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バーミキュライトの使い方完全ガイド!配合割合から注意点まで詳しく解説🌱種まきにも使える!

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バーミキュライトは土壌改良材として広く使われている資材ですが、その特徴や使い方について詳しく知らない方も多いのではないでしょうか。ホームセンターや園芸店の用土コーナーで見かける、キラキラと光る不思議な見た目の資材です。特に種まきや挿し木、培養土の配合など、様々な場面で活躍する便利なアイテムとなっています。

この記事では、バーミキュライトの基本的な特徴から、実際の使い方、配合比率、注意点まで詳しく解説していきます。保水性や通気性、保肥性といった優れた特性を持つバーミキュライトを上手に活用することで、植物の生育環境を整えることができます。

記事のポイント!

  1. バーミキュライトの5つの優れた特性と基本的な使い方
  2. 種まきや挿し木での具体的な活用方法と配合比率
  3. ダイソーなど100均で購入できる商品の特徴と使い分け
  4. 知っておくべきデメリットと注意点

バーミキュライトの基本的な使い方と効果を徹底解説

  1. バーミキュライトとは何か?特徴と主成分を解説
  2. 土壌改良材として使う5つの優れた効果
  3. 種まきや挿し木での正しい使い方
  4. 培養土に混ぜる際の適切な配合比率
  5. 100均(ダイソー)のバーミキュライトは使えるの?
  6. バーミキュライトのみで栽培する際の注意点

バーミキュライトとは何か?特徴と主成分を解説

バーミキュライトは苦土蛭石という鉱物を原料とし、800~1000度の高温で加熱処理して作られた土壌改良材です。主成分は酸化ケイ素、酸化マグネシウム、酸化アルミニウムで構成されています。

原石を高温で加熱すると、含まれている水分が水蒸気となって石がアコーディオン状に膨張し、容積が10倍近くまで膨れ上がります。その特徴的な膨張の様子が蛭(ヒル)に似ていることから、苦土蛭石とも呼ばれています。

見た目の特徴として、ゴールドやシルバー、ホワイトなど、キラキラとした光沢があります。この色合いは原産地によって異なり、日本や中国、南アフリカ、オーストラリアなどで採取されています。

産業用途としては、園芸用の土壌改良材としてだけでなく、カイロの原料としても使われています。カイロでは、アコーディオン状の隙間に水を蓄える性質を利用して、食塩水を含ませる役割を果たしています。

マグネシウムやカリウム、鉄分などの微量元素も含まれていますが、これらが水や土に溶け出すことはほとんどないため、肥料としての効果は期待できません。むしろ、その物理的な特性を活かした土壌改良材として使用されています。

土壌改良材として使う5つの優れた効果

バーミキュライトには、土壌改良材として5つの優れた特性があります。これらの特性によって、植物の生育環境を整える効果が期待できます。

1つ目は保水性と排水性のバランスの良さです。アコーディオン状の隙間にたくさんの水分を含むことができ、体積の25~30%もの水を吸収する能力があります。また、層状の構造により水や空気を通しやすく、水はけが悪い土に混ぜることで排水性も改善できます。

2つ目は無菌性です。製造時に高温処理されるため、無菌状態となっています。この特性は、作物の育苗や挿し木をする際に、病害虫の発生を抑える効果があります。

3つ目は軽量性です。中が空洞になっているため非常に軽く、通常の土の約10分の1程度の重さしかありません。運搬やハンギングバスケットなどの用途に適しています。

4つ目は断熱性です。空洞構造により熱が伝わりにくい特性があり、真夏の土温上昇を抑え、冬場の冷え込みも緩和する効果があります。これにより、植物の根に優しい環境を作ることができます。

5つ目は保肥性です。塩基置換容量が高く、土中のカルシウムやマグネシウム、カリウムを保持する能力に優れています。これにより、肥料の流出を防ぎ、特にプランター栽培での肥料効果の持続に貢献します。

種まきや挿し木での正しい使い方

バーミキュライト 種まきや挿し木での正しい使い方

種まきや挿し木での使用方法について、具体的な手順と注意点を説明します。

種まきの場合、基本的な配合比は、赤玉土(小粒)4:バーミキュライト4:ピートモス2の割合で混ぜ合わせて使用します。この配合により、適度な保水力と通気性が確保できます。

上層部にバーミキュライトを敷くことで、種の発芽率を高める効果が期待できます。特に光発芽性の種子(高校生種子)の場合、表面に撒く必要があるため、バーミキュライトの保水力が重要な役割を果たします。

挿し木の用土としても、無菌で適度な保水力を持つバーミキュライトは最適です。清潔なハサミで切った枝を挿す際は、根腐れ防止のために水はけにも注意が必要です。

発芽や発根を促すために、土の表面が乾かないよう適度な水分管理が重要です。バーミキュライトは上層部での保水力が高いため、種まきや挿し木の成功率向上に貢献します。

上からの水やりは優しく行い、種や挿し穂が動かないよう注意します。事前に土台をしっかりと湿らせておくことで、水やり時の種子の移動を防ぐことができます。

培養土に混ぜる際の適切な配合比率

培養土への配合比率は、用途によって適切な割合が異なります。以下、具体的な配合例を紹介します。

家庭菜園や畑での使用では、庭の土6:腐葉土2:バーミキュライト2の割合を目安にします。この配合により、適度な保水性と通気性のバランスが取れた土が作れます。

プランター栽培の場合は、使用している土に対してバーミキュライトを2割程度混ぜ込みます。これにより、軽量化と保水性の向上が期待できます。

ハンギングバスケット用の土では、全体の4割程度までバーミキュライトを混ぜることができます。重量を軽くする必要があるため、他の用途より多めの配合が可能です。

土壌改良材として使用する場合は、土全体の1割から2割程度を目安に混ぜ合わせます。使いすぎると保水力が強くなりすぎる可能性があるので注意が必要です。

なお、バーミキュライトは粒の大きさを基本用土に合わせることで、より効果を発揮します。細かい用土には小粒のバーミキュライトを、粗い用土には大粒のものを使用するのがコツです。

100均(ダイソー)のバーミキュライトは使えるの?

ダイソーでも2リットル程度の小容量パックでバーミキュライトが販売されています。価格は110円(税込)程度です。

ダイソーのバーミキュライトは、一般的な園芸店で売られているものと比べて粒が細かいのが特徴です。種まきの覆土など、表面を覆う用途には適しています。

単価で比較すると、ホームセンターなどの大容量パック(20リットルで600~1000円程度)の方がお得です。必要な量に応じて購入先を選択するとよいでしょう。

使用感としては、細かい粒子のため入れすぎるとベチャベチャしやすい傾向があります。表面の保水や種まき用途であれば問題なく使えます。

大量に使用する場合や、土壌改良材として使用する場合は、やや粗めの粒子サイズがある園芸店の製品がおすすめです。発芽後の育成用土としては、通気性の面から粗めの粒子の方が扱いやすいでしょう。

バーミキュライトのみで栽培する際の注意点

バーミキュライトのみでの栽培は可能ですが、いくつかの重要な注意点があります。

まず、バーミキュライトには肥料成分がほとんどないため、液体肥料などで栄養を補給する必要があります。植物の生育には必須の栄養素を別途与える必要があります。

バーミキュライトは非常に軽いため、植物が大きくなってくると支えきれなくなる可能性があります。根が張りにくく、倒れやすくなることがあります。

保水性が高いため、水のやりすぎに注意が必要です。排水性は確保されていますが、過湿になりやすい特徴があります。水管理は控えめにするのがコツです。

また、バーミキュライトは風で飛ばされやすく、雨でも流されやすい性質があります。そのため、屋外での使用には適していません。畑の土と混ぜ込むことを前提とした土壌改良資材として使用するのが望ましいでしょう。

バーミキュライトを使いこなすためのポイントと注意点

  1. 水耕栽培での効果的な活用方法
  2. 赤玉土との相性と組み合わせ方
  3. パーライトとの違いと使い分け
  4. 知っておくべき3つのデメリット
  5. おすすめの商品と選び方のコツ
  6. まとめ:バーミキュライトを使って土作りの効果を最大限に引き出そう

水耕栽培での効果的な活用方法

水耕栽培では、バーミキュライトを培地として活用することができます。無菌で清潔な特性を活かし、苗を支える役割を果たします。

水耕栽培キットには、すでにバーミキュライトが含まれているものが多くあります。自作する場合は、ペットボトルの上部を切り取って逆さにし、そこにバーミキュライトを入れて植物を植え付けます。

バーミキュライトは特に種の小さい植物や野菜の水耕栽培に適しています。保水性が高く、根が張りやすい環境を作ることができます。

液体肥料と組み合わせることで、植物の生育に必要な栄養分を効率的に供給できます。バーミキュライト自体には肥料成分がほとんどないため、必ず液体肥料を使用する必要があります。

初期の段階では、根が液肥に届くまでろ紙などで水分を吸い上げるような仕組みを作ることがポイントです。

赤玉土との相性と組み合わせ方

赤玉土とバーミキュライトの組み合わせは、プランター栽培や鉢植えでよく用いられます。赤玉土が基本の土台となり、そこにバーミキュライトを混ぜることで理想的な土壌環境を作ることができます。

一般的な配合比率は、赤玉土6:バーミキュライト2程度が目安です。さらに腐葉土を2の割合で加えることで、より良好な土壌環境を作ることができます。

赤玉土は重たい性質がありますが、バーミキュライトを混ぜることで軽量化が可能です。これにより、プランターの移動や管理が楽になります。

粒の大きさは、赤玉土のサイズに合わせることが重要です。小粒の赤玉土には小粒のバーミキュライトを、中粒には中粒を合わせるようにします。

配合後は軽く混ぜ合わせ、使用前に十分な水を与えて馴染ませることをお勧めします。

パーライトとの違いと使い分け

パーライトとの違いと使い分け

バーミキュライトとパーライトは、どちらも無菌で軽量な土壌改良材ですが、その特性には違いがあります。パーライトには黒曜石系と真珠岩系の2種類があり、それぞれ特徴が異なります。

黒曜石パーライトは水はけが良く、バーミキュライトに比べて排水性に優れています。一方、真珠岩パーライトは水持ちが良く、バーミキュライトに近い特性を持っています。

一般的な種まきや挿し木にはバーミキュライトがおすすめです。特に水切れを防ぎたい場合は、保水性の高いバーミキュライトが適しています。

水はけを重視する場合は黒曜石パーライト、保水性と保肥性を高めたい場合は真珠岩パーライトというように、目的に応じて使い分けることができます。

それぞれの特性を理解し、育てる植物や栽培環境に合わせて選択することが重要です。

知っておくべき3つのデメリット

バーミキュライトには、使用時に注意すべきデメリットがいくつかあります。まず、非常に軽いため風で飛ばされやすく、雨でも流されやすい性質があります。

使いすぎると土がべちゃべちゃになってしまう可能性があります。これは特に細かい粒子のバーミキュライトで起こりやすい現象です。適切な配合比率を守ることが重要です。

また、軽すぎることで植物が大きくなった際に支えきれなくなる可能性があります。特にバーミキュライトの割合が多すぎると、植物が倒れやすくなってしまいます。

大量に吸い込むと体調を崩す可能性があるため、取り扱い時にはマスクや防護メガネの着用が推奨されます。粉塵が舞いやすい性質があるためです。

水やり時にも注意が必要で、強い水流で流されないよう、優しく水を与える必要があります。

おすすめの商品と選び方のコツ

バーミキュライトは、ホームセンターや園芸店、インターネットで購入できます。容量は2リットルから60リットルまでさまざまなサイズが販売されています。

価格の目安として、40リットルで2,000円前後、5リットルで600円程度、2リットルで100円前後です。大容量を購入する方が単価は安くなりますが、初めて使う場合は小さいサイズから試すことをお勧めします。

商品選びのポイントは、用途に合わせた粒の大きさを選ぶことです。種まきや挿し木用には細かい粒子のもの、土壌改良用にはやや粗めの粒子のものが適しています。

品質の面では、南アフリカ産などのアスベストを含まない安全性の高い製品が販売されています。1970年代のアメリカ産のような問題は、現在の日本で販売されている製品にはありません。

園芸店やホームセンターで販売されている主な商品として、あかぎ園芸や瀬戸ヶ原花苑などのブランドがあります。

まとめ:バーミキュライトを使って土作りの効果を最大限に引き出そう

最後に記事のポイントをまとめます。

  1. バーミキュライトは苦土蛭石を高温処理して作られた土壌改良材である
  2. 保水性、排水性、保肥性、断熱性、軽量性の5つの優れた特性を持つ
  3. 種まきや挿し木には無菌性を活かして単体でも使用可能
  4. 培養土への標準的な配合比率は全体の1~2割程度
  5. 100均製品は粒が細かく、種まきの覆土に適している
  6. 水耕栽培では培地として活用でき、特に小さな種子に効果的
  7. 赤玉土との相性が良く、6:2の割合での配合が基本
  8. パーライトとは異なり、保水性が高いのが特徴
  9. 風で飛びやすい、水で流れやすいなどのデメリットに注意が必要
  10. 粒の大きさは用途に応じて選択する
  11. 価格は40リットルで2,000円前後が目安
  12. 現在販売されている製品は安全性が確保されている