水耕栽培のスポンジを使ったやり方完全ガイド！100均材料で今すぐ始められる超簡単手順｜アグリアライブ：農業・農家・家庭菜園・水耕栽培・庭園・盆栽・植物

水耕栽培を始めてみたいけれど、土を使わない栽培方法って難しそう…そんな風に思っていませんか？実は、身近にある100均のスポンジを使えば、誰でも簡単に水耕栽培を始めることができるんです。スポンジを使った水耕栽培は、種まきから収穫まで室内で完結でき、土を使わないので虫の心配もありません。

この記事では、水耕栽培初心者の方でも失敗しないよう、スポンジを使った水耕栽培のやり方を基本から応用まで徹底解説します。100均で手に入る材料だけで始められる方法から、よくあるトラブルの対処法まで、実際の栽培例をもとに詳しくご紹介していきます。

この記事のポイント
✅ スポンジを使った水耕栽培の基本的な4ステップ手順
✅ 100均で購入できるおすすめスポンジの選び方
✅ 発芽から定植までの詳しい管理方法
✅ よくあるトラブルと失敗しないコツ

水耕栽培のスポンジを使ったやり方【基本編】

水耕栽培でスポンジを使うやり方は種まきから定植まで4ステップ
スポンジ選びのコツは100均の食器用スポンジを選ぶこと
水耕栽培用スポンジの切り方は3cm角の十字切り込みが基本
種まきのやり方は切り込み部分に2-3粒まくこと
発芽までの管理方法は水位をスポンジの半分にキープすること
発芽後のやり方は液体肥料を追加して定植準備すること

水耕栽培でスポンジを使うやり方は種まきから定植まで4ステップ

水耕栽培でスポンジを使う基本的なやり方は、種まき→発芽→育苗→定植という4つのステップで進めていきます。スポンジが土の役割を果たし、種の発芽に必要な水分・空気・温度の3つの条件を整えてくれるのが特徴です。

スポンジを使った水耕栽培が人気な理由は、何と言ってもその手軽さにあります。土を使った栽培と違って、室内を汚す心配がなく、害虫が発生するリスクも大幅に減らすことができます。また、発芽率も土に直播きするよりも高く、初心者でも失敗しにくいのが大きなメリットです。

🌱 スポンジで水耕栽培できる主な野菜

野菜の種類	難易度	収穫までの期間	特徴
サラダ菜・レタス	★☆☆	4-6週間	最も栽培しやすい
バジル・大葉	★☆☆	6-8週間	繰り返し収穫可能
ミニトマト	★★☆	10-12週間	支柱が必要
水菜・小松菜	★☆☆	3-5週間	成長が早い

スポンジを使うことで、種にとって理想的な環境を作り出すことができます。スポンジの気泡構造により、適度な保水性と通気性が保たれ、根の成長に必要な酸素も十分に供給されます。一般的には、土栽培よりも発芽が2-3日早くなることが多いです。

最初は小さなスポンジの中で発芽・育苗を行い、根がしっかりと張ったタイミングでより大きな容器に移植（定植）します。この定植のタイミングが成功のカギで、一般的には本葉が2-3枚出た頃が移植の適期とされています。

スポンジ選びのコツは100均の食器用スポンジを選ぶこと

水耕栽培に使用するスポンジ選びで最も重要なポイントは、通気性と保水性のバランスが良いものを選ぶことです。100均で手に入る食器用スポンジの中でも、特にネット付きの食器用スポンジがおすすめです。

適切なスポンジの条件として、以下の特徴を持つものを選びましょう。硬すぎず柔らかすぎず、はさみやカッターで簡単に切れる程度の硬さが理想的です。また、厚さは5cm以上あると、根の成長スペースが十分に確保できます。

🚫 避けるべきスポンジの種類

スポンジの種類	NGな理由	代替案
メラミンスポンジ	高密度で通気性が悪い	ウレタンスポンジを使用
抗菌スポンジ	植物の成長を阻害する可能性	通常のスポンジを選ぶ
硬いたわし部分付き	根を傷つける恐れ	ネット部分は取り除く

100均で購入する際は、大和物産のキッチンネットスポンジのような3色セットのものがコストパフォーマンスが良いとされています。業務スーパーなどでは5枚セットで70円程度で購入できることもあり、経済的に水耕栽培を楽しむことができます。

水耕栽培専用のスポンジも市販されていますが、価格は通常のスポンジの3-5倍程度します。専用品は切り込みが既に入っているなどの利便性はありますが、初心者の方はまず100均のスポンジで試してみることをおすすめします。

スポンジの再利用についても考慮すると良いでしょう。一般的には3回程度の使用が可能で、使用後は熱湯消毒をしてしっかり乾燥させることで、雑菌の繁殖を防ぐことができます。ただし、カビが生えた場合や異臭がする場合は、迷わず新しいスポンジに交換しましょう。

水耕栽培用スポンジの切り方は3cm角の十字切り込みが基本

スポンジの加工方法は水耕栽培の成功を大きく左右する重要な工程です。基本的な切り方は、3cm角にカットして中央に十字の切り込みを入れるというシンプルな方法です。この3cm角というサイズは、ペットボトルの飲み口サイズに合わせた実用的な大きさです。

まず、15cm×8cm程度の食器用スポンジを用意し、ネット部分を取り除きます。その後、定規を使って3cm間隔でマークを付け、はさみで切り分けていきます。一般的な食器用スポンジであれば、15等分することで適切なサイズのスポンジが作れます。

📏 スポンジカットのサイズ別用途

カットサイズ	用途	メリット	デメリット
2.5×2.5cm	小型容器用	省スペース	根の成長空間が狭い
3×3cm	標準サイズ	バランスが良い	最も使いやすい
4×4cm	大型野菜用	根張りが良い	材料コストが高い

十字の切り込みは、カッターナイフを使って深さ1-2cm程度入れます。切り込みが深すぎると種が底に落ちてしまい、浅すぎると種が固定されません。切り込みの交差部分に種を置くことで、発芽時に根と芽が適切な方向に伸びやすくなります。

切り込み以外の方法として、くぼみ型やスリット型もあります。くぼみ型は丸い種に適しており、コーティング種子のような転がりやすい種の固定に効果的です。スリット型は一直線の切り込みで、細長い種や大きめの種に適しています。

作業効率を上げるコツとして、一度に大量のスポンジを加工しておくことをおすすめします。密閉容器で保存しておけば、次回の種まき時にすぐに使用できて便利です。また、色分けされたスポンジを使用することで、異なる野菜の管理が簡単になります。

種まきのやり方は切り込み部分に2-3粒まくこと

スポンジへの種まきは、水耕栽培成功の第一歩となる重要な工程です。基本的なやり方は、十字の切り込み部分に2-3粒の種をまくことですが、種の大きさや発芽率によって調整が必要です。

種まき前の準備として、スポンジを水に浸して十分に吸水させることが大切です。この際、スポンジを軽く押して内部の空気を抜き、水が隅々まで行き渡るようにします。水に浮いた状態では十分な吸水ができないため、しっかりと沈めることがポイントです。

🌰 種の大きさ別まき方のコツ

種のサイズ	まく粒数	深さ	注意点
小粒（レタス等）	3-4粒	2-3mm	光を好む種が多い
中粒（バジル等）	2-3粒	5-8mm	標準的な深さ
大粒（豆類等）	1-2粒	1-2cm	深めにまく

種をまく際は、ピンセットや濡らした竹串を使用すると作業がしやすくなります。指で直接触ると種に雑菌が付着する可能性があるため、道具を使った方が衛生的です。竹串の先端を水で濡らすことで、小さな種も簡単に pick up できます。

種まき後の重要なポイントは、トイレットペーパーによるカバーです。種の上に濡らしたトイレットペーパーを1枚かぶせることで、乾燥を防ぎ発芽率を向上させることができます。ティッシュペーパーではなくトイレットペーパーを使う理由は、水溶性で芽が出る際に簡単に突き破れるからです。

複数の種をまく理由は、発芽率が100%ではないことと、発芽後に最も成長の良い苗を選抜するためです。一般的に、種の発芽率は70-90%程度とされており、保険として多めにまくことで確実な収穫につながります。発芽後は間引き作業を行い、最も健康な苗1本を残します。

発芽までの管理方法は水位をスポンジの半分にキープすること

発芽までの期間は、水耕栽培の成否を決める最も重要な段階です。適切な水位管理により、種に必要な水分・酸素・温度の3つの条件を整えることができます。基本的な水位は、スポンジの高さの半分程度を目安とします。

水位が高すぎると根腐れの原因となり、低すぎると水分不足で発芽しません。理想的な状態は、スポンジの下半分が水に浸かり、上半分は空気に触れている状態です。この状態により、毛細管現象でスポンジ全体に水分が行き渡り、同時に根に必要な酸素も供給されます。

💧 発芽期の水管理スケジュール

日数	水の状態	管理ポイント	注意点
1-2日目	水位チェック	蒸発分を補充	種を動かさない
3-5日目	水交換開始	新鮮な水に交換	発芽の兆候を観察
6-7日目	定期交換	毎日交換	双葉の展開を待つ

水交換の方法は、容器を傾けて古い水を静かに捨て、容器の端からそっと新しい水を注ぎ入れます。勢いよく水をかけると種が流れてしまうため、慎重に行うことが大切です。水道水で十分ですが、カルキ臭が気になる場合は一晩汲み置きしたものを使用すると良いでしょう。

発芽適温は一般的に20-25℃とされており、室温が低い場合は温かい場所に置くか、保温対策を講じる必要があります。逆に夏場の高温時は、直射日光を避け、風通しの良い場所で管理します。発芽までは基本的に暗所で管理し、芽が出始めたら徐々に明るい場所に移動させます。

湿度管理も重要な要素で、乾燥しすぎると発芽率が低下します。トイレットペーパーでカバーしていても、エアコンの風が直接当たる場所は避けましょう。また、密閉容器にラップをかけることで、湿度を一定に保つことができます。

発芽後のやり方は液体肥料を追加して定植準備すること

発芽が確認できたら、次は健全な苗に育てるための管理に移行します。この段階で最も重要なのは、液体肥料の添加と光の確保です。発芽直後はまだ種に蓄えられた養分で成長しますが、双葉が展開し始めたタイミングで栄養補給が必要になります。

液体肥料の濃度は、一般的に500-1000倍希釈から始めます。いきなり濃い肥料を与えると肥料焼けを起こす可能性があるため、薄めの濃度から徐々に標準濃度に上げていくのが安全です。水耕栽培用の液体肥料としては、ハイポニカやハイポネックスなどが一般的に使用されています。

🌿 発芽後の成長段階別管理

成長段階	肥料濃度	光の条件	水交換頻度
双葉展開期	1000倍希釈	間接光3-4時間	2-3日に1回
本葉2-3枚	500倍希釈	直射光5-6時間	毎日
定植準備期	標準濃度	直射光6時間以上	毎日

光の管理については、発芽直後は強い光は不要ですが、双葉が展開し始めたら徐々に明るい場所に移動させます。室内の窓辺での栽培の場合、午前中の柔らかい日光が理想的です。光が不足すると徒長（ひょろひょろと間延びした状態）を起こしやすくなります。

定植のタイミングは、本葉が2-3枚展開し、根がスポンジの下から5-8cm程度伸びた頃が適期です。このタイミングを逃すと、スポンジ内で根が絡み合い、移植時に根を傷つけるリスクが高くなります。一般的には種まきから2-3週間程度で定植適期を迎えます。

間引き作業も重要な管理作業で、複数発芽した中から最も健全な苗を1本選んで残します。選抜基準は、茎が太くしっかりしている、葉の色が濃い緑色、根の発達が良い、などです。間引いた苗も小さければ別のスポンジに移植して育てることも可能です。

水耕栽培スポンジのやり方【応用・トラブル対策編】

スポンジだけで最後まで育てるやり方もある
スポンジ代用品としてバーミキュライトも使用可能
発芽しない場合の原因は水分不足か種の深さが問題
カビ対策のやり方は換気と水交換が重要
おすすめスポンジはダイソーの食器用ネットスポンジ
水の量は容器の半分程度が最適な理由
どこで売ってるかはホームセンターや100均が便利
まとめ：水耕栽培スポンジやり方

スポンジだけで最後まで育てるやり方もある

一般的な水耕栽培では発芽・育苗後に定植を行いますが、スポンジだけで最後まで栽培する方法も存在します。この方法は特にベビーリーフやスプラウト類、小型のハーブ類に適しており、移植の手間が省けるメリットがあります。

スポンジオンリー栽培が可能な理由は、現在のスポンジ技術の向上にあります。適切な保水性と通気性を持つスポンジであれば、根が十分に発達し、小〜中型の野菜なら収穫まで育てることが可能です。ただし、大型の野菜やトマトのような実もの野菜には限界があります。

🥬 スポンジだけで栽培可能な野菜

野菜名	栽培期間	最大サイズ	収穫方法
ベビーリーフ	3-4週間	10-15cm	全体を収穫
豆苗	2-3週間	15-20cm	茎を切って収穫
クレソン	4-6週間	20-25cm	摘み取り収穫
バジル（小株）	6-8週間	20-30cm	葉を摘み取り

この栽培方法では、容器のサイズがより重要になります。根の成長スペースを確保するため、通常より大きめの容器（500ml以上）を使用することをおすすめします。また、複数のスポンジを同じ容器で栽培する場合は、株間を十分に取ることが重要です。

栄養供給については、定植する場合よりも長期間にわたって液体肥料を供給し続ける必要があります。根がスポンジに限定されるため、培養液の濃度管理がより重要になります。一般的には標準濃度よりもやや薄め（600-800倍希釈）で安定的に供給するのが良いとされています。

収穫方法も通常の水耕栽培と異なります。根ごと引き抜くのではなく、必要な分だけ茎や葉を切り取る摘み取り収穫が基本となります。この方法により、長期間にわたって新鮮な野菜を収穫し続けることができます。特にハーブ類では、摘み取ることで新しい芽が出やすくなるメリットもあります。

スポンジ代用品としてバーミキュライトも使用可能

スポンジ以外の培地として、バーミキュライトを使用する方法も水耕栽培では一般的です。バーミキュライトは鉱物を高温処理した人工培地で、スポンジとは異なる特徴を持ちます。どちらを選ぶかは栽培する野菜や個人の好みによって決めると良いでしょう。

バーミキュライトの最大の利点は、徒長しにくいことです。特に夏場の高温期や室内の光量が不足気味の環境では、スポンジよりもバーミキュライトの方が健全な苗を育てやすいとされています。また、pH値が中性に近く、多くの野菜にとって理想的な環境を提供します。

⚖️ スポンジ vs バーミキュライト比較表

項目	スポンジ	バーミキュライト
入手しやすさ	◎（100均で購入）	○（園芸店・HC）
発芽速度	早い（2-3日）	やや遅い（3-5日）
徒長しにくさ	△（環境に依存）	◎（安定）
再利用性	○（3回程度）	◎（洗浄後再利用）
作業性	◎（簡単）	○（やや手間）
コスト	安い	やや高い

バーミキュライトを使用する場合の手順は、透明プラスチックカップにバーミキュライトを入れ、水をひたひたに注いでから種をまきます。スポンジのような切り込み作業は不要で、種を表面に置いて軽く押し込むだけで十分です。

定植時の作業性については、バーミキュライトの方が手間がかかります。根に付着したバーミキュライトを洗い流す必要があるため、根を傷つけないよう慎重に作業する必要があります。一方、スポンジの場合は根がスポンジに絡んでいるため、そのまま定植できる利便性があります。

どちらの培地を選ぶかは、栽培環境や個人の好みによります。初心者の方はまずスポンジから始めて、慣れてからバーミキュライトも試してみることをおすすめします。同じ野菜で両方試してみて、自分の環境に合った方法を見つけるのも良いでしょう。

発芽しない場合の原因は水分不足か種の深さが問題

水耕栽培で最もよくあるトラブルが発芽しないという問題です。種まきから1週間以上経過しても芽が出ない場合、主な原因として水分管理の問題と種の深さが考えられます。これらの問題を早期に特定し、適切に対処することで発芽率を向上させることができます。

水分不足は発芽しない最も一般的な原因です。スポンジが完全に乾燥してしまうと、種は発芽できません。特に冬場の暖房使用時や夏場のエアコン使用時は、想像以上に早く水分が蒸発します。毎日の水位チェックが重要で、スポンジの表面が乾き始めたら即座に給水する必要があります。

🔍 発芽しない原因と対策一覧

原因	症状	対策方法	予防策
水分不足	スポンジ表面が乾燥	即座に給水	毎日の水位チェック
種が深すぎる	1週間以上無反応	浅めにまき直し	種の特性を調べる
温度不適	発芽が極端に遅い	適温環境に移動	温度計での管理
古い種	発芽率が著しく低い	新しい種に交換	種の保存期限確認

種の深さの問題は、好光性種子と嫌光性種子の特性を理解していないことが原因となることが多いです。レタスやキャベツなどの好光性種子は光を受けて発芽するため、深くまきすぎると発芽しません。逆に、大根やネギなどの嫌光性種子は光があると発芽を阻害されます。

温度条件も見落とされがちな要因です。多くの種子の発芽適温は20-25℃とされていますが、室温が15℃以下になると発芽が著しく遅くなったり、停止したりします。特に春先や秋口は日中と夜間の温度差が大きく、夜間に温度が下がりすぎることがあります。

種の鮮度も発芽率に大きく影響します。一般的に、種子の有効期限は2-3年とされていますが、保存状態によってはより短くなることもあります。高温多湿の場所で保存された種子は、発芽能力が大幅に低下している可能性があります。購入時期と保存状態を確認し、疑わしい場合は新しい種子を使用することをおすすめします。

対策としては、まず基本的な環境条件（水分・温度・光）を再確認し、問題があれば即座に修正します。それでも改善されない場合は、新しい種子でやり直すことも必要です。同時に複数のスポンジで種まきしておくことで、リスクを分散することも重要な戦略です。

カビ対策のやり方は換気と水交換が重要

水耕栽培でスポンジを使用する際に最も注意が必要なトラブルがカビの発生です。湿度が高く栄養分がある環境は、カビにとって理想的な繁殖条件となるため、予防対策が非常に重要になります。効果的なカビ対策は換気の確保と定期的な水交換が基本となります。

カビが発生する主な条件は、高湿度（70%以上）、不適切な温度（25-30℃）、栄養分の存在、空気の流れの不足です。水耕栽培環境では、これらの条件が揃いやすいため、意識的に予防対策を講じる必要があります。一度カビが発生すると除去が困難で、植物にも悪影響を与える可能性があります。

🍄 カビの種類と対策方法

カビの種類	発生場所	色・特徴	対策方法
黒カビ	スポンジ表面	黒い斑点状	スポンジ交換
青カビ	水面近く	青緑色の綿状	水の完全交換
白カビ	根の周辺	白い糸状	根の洗浄と消毒
アオコ（藻類）	水中	緑色の浮遊物	遮光対策

効果的な予防策として、まず十分な換気を確保することが重要です。扇風機やサーキュレーターで空気を循環させることで、湿度の上昇を抑制し、カビの胞子が定着しにくい環境を作ることができます。ただし、直接風が当たりすぎると植物にストレスを与えるため、間接的な風の流れを作ることがポイントです。

水交換の頻度と方法も重要な予防策です。発芽前は2-3日に1回、発芽後は毎日水を交換することで、カビの栄養源となる有機物を除去できます。水交換時は容器も清潔な布で拭き取り、ぬめりがある場合は中性洗剤で洗浄します。

既にカビが発生してしまった場合の対処法は、被害の程度によって異なります。軽微な白カビであれば、カビ部分を取り除き、水を完全に交換することで回復する場合があります。しかし、黒カビや広範囲にカビが発生した場合は、スポンジを新しいものに交換し、容器も消毒する必要があります。

遮光対策も重要で、特にアオコ（藻類）の発生を防ぐためには、液肥の入った容器に光が当たらないようにアルミホイルで覆うなどの工夫が効果的です。アオコは直接的な害はありませんが、酸素を消費し、根の呼吸を阻害する可能性があります。

順位	商品名	価格	評価ポイント	コスパ
1位	ダイソーネットスポンジ	110円（3個）	バランス型・使いやすい	★★★★★
2位	セリアキッチンスポンジ	110円（2個）	やや硬め・耐久性良	★★★★☆
3位	専用スポンジ	500円（10個）	最適化済み・高価	★★★☆☆

水の量は容器の半分程度が最適な理由

水耕栽培における水の量は、植物の健全な成長に直結する重要な要素です。容器の半分程度という量が推奨されるのには、科学的な根拠があります。この水位により、根に必要な水分と酸素の両方を効率的に供給することができるのです。

根は水分の吸収と同時に呼吸も行っており、酸素が不足すると根腐れを起こします。水位が高すぎると水中の溶存酸素濃度が低下し、根の呼吸が阻害されます。逆に水位が低すぎると、根の一部が乾燥してしまい、水分吸収能力が低下します。容器の半分程度の水位は、この両方の問題を解決する最適な水位とされています。

💧 水位別の効果比較

水位	水分供給	酸素供給	根の状態	適用場面
容器の1/3	△不足気味	◎十分	上部根が乾燥	夏場の高温時
容器の1/2	◎最適	◎最適	◎健全	通常栽培
容器の2/3	◎十分	○やや不足	やや酸素不足	乾燥期
ほぼ満杯	◎過剰	×不足	根腐れリスク	使用不推奨

スポンジの毛細管現象も水位設定の重要な要素です。スポンジの下半分が水に浸かることで、毛細管現象により水分がスポンジ全体に均等に行き渡ります。この現象により、種や根の周辺が常に適度な湿度に保たれ、健全な成長が促進されます。

季節による調整も必要で、夏場の高温時は蒸発量が多いため、やや多めの水位（容器の2/3程度）に設定することもあります。逆に、冬場の低温時は根の活動が鈍くなるため、やや少なめ（容器の1/3程度）に設定することで根腐れを防ぐことができます。

容器の形状によっても最適な水位は変わります。細長い容器の場合は、底面積が小さいため水位を高めに設定し、浅く広い容器の場合は、蒸発面積が大きいため水位を低めに設定するなどの調整が必要です。重要なのは、根の大部分が適切な湿度環境に置かれることです。

水位の確認方法として、透明な容器を使用することで根と水位の関係を視覚的に確認できます。また、定期的に水位をマークしておくことで、蒸発量を把握し、適切な給水タイミングを判断することができます。経験を積むことで、植物の状態から最適な水位を判断できるようになります。

どこで売ってるかはホームセンターや100均が便利

水耕栽培に必要な資材は、身近な店舗で手軽に購入することができます。ホームセンターと100円ショップが最も便利で、品揃えも豊富です。それぞれの店舗の特徴を理解して使い分けることで、効率的に資材を揃えることができます。

100円ショップでは、スポンジ、容器、種、基本的な道具類がすべて揃います。特にダイソーは水耕栽培関連商品が充実しており、最近では水耕栽培専用商品も取り扱いを始めています。コストを抑えて始めたい初心者には最適な調達先です。

🏪 購入場所別の取り扱い商品一覧

店舗カテゴリ	スポンジ	液体肥料	種子	容器	専用器具
100円ショップ	◎豊富	△限定的	○基本種のみ	◎豊富	△一部のみ
ホームセンター	○普通	◎専門品	◎豊富	○普通	◎充実
園芸専門店	△少ない	◎高品質	◎専門種	△少ない	◎プロ向け
ネットショップ	○普通	◎選択肢多	◎希少種も	◎特殊品	◎最新商品

ホームセンターの利点は、液体肥料の種類が豊富で、専門的なアドバイスも受けられることです。特に、水耕栽培用の液体肥料は100円ショップでは取り扱いが限定的なため、ホームセンターでの購入が確実です。カインズ、コメリ、コーナンなどの大型店舗では、水耕栽培専用コーナーを設けている場合もあります。

地域密着型の園芸専門店も見逃せません。店主が水耕栽培に詳しい場合は、地域の気候に合わせたアドバイスや、珍しい品種の種子を入手できることがあります。ただし、価格は他の店舗より高めになることが多いです。

ネットショップでの購入は、希少な品種や最新の水耕栽培器具を入手したい場合に便利です。Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングなどでは、水耕栽培関連商品の選択肢が豊富で、ユーザーレビューも参考になります。ただし、実物を確認できないため、初心者は実店舗での購入から始めることをおすすめします。

季節による入手しやすさの違いもあります。春と秋の園芸シーズンには、どの店舗でも商品が充実しますが、真夏や真冬は在庫が少なくなることがあります。必要な資材は事前にまとめて購入し、適切に保存しておくことが重要です。

まとめ：水耕栽培スポンジやり方

最後に記事のポイントをまとめます。

水耕栽培のスポンジを使ったやり方は種まき→発芽→育苗→定植の4ステップである
最適なスポンジは100均の食器用ネットスポンジで、メラミンスポンジは使用不可である
スポンジの切り方は3cm角にカットして中央に十字の切り込みを入れるのが基本である
種まきは切り込み部分に2-3粒まき、トイレットペーパーでカバーする
発芽までの水位管理はスポンジの半分の高さをキープすることが重要である
発芽後は液体肥料を500-1000倍希釈で与え、段階的に濃度を上げる
ベビーリーフやハーブ類はスポンジだけで最後まで栽培が可能である
スポンジの代用品としてバーミキュライトも使用でき、徒長しにくい利点がある
発芽しない主な原因は水分不足と種の深さの問題である
カビ対策は換気の確保と定期的な水交換が効果的である
おすすめはダイソーの食器用ネットスポンジで、3-4回の再利用が可能である
水の量は容器の半分程度が最適で、根の呼吸と水分吸収のバランスが取れる
購入場所は100均とホームセンターが便利で、用途に応じて使い分ける
季節による調整が必要で、夏場は水位を高め、冬場は低めに設定する
透明容器を使用することで根の状態と水位を視覚的に確認できる

調査にあたり一部参考にさせて頂いたサイト

https://ameblo.jp/yunkjamy/entry-12755020648.html
https://www.designlearn.co.jp/suikousaibai/suikousaibai-article13/
https://agri.mynavi.jp/2018_01_23_16792/
https://mygreengrowers.com/blog/hydroponics-sponge/
https://suikosaibai-shc.jp/sponge-sowing-seeds/
https://note.com/thexder/n/n9f3dde0eb845
https://suikosaibai-shc.jp/mini-tomato/
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10267269590
https://www.motom-jp.com/2020/05/20/%E3%82%B9%E3%83%9D%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%81%A7%E3%81%A7%E3%81%8D%E3%82%8B%E3%81%A3%E3%81%A6%E6%9C%AC%E5%BD%93%EF%BC%9F%E3%80%80%E3%83%90%E3%82%B8%E3%83%AB%E3%81%AE%E6%B0%B4%E8%80%95%E6%A0%BD%E5%9F%B9/
https://madovege.com/basic-knowledge/planting-seeds/