数であれば、水で洗い流すだけでも一定の効果があります。葉の裏側まで丁寧に水をかけてあげましょう。繁殖力が非常に高いため、少量でも発見次第すぐに対処することが大切です。
ハダニは葉裏の0.5mm以下の小虫で白い斑点が発生のサイン

ハダニは体長わずか0.5mmと非常に小さく、肉眼では確認しにくい害虫です。名前に「ダニ」とついているとおり、クモの仲間に分類されます。主に葉の裏側に寄生して汁を吸い、葉に針先でつついたような白い小斑点を作ります。被害が進むと葉全体の色が悪くなり、落葉してしまいます。
梅雨明けから9月にかけて特に繁殖が活発になります。雌は交尾をしなくても産卵できるため、1匹いるだけで爆発的に増えてしまう厄介な特性があります。また、クモと同じように糸を出すため、葉裏に白い糸状のものがあればハダニの可能性を疑ってください。
「ハダニ類は0.5mmと非常に小さく、主に葉裏に寄生しています。梅雨明けから9月頃にかけて繁殖が旺盛になります。雌は交尾しなくても産卵することができるため、一匹いればどんどん増えていきます。」
ハダニは乾燥した環境を好むという特徴があります。夏場の高温乾燥期に急増しやすいため、乾燥させすぎない水やり管理も間接的な予防になります。また、畑の周囲の雑草がハダニの発生源になることが多いため、定期的な除草も重要な対策のひとつです。
✅ ハダニを見分ける簡単なチェック方法
- 葉の裏に白い紙を置いてからゆっくり息を吹きかける
- 紙の上で動き回る極小の虫がいればハダニの可能性が高い
- 葉裏に糸が絡まっているときもハダニのサイン
- 葉全体が白っぽく霞がかったように見えたら要注意
🔍 ハダニの特徴と対処法まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| サイズ | 0.5mm以下(肉眼確認が難しい) |
| 発生時期 | 梅雨明け〜9月(乾燥・高温期) |
| 被害のサイン | 葉の白い小斑点・糸・葉色の悪化・落葉 |
| 主な発生源 | 畑周辺の雑草 |
| 予防策 | 乾燥させすぎない・雑草除去・酢スプレー |
| 駆除策 | 葉裏に勢いよく水をかけて流す・テープで捕獲・薬剤使用 |
ハダニは水に弱いという特性があります。数が少ないうちは葉裏にシャワーを当てるだけで個体数を大幅に減らせます。テープを使って集団ごと捕獲するという方法も一定の効果が期待できます。
ヨトウムシは夜に活動する蛾の幼虫で朝起きたら葉が消えている

ヨトウムシは「夜盗虫」とも呼ばれる、ヨトウガという蛾の幼虫です。その名のとおり夜行性で、昼間は土の中に隠れており、夕方になると出てきて葉を食べ始めます。朝目が覚めたら「昨日まで元気だった葉が消えていた…」という状況になることも多く、原因がわからずに困惑する方が多い害虫です。
幼虫が孵化したての小さなうちは葉の裏から食害を始め、あまり目立ちません。しかし成長するにつれて体が黒っぽくなり、食欲が非常に旺盛になります。老齢幼虫(6齢以降)になると昼間は土に潜るため、「葉が食べられているのに虫が見当たらない」という状況が起きます。この場合は土を少し掘って探してみるのが有効です。
「夜行性で夜の間に葉を食害。食欲が旺盛で、せっかく育った葉を全部食害される恐れがあります。9月〜10月あたりは、特に注意しましょう。食害されているのに”犯人”を発見できない場合はヨトウムシ類の仕業かもしれません。」
ヨトウムシへの対策として、プランター栽培の場合はユニークな方法もあります。プランターごと水に浸けて水没させると、苦しくなったヨトウムシが浮き上がってくるため、そこを割り箸などで捕まえることができます。
🔍 ヨトウムシの成長段階と特徴
| 成長段階 | 体の特徴 | 主な活動場所 |
|---|---|---|
| 卵 | 葉の裏にまとめて産みつけられる | 葉の裏 |
| 若齢幼虫(1〜5齢) | 小さく緑がかっている | 葉の表・裏 |
| 老齢幼虫(6齢以降) | 黒っぽく大きく成長 | 昼間は土中・夜間は葉の上 |
防虫ネットをかける場合は、必ず設置前に株に虫がいないことを確認してからかけてください。すでに産卵されたり幼虫がいたりする状態でネットをかけると、虫を閉じ込めることになってしまいます。薬剤での防除も有効ですが、しそへの適用がある薬剤を選ぶことが前提です。
ベニフキノメイガはしそ特有の害虫で新芽に糸を張って食害する

ベニフキノメイガは、シソ科のハーブ全般につきやすい害虫として知られています。バジルやエゴマなど、しそと同じシソ科の植物にも発生するため、複数の植物をまとめて育てている場合は特に注意が必要です。体長は幼虫で5mm程度と小さいですが、被害は見た目以上に深刻なことがあります。
最大の特徴は新芽や芽先に集中して食害するという点です。クモの糸のような白い糸状のものを作り、その中に潜んで葉や茎を食べ進みます。糸に包まれているため農薬も届きにくく、駆除が難しいという声も多い害虫です。新芽がやられると株の成長が止まったり、枝先がポキリと折れてしまうこともあります。
「シソ科のハーブの害虫の定番、ベニフキノメイガじゃないかと思います。」「葉に穴も開けますが、新葉や芽先に集中しているので、捕まえられるときは個体をピンセットで摘んでゴミ袋にポイ!です。芽先の被害がひどい時は被害部分の下で枝ごと切除して虫も枝ごとポイ!です。」
引用:https://www.shuminoengei.jp/?m=pc&a=page_qa_detail&target_c_qa_id=20694
ベニフキノメイガへの対処は、基本的には手作業での捕殺(テデトール)が推奨されています。農薬が効きにくいケースも報告されており、薬剤を使用する場合はアファームやBT剤(ゼンターリ・サブリナなど)が有効という情報があります。BT剤は収穫前日まで使えるものがあるため、食用のしそにも使いやすい選択肢の一つになるかもしれません(使用の際は必ずパッケージのラベルを確認してください)。
🔍 ベニフキノメイガの特徴まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 主な寄生植物 | しそ・バジル・エゴマなどシソ科全般 |
| 幼虫の大きさ | 約5mm |
| 被害の特徴 | 新芽・芽先に集中、白い糸状のものを作る |
| 発見のサイン | 新芽がしおれる・白い糸状のもの・枝先が突然折れる |
| 推奨対処法 | 捕殺(ピンセット・手)・被害枝ごと切除 |
| 薬剤の選択肢 | アファーム・BT剤(ラベル確認必須) |
新芽に被害を受けたあとは、アミノ酸肥料を薄めて与えると脇芽の成長が促進され、リカバリーが早まる場合があるという情報もあります。被害を受けても諦めずに株の管理を続けることが、長く収穫を楽しむコツです。
バッタ・アザミウマ・ハモグリバエも見逃せない3種の害虫

ここまで紹介した4種の害虫に加えて、しそ栽培で見逃せない害虫がもう3種類あります。それがバッタ、アザミウマ、ハモグリバエです。それぞれ被害の見た目が大きく異なるため、症状から「どの虫か」を特定する助けになります。
① バッタ(主にオンブバッタ)
しそに発生するバッタは、主にオンブバッタと呼ばれる小型のバッタです。5〜8月にかけて発生し、数匹でも葉を一気に食い荒らす大食漢です。農薬が効きにくいこともあり、最も現実的な対処法は見つけ次第捕まえて処分すること。大きくて目立つため、捕獲はしやすい部類の害虫です。「マリーゴールドを近くに植えると効果がある?」という疑問も見受けられますが、コンパニオンプランツはバッタには効果が期待しにくいとされています。
② アザミウマ(スリップス)
体長1〜2mmの黄色や黒色の小さな虫で、幼虫・成虫ともにしそから汁を吸います。花が枯れたり、葉に白い斑点が生じたりし、放置すると葉全体が褐色になって枯死することもあります。大量発生すると薬剤も届きにくくなるため、防虫ネットで産卵を防ぐ予防が最も重要です。
③ ハモグリバエ(エカキムシ)
体長3mm以下の非常に小さな虫で、葉の中に潜り込んで食べながら進みます。食害を受けた葉には白いペンで書いたような線状の跡が残るのが特徴で、これが「エカキムシ(絵描き虫)」という名前の由来です。4月と8〜9月に多く見られます。
🔍 3種の害虫まとめ比較表
| 害虫名 | サイズ | 発生時期 | 被害の特徴 | 有効な対処法 |
|---|---|---|---|---|
| バッタ(オンブバッタ) | 20〜40mm | 5〜8月 | 葉を大量に食害 | 捕獲して処分・防虫ネット |
| アザミウマ | 1〜2mm | 通年 | 白い斑点・葉全体が褐色に | 防虫ネットで予防 |
| ハモグリバエ | 3mm以下 | 4月・8〜9月 | 葉に白い線状の跡 | 葉ごと除去・葉を挟んで潰す |
これら3種の害虫は、対処法がそれぞれ異なります。症状を見て「どの虫か」を特定してから対処することが、効果的な虫除けへの近道です。特にアザミウマは予防が大切で、発生後の対処には限界があることを念頭に置いておきましょう。
しその虫除けを成功させる!今すぐ実践できる防除・予防法

- 防虫ネットはしそに来る虫を物理的に防ぐ最も効果的な方法
- お酢スプレーはアブラムシ・ハダニに効く天然の虫除け方法
- 木酢液散布はベニフキノメイガへの予防に一定の効果がある
- 摘心と風通しの確保が害虫を防ぐ基本的な栽培管理のコツ
- 発見した害虫はすぐに手で取り除く「テデトール」が基本
- 大量発生したときの最終手段は薬剤による防除
- まとめ:しそ 虫除けで知っておくべき全ポイント
防虫ネットはしそに来る虫を物理的に防ぐ最も効果的な方法

害虫を物理的にシャットアウトする「防虫ネット」は、農薬を使いたくない人や食用植物を育てる人にとって非常に頼りになる手段です。特にヨトウムシ(成虫のガが産卵しに来る)、バッタ、アザミウマ、コナジラミなど、外から飛んでくる虫への対策として大きな効果が期待できます。
「都会のベランダでは飛んでくる虫対策として、防虫ネットで丸ごとプランターや鉢を覆ってしまうと安心です。」
バッタへの対策としては、農薬やコンパニオンプランツよりも寒冷紗(防虫ネット)の使用が最も現実的な方法として、複数の園芸情報が推薦しています。ベランダや囲いのある場所ではプランターや鉢をまるごと覆うタイプのネットが使いやすく、設置も簡単です。
防虫ネットを使う際に最も注意したいのは、必ず設置前に株に虫がいないことを確認することです。すでに害虫が発生した状態でネットをかけてしまうと、虫を閉じ込めることになり、逆効果になってしまいます。
✅ 防虫ネット設置の正しい手順
- ① まず株全体をよく確認し、葉の裏まで虫・卵がないかチェック
- ② 見つかった場合はすべて除去してからネットを設置
- ③ 地面との隙間を閉じて、虫の侵入口をなくす
- ④ 収穫の際は素早く開け閉めして虫の混入を防ぐ
- ⑤ ネットを外したあとは再び株全体を観察する
🔍 防虫ネットが効果的な害虫と注意が必要なケース
| 防虫ネットが効きやすい害虫 | 注意が必要なケース |
|---|---|
| バッタ・ヨトウガ(成虫) | ネット設置前に既に産卵されている場合 |
| アザミウマ | ネットの目が粗い場合は侵入する可能性あり |
| ハモグリバエ | 細かい目のネットが必要(0.4mm以下が推奨) |
| コナジラミ | 完全な防除には難しい場合もある |
農薬を一切使いたくない場合、防虫ネットと後述するテデトール(手作業での捕殺)を組み合わせることが、最もオーソドックスで安全性の高い虫除けアプローチになります。
お酢スプレーはアブラムシ・ハダニに効く天然の虫除け方法

家庭にある食用酢(米酢など)を水で薄めてスプレーする方法は、農薬を使わずに虫除けをしたい方に広く活用されています。特にアブラムシやハダニ、うどんこ病への予防効果が報告されており、農林水産省に「特定防除資材」として認められている「酢」を活用した製品(やさお酢・ロハピなど)も市販されています。
ただし、いくつかの注意点があります。酢が濃すぎたり、かけすぎたりすると葉や茎を傷めてしまいます。また、虫食い後など表面が弱っている部分に大量にかかると黒く変色することがあります。薄めに・少量ずつこまめに使うことが重要なポイントです。
「お酢(米酢)1〜3に対して、水道水20〜30で薄めます。(追記:無農薬野菜の本には50〜100倍に薄めると良いと書かれています。)あまりお酢が強過ぎると、葉や茎を傷めてしまいます。かけ過ぎには注意!!」
「やさお酢はシソも含め、さまざまな植物で試験を実施し、薬害が起こりにくいように作っておりますが、葉を食べられた部分は特に表面が弱っており、またその部分に液が溜まってしまったことにより、強く影響が出てしまった可能性はございます。」
引用:https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q11189990651
🔍 お酢スプレーの作り方と使い方まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 材料 | 食用酢(米酢)・水道水・スプレーボトル |
| 濃度の目安 | 酢1〜3:水20〜30(または50〜100倍希釈) |
| 使用タイミング | 雨上がりの水滴が乾いた後・数日晴れが続く前 |
| かける量 | 葉に霧吹きした跡が見える程度(ビショビショはNG) |
| 注意点 | 虫食い跡など弱っている部分に集中してかけない |
| 主な効果対象 | アブラムシ・ハダニ・うどんこ病(予防として) |
| 効果が期待しにくい対象 | ヨトウムシ・バッタなど葉をかじる虫 |
✅ お酢スプレーを効果的に使うコツ
- 天気が良く乾燥した日には濃度を薄めに(酢が葉に長期間残るため)
- 雨が続く時期は少し濃い目に(流れやすいため)
- 一度に大量にかけず、こまめにシュッシュするのが基本
- 市販の「やさお酢」などを使う場合もラベルの指示に従う
お酢スプレーはヨトウムシやバッタなど葉を直接かじる虫への効果は期待しにくいとされています。それらの虫には物理的な方法(防虫ネット・捕殺)が必要です。あくまでもアブラムシ・ハダニへの予防・初期対処として位置づけましょう。
木酢液散布はベニフキノメイガへの予防に一定の効果がある

木酢液とは、木を炭にする過程で発生する煙を冷却して集めた液体です。独特のスモーキーな匂いが虫を忌避する効果があると言われており、民間療法的な予防策として家庭菜園愛好家の間で広く使われています。
ベニフキノメイガへの定期的な散布を試みたところ、「なんとなく被害が少なかった」「被害枝のリカバリーが早かった」という声が報告されています。ただし「撲滅はできなかった」という声もあるため、過信は禁物で、あくまでも予防・補助的な手段として活用するのが現実的です。
「ある年に木酢液が予防になる(民間療法?)と聞いて被害に合う前から定期散布していました。なんとなく効いたようでその年は被害は少なかったですが、撲滅はできず。でも被害枝のリカバリーも早かった気がします。」
引用:https://www.shuminoengei.jp/?m=pc&a=page_qa_detail&target_c_qa_id=20694
🔍 木酢液とお酢スプレーの比較
| 比較項目 | 木酢液 | お酢スプレー |
|---|---|---|
| 原材料 | 木炭製造時の副産物 | 食用酢(米酢など) |
| 匂いの特徴 | スモーキーで強め | 一般的な酢の匂い |
| 主な期待効果 | 虫の忌避・土壌改良 | 殺菌・アブラムシ・ハダニへの予防 |
| 効果の根拠 | 体験談ベース(科学的根拠は限定的) | 農林水産省が認定した特定防除資材 |
| 手軽さ | 専用品を購入する必要あり | 家庭にある材料でOK |
木酢液を使う際も、濃度を守って希釈することが大切です。濃すぎると植物にダメージを与えることがあります。必ず製品のラベルや説明書を確認してから使用してください。
なお、しそ(紫蘇)の精油を使った虫除け製品も存在します。しその成分に虫よけ効果があることを活用したもので、米びつの防虫などに使われています。ただし、しそ自体を育てる際の虫除けとしての効果については、現時点では科学的な根拠が十分に確立されているとは言えないため、推測の域を出ませんが補助的な役割として参考程度にとどめておくのが無難でしょう。
摘心と風通しの確保が害虫を防ぐ基本的な栽培管理のコツ

虫除けは「農薬をかける」「ネットをはる」だけではありません。日常の栽培管理そのものが害虫予防になるという視点が、長期的な健全栽培には欠かせません。特に重要なのが「摘心」と「風通しの確保」の2つです。
摘心(てきしん)とは?
草丈が30cm程度になったら、主枝(真ん中の茎)の先端を切る作業のことです。これをすることで脇芽が増えてたくさんの葉を収穫できるようになるとともに、株が混み合うのを防いで風通しを確保できます。
「摘心や収穫をしないまま、成長させると葉が茂り過ぎて、風通しも悪くなり、害虫被害も増えます。こまめに摘心するよう、気を付けましょう。」
「日当たりや風通しを良くすることが大切です。植え付けのときに株どうしの間隔を適切にしたり、生育にあわせて整枝・摘心をすれば風通しがよくなり、病気を防ぐことができます。」
🔍 害虫予防につながる日常の栽培管理ポイント
| 管理作業 | 実施のタイミング | 害虫・病気予防への効果 |
|---|---|---|
| 摘心 | 草丈30cm頃に先端をカット | 風通し改善・株の蒸れ防止 |
| 間引き | 本葉が出始めたら成長の遅いものを抜く | 日当たり・風通しの確保 |
| 株間の確保 | 植え付け時に20〜30cm以上の間隔を取る | 高温多湿を防ぎ害虫が発生しにくくなる |
| こまめな収穫 | 葉の幅4〜6cm程度になったらハサミでカット | 葉が込み合わない状態を維持 |
| 除草 | 株周辺の雑草を定期的に取り除く | ハダニなどの発生源を減らす |
褐斑病との関係
風通しが悪くなると害虫だけでなく、褐色の斑点が出る「褐斑病」も発生しやすくなります。特に雨が続いたり、葉が密集して蒸れた状態が続くと発病リスクが高まります。摘心・整枝は病気の予防にも直結しているため、「害虫対策」「病気対策」「収穫量アップ」の一石三鳥の作業と言えます。
日常のちょっとした管理を積み重ねることが、農薬に頼りすぎない健康なしそ栽培の基本中の基本です。
発見した害虫はすぐに手で取り除く「テデトール」が基本

農薬なしで害虫を駆除する最もシンプルな方法が、手や道具を使って直接取り除く「テデトール」です。「手で取る」という行為を「○○トール」という農薬名風にユーモラスに表現したもので、家庭菜園では広く親しまれている言葉です。
食用のしその場合、できるだけ農薬を使いたくないという方が多いのが実情です。そのようなケースで、テデトールは非常に有効な選択肢になります。特にベニフキノメイガやヨトウムシのように個体がある程度見えやすい虫には、ピンセットや割り箸などを使った捕殺が有効です。
「自家用で食べたいための育成なので、薬剤は使いたくなく、毎年恒例「テデトール」です。葉に穴も開けますが、新葉や芽先に集中しているので、捕まえられるときは個体をピンセットで摘んでゴミ袋にポイ!です。脇芽に早く成長して貰うため、アミノ酸肥料を薄めて潅水して早めにリカバリーさせています。」
引用:https://www.shuminoengei.jp/?m=pc&a=page_qa_detail&target_c_qa_id=20694
✅ テデトールが効果的な害虫と使う道具の目安
- 🪲 ベニフキノメイガ:ピンセットで幼虫を直接つかむ。被害のひどい芽先は枝ごとカット
- 🦗 バッタ:大きくて目立つため、素手や虫取り網で捕獲して処分
- 🐛 ヨトウムシ:昼間は土中を掘って探す。プランターごと水没させて浮き上がらせる方法も
- 🔬 ハモグリバエ:葉を外から挟んでつぶすか、被害葉を丸ごと取り除く
🔍 テデトールの効果的なタイミング
| 観察のタイミング | 理由・期待できる効果 |
|---|---|
| 朝の早い時間 | 夜間に活動したヨトウムシが土に潜る前に発見しやすい |
| 夕方〜夜(懐中電灯を使用) | ヨトウムシが活動を始める時間帯に観察 |
| 雨上がり | 虫が動きやすく発見しやすい |
| 毎日〜2〜3日に1回の定期観察 | 早期発見で被害を最小限に抑えられる |
テデトールの欠点は手間がかかることですが、農薬不使用の安心感に加えて、被害の早期発見につながる「観察」の機会になるという大きなメリットがあります。「観察することが最良の虫除け」とも言えるかもしれません。
大量発生したときの最終手段は薬剤による防除

ここまで紹介してきた物理的・天然系の方法で対処しきれない場合、または大量発生してしまった場合は、薬剤(農薬)の使用を検討することになります。食用野菜であるしそに使える農薬は限られているため、必ず「しそへの適用がある薬剤」を選ぶことが大前提です。
市販の農薬を使う際には以下のルールを必ず守ってください。うっかり収穫前に農薬を使いすぎてしまうと、安全性に問題が生じることがあります。
✅ 農薬使用前に必ず確認すること
- パッケージの「適用作物」に「しそ」または「しそ科野菜」が明記されているか
- 収穫前日数(最後の散布から収穫まで空けるべき日数)を確認する
- 希釈倍数・使用回数の上限を守る
- 天気が良い日の風がない時間帯(早朝・夕方)に散布する
- 散布後は手洗い・うがいを徹底する
🔍 害虫別の薬剤参考情報一覧
| 対象害虫 | 薬剤の種類(参考例) | 備考 |
|---|---|---|
| アブラムシ・ハダニ | やさお酢・ロハピなど天然系 | 特定防除資材として比較的使いやすい |
| ベニフキノメイガ | アファーム・BT剤(ゼンターリなど) | 鱗翅目(チョウ・ガ)に特効 |
| ヨトウムシ | BT剤・ヨトウムシ適用薬剤 | 大量発生時に有効 |
| コナジラミ | オレート液剤など天然成分系 | 使用回数制限なしのものもある |
「農薬に頼るなら、個人的にはアファームをオススメします。鱗翅目(チョウ・ガ)に特効で、ハダニ、アザミウマあたりにも効きます。速効性があり、残効は短い農薬ですが、それでも散布後7日は大葉が(ヒトが)食べられなくなりますが…。食べるものだから安全性にこだわると言われるなら、BT剤のゼンターリやサブリナでも初期ならいけると思います。収穫前日まで使えます。」
引用:https://www.shuminoengei.jp/?m=pc&a=page_qa_detail&target_c_qa_id=20694
薬剤を選ぶ際は、一般的には「天然由来成分系」→「BT剤(微生物由来)」→「化学農薬」の順で検討するのが望ましいと言われています。しそは食べるものですので、できる限り安全性の高いものから試してみることをおすすめします。各害虫に対応した薬剤は農薬データベースで「しそ」「対象害虫名」を入力して検索することで確認できます。
まとめ:しそ 虫除けで知っておくべき全ポイント

最後に記事のポイントをまとめます。
- しそに発生する代表的な害虫は、アブラムシ・ハダニ・ヨトウムシ・ベニフキノメイガ・バッタ(オンブバッタ)・アザミウマ・ハモグリバエの7種類である
- アブラムシは葉裏に群生して汁を吸い、すす病・ウイルス病を媒介するため早期発見と対処が重要である
- ハダニは梅雨明けから9月に急増する乾燥・高温期の害虫で、葉裏への水かけで個体数を減らせる
- ヨトウムシは「夜盗虫」の名のとおり夜行性で、昼間は土の中に隠れているため発見が難しく土を掘って探す必要がある
- ベニフキノメイガはシソ科ハーブの定番害虫で、糸を張って新芽を食べ農薬が届きにくいため捕殺が基本となる
- バッタへの虫除けは寒冷紗(防虫ネット)と目視での捕獲が最も現実的な対策である
- 防虫ネットは必ず「事前に虫がいないことを確認してから」設置することが大前提である
- お酢スプレー(50〜100倍希釈が目安)はアブラムシ・ハダニへの天然の虫除けとして活用できるが、濃すぎると葉を傷めるため注意が必要である
- 木酢液の定期散布はベニフキノメイガへの予防に一定の効果が期待できるが、撲滅には至らないことも多いため補助的な手段として位置づけるのが現実的である
- 摘心・株間の確保・除草など日常的な栽培管理を徹底することが害虫被害を未然に防ぐ基本である
- テデトール(手作業での捕殺)は農薬不使用で対処できる方法であり、定期的な観察とセットで行うことで早期発見・早期対処につながる
- 大量発生時に薬剤を使用する場合は、必ず「しそへの適用がある薬剤」を選び、収穫前日数・使用回数などのルールを守ることが必須である
記事作成にあたり参考にさせて頂いたサイト
- https://www.earth.jp/earthgarden/howto/yasai/shiso.html
- https://www.bloom-s.co.jp/blog/data/356/356_24.html
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