リキダスで発根促進？実験結果が教える驚きの真実と正しい使い方【メネデールとの違いも解説】

植物の発根促進に関心を持つ方なら、一度は「リキダス」の名前を聞いたことがあるのではないでしょうか。ハイポネックスジャパンから発売されているこの活力剤は、コリン、フルボ酸、アミノ酸の3種類の有効成分を配合し、植物本来の力を引き出すことで知られています。しかし、実際のところリキダスに発根促進効果はあるのでしょうか？YouTubeなどで話題となった実験結果では、意外な事実が明らかになっています。

多くの園芸愛好家が期待を寄せるリキダスですが、発根促進に関しては限定的な効果しか期待できないことが複数の比較実験で判明しています。一方で、メネデールやオキシベロンといった他の活力剤・発根促進剤との使い分けを理解することで、より効果的な植物育成が可能になります。この記事では、実験データに基づいたリキダスの真の効果と、失敗しない使用方法について詳しく解説していきます。

この記事のポイント
✅ リキダスの発根促進効果は限定的で、メネデールの方が優秀
✅ リキダスは発根後の成長促進に効果を発揮する活力剤
✅ 正しい希釈倍率と使用頻度を守ることが重要
✅ ハイポネックス原液との併用は絶対に避ける必要がある

リキダスによる発根効果の真実と実験結果

1. リキダスの発根促進効果は限定的で、メネデールが優秀
2. リキダスの主成分は活力を与えるコリン・フルボ酸・アミノ酸
3. 実験で判明したメネデールとリキダスの明確な違い
4. リキダスの正しい希釈倍率と使用頻度は植物によって異なる
5. 挿し木での効果的な使用方法は発根後の成長促進がメイン
6. 葉面散布の効果と適切な濃度は200倍希釈が基本

リキダスの発根促進効果は限定的で、メネデールが優秀

YouTubeで公開された複数の比較実験において、リキダスとメネデールの発根効果には明確な差が見られました。実験結果によると、メネデールを使用した場合は植え替え直後の根の発達に効果を発揮し、白い長い根が大きく1本生え、残りの2本も短いながら白い根が確認されています。

一方、リキダスを使用した実験では、発根促進を目的とした場合、残念ながら根の発達は確認されませんでした。これは複数の植物種で確認されており、リキダスが発根促進剤ではなく活力剤であることを示す重要な結果と言えるでしょう。

🌱 発根効果比較結果

項目	メネデール	リキダス
植え替え直後の発根	効果あり	効果なし
根の色	白い健康的な根	変化なし
根の本数	3本中3本発根	発根確認されず
発根速度	早い	遅い・なし

この結果から、初期の発根促進を目的とする場合は、リキダスよりもメネデールや他の発根促進剤を選択する方が効果的であることが分かります。リキダスは発根促進剤というよりも、植物が成長してからの活力補給に適した製品と考えるのが適切です。

実験では品種を変えて複数回テストが行われ、同様の結果が確認されています。このことから、リキダスの効果は植物の種類に関わらず一貫していると推測されます。

塊根植物専門家の意見でも、「オキシベロンやルートンには発根促進作用があるホルモン剤が含まれているが、リキダスには主に微量要素が含まれているだけ」との見解が示されており、科学的な根拠からもこの実験結果は妥当と考えられます。

リキダスの主成分は活力を与えるコリン・フルボ酸・アミノ酸

リキダスの特徴を理解するには、その主成分であるコリン、フルボ酸、アミノ酸の働きを知ることが重要です。これらの成分は独自配合により特許を取得しており（登録番号：特許第5685515号）、3つの相乗効果で植物本来が持っている力を引き出します。

コリンは植物に吸収されると、茎や根の先端などの生長点にすばやく行き渡る特徴があります。この成分は細胞膜の構成要素としても知られ、植物の健全な成長をサポートします。ただし、発根ホルモンとは異なり、直接的な発根促進作用は持ちません。

🧪 リキダスの主成分と効果

成分名	主な効果	発根への影響
コリン	生長点への栄養供給	間接的
フルボ酸	栄養吸収促進	間接的
アミノ酸	植物活力向上	間接的
カルシウム	細胞壁強化	間接的
鉄・銅・亜鉛	微量要素補給	間接的

フルボ酸は土壌中で植物が栄養を吸収しやすい状態を作り出す働きがあります。この成分により、与えてすぐに効果を発揮することができるとされています。しかし、これも発根を直接促進するものではなく、植物全体の栄養状態を改善する効果が主となります。

アミノ酸は植物の基本的な構成要素であり、タンパク質の合成に必要不可欠です。リキダスに含まれるアミノ酸は、植物の代謝を活発にし、ストレス耐性を向上させる効果が期待できます。

これらの成分に加えて、リキダスにはカルシウムをはじめ、鉄・銅・亜鉛・モリブデンなどの各種ミネラルも配合されています。これらの微量要素は植物の健康維持に重要ですが、発根促進に特化した成分ではありません。

実験で判明したメネデールとリキダスの明確な違い

複数回にわたって行われた比較実験により、メネデールとリキダスの効果には明確な違いがあることが判明しています。この違いを理解することで、用途に応じた適切な使い分けが可能になります。

メネデールの主成分である**二価鉄（Fe++）**は、植物が吸収しやすい形にイオン化された鉄分です。この鉄分は水分や養分の吸収を高めたり、光合成を活発にする働きがあり、特に植え替え直後の発根促進に効果を発揮します。

📊 実験結果による効果の違い

使用段階	メネデール	リキダス
植え替え直後	高い効果	効果なし
発根初期	白い根が確認	根の発達なし
成長期	継続的効果	高い効果
活力回復	効果あり	高い効果
ストレス耐性	一般的	優秀

一方、リキダスはすでに成長している苗をさらに元気にすることが得意な特徴が見られました。実験では、初期の発根段階では効果が確認されませんでしたが、根が出た後の生育促進には優れた効果を示しています。

発根メカニズムの違いも重要なポイントです。メネデールは鉄分による直接的な発根促進効果があるのに対し、リキダスは微量要素とアミノ酸による総合的な植物活力向上が主な効果となります。

実験参加者からは「メネデールは植え替え直後の根の発達を促進するが、リキダスは植物が安定してからの成長促進に適している」との感想が多く寄せられています。この使い分けを理解することで、より効果的な植物育成が可能になります。

塊根植物での実験においても、同様の結果が確認されており、「初期段階ではメネデールなどの発根促進剤を使用し、その後の生育促進にリキダスを使用する」という使い分けが効果的とされています。

リキダスの正しい希釈倍率と使用頻度は植物によって異なる

リキダスの効果を最大限に引き出すためには、植物の種類に応じた正しい希釈倍率と使用頻度を守ることが重要です。メーカーが推奨する使用方法は、植物の生育段階と種類によって細かく設定されています。

野菜類の場合、植え付け時と活着後で濃度を変える必要があります。植え付け時は1000倍希釈（水5Lにキャップ1/4杯約5ml）で使用し、活着後（植え付け約2週間後）の生育旺盛期には100倍希釈（水2Lにキャップ1杯約20ml）に濃度を上げます。

🌿 植物別希釈倍率一覧

植物の種類	希釈倍率	水量	リキダス量	使用頻度
野菜（植え付け時）	1000倍	5L	キャップ1/4杯（5ml）	週1回
野菜（活着後）	100倍	2L	キャップ1杯（20ml）	週1回
草花・観葉植物	200倍	2L	キャップ1/2杯（10ml）	週1回
東洋ラン・サボテン	1000倍	5L	キャップ1/4杯（5ml）	週1回
葉面散布	200倍	2L	キャップ1/2杯（10ml）	週1回

草花、花木、観葉植物、バラ、鉢花、洋ランなどは200倍希釈で統一されています。これらの植物は比較的デリケートなため、中程度の濃度で安定した効果を得ることができます。

東洋ラン、サボテン、盆栽などはより薄い1000倍希釈で使用します。これらの植物は過度な栄養に敏感なため、薄い濃度で継続的に与えることが推奨されています。

使用間隔については、すべての植物において1週間に1回が推奨されています。これは植物の栄養吸収サイクルと成長リズムに合わせた適切な間隔とされています。

使用量の目安として、鉢植えの場合は鉢底から流れ出る程度、花壇などの地植えの植物には1m²あたり約2～3Lを目安に希釈液を与えます。過度な使用は逆効果になる可能性があるため、適量を守ることが重要です。

挿し木での効果的な使用方法は発根後の成長促進がメイン

挿し木や挿し芽の際のリキダス使用については、植物に十分に水揚げした後に使用することが推奨されています。ただし、実験結果から明らかになったように、初期の発根促進効果はメネデールの方が高いため、使用タイミングに注意が必要です。

複数の植物を対象とした挿し木実験では、同じ条件で育てた場合、メネデールを使用した挿し木は3本とも発根が確認されましたが、リキダスを使用した挿し木からは発根が確認されませんでした。この結果は複数の植物種で確認されており、挿し木の初期段階では、リキダスよりもメネデールや他の発根促進剤を使用する方が効果的です。

🌱 挿し木での効果的な使用ステップ

ステップ	推奨方法	使用する活力剤	期待効果
1. 発根初期	メネデール使用	メネデール	発根促進
2. 発根確認後	リキダス切り替え	リキダス	成長促進
3. 定期管理	週1回使用	リキダス	活力維持
4. 植え替え後	濃度調整	リキダス	活着促進

しかし、リキダスが全く効果がないわけではありません。すでに根が出た後の生育促進には効果を発揮する傾向が見られました。そのため、挿し木の管理においては、初期段階では発根促進剤を使用し、発根が確認できた後にリキダスに切り替えるという使い分けが効果的です。

挿し木での使用濃度は、通常の観葉植物と同様に200倍希釈で、1週間に1回の頻度が推奨されています。発根が確認できた段階で、この濃度でリキダスを与えることで、その後の成長を促進することができます。

注意点として、リキダスは肥料ではないため、挿し木後の生育段階では別途適切な肥料を与える必要があります。リキダスで活力を与えつつ、成長に必要な栄養素は肥料で補完するという考え方が重要です。

イチジクやその他の木本植物での実験においても、同様の結果が確認されており、挿し木の成功率を上げるためには、発根促進剤とリキダスの適切な使い分けが重要であることが示されています。

葉面散布の効果と適切な濃度は200倍希釈が基本

リキダスは土壌散布だけでなく、葉面散布としても使用可能な特徴があります。葉面散布の場合は200倍希釈（水2Lにキャップ1/2杯約10ml）で使用し、これは草花、花木、観葉植物、バラなど、ほとんどの植物に共通する希釈率です。

葉面散布のメリットとして、根からの吸収が困難な状況でも栄養を供給できることが挙げられます。特に根の調子が悪い時期や、土壌の状態が良くない場合に有効な方法とされています。

⚠️ 葉面散布時の注意事項

注意点	詳細	対処法
濃度管理	高濃度は葉焼けの原因	必ず200倍希釈を守る
散布時間	直射日光下は避ける	早朝・夕方に実施
頻度管理	過度な散布は逆効果	週1回を厳守
天候配慮	雨前の散布は無効	晴天が続く時期を選ぶ

ただし、濃度管理には十分注意が必要です。実験では、500mlの水に30mlという高濃度で散布してしまった例がありました。このような場合は、すぐに水で洗い流すことで大きな問題は起きませんでしたが、土壌に流れ込んだ液は濃すぎる可能性があります。

葉面散布の効果については、様々な意見が存在します。メーカーは葉面散布での使用を推奨していますが、一部の専門家からは「葉面に散布しても効果があるかどうかは不明」という意見もあります。そのため、メインの栄養供給は根からの吸収に頼り、葉面散布は補助的な位置づけで使用することが推奨されます。

使用する場合は、1週間に1回の頻度を守り、適切な希釈倍率で使用することが重要です。また、葉面散布と土壌散布を併用する場合は、総量が多くなり過ぎないよう注意が必要です。

散布のタイミングとしては、直射日光を避けた早朝や夕方が適しており、雨が降る前の散布は効果が期待できないため避けるべきです。

リキダスと発根促進剤の使い分けと注意点

1. ハイポネックス原液との併用は絶対に避けるべき理由
2. 塊根植物での発根効果は初期段階では期待できない
3. リキダス使用時の失敗例と正しい対処法
4. 季節別の効果的な使用タイミングは暑さ・寒さ対策がメイン
5. 他の活力剤との使い分けポイントは用途に応じた選択
6. コストパフォーマンス比較でリキダスが最優秀
7. まとめ：リキダスでの発根促進は成長段階を理解して使用

ハイポネックス原液との併用は絶対に避けるべき理由

ハイポネックス原液とリキダスを混ぜて使用することはできません。この点はメーカーが明確に注意事項として示しており、植物育成において重大な問題を引き起こす可能性があります。

両者が混用できない理由は、それぞれ異なる目的を持つ製品だからです。リキダスは活力剤であり、ハイポネックス原液は肥料です。リキダスにはカルシウムをはじめとする各種ミネラル成分が含まれており、これらが肥料成分と反応する可能性があります。

⚠️ 混用時の問題点

問題	原因	影響
成分反応	ミネラル×肥料成分	効果減少・沈殿
pH変化	成分バランス崩壊	根へのダメージ
吸収阻害	化学反応による変化	栄養不足
根焼け	濃度バランス異常	植物の枯死

適切な使用方法としては、リキダスとハイポネックス原液は別々に与えることが推奨されます。リキダスは肥料ではないため、植物の生育には別途肥料を与える必要がありますが、その際は時間を空けて使用するようにしましょう。

具体的なスケジュール例として、月曜日にリキダス、木曜日にハイポネックス原液といったように、少なくとも2～3日の間隔を空けることが安全です。この間隔により、前回与えた成分が植物に吸収されてから次の成分を与えることができます。

なお、リキダスには微量の肥料成分も含まれていますが、これは植物の生育に必要な量には足りません。そのため、適切なタイミングでの肥料の追加は必要不可欠です。

健全な植物の生育のためには、活力剤と肥料それぞれの特性を理解し、適切に使い分けることが重要です。混用による事故を避けるため、必ず単独で使用し、他の薬剤との間隔を守りましょう。

塊根植物での発根効果は初期段階では期待できない

塊根植物愛好家の間でも話題となったリキダスの発根効果ですが、実験結果では初期の発根段階において明確な効果は確認されませんでした。これは塊根植物特有の特性と、リキダスの成分特性によるものと考えられます。

塊根植物での実験では、メネデールとリキダスで発根効果に違いが見られました。メネデールは植え替え直後の根の発達に効果を発揮する傾向にあり、塊根植物の発根管理においても同様の結果が確認されています。

🌵 塊根植物での活力剤効果比較

活力剤	発根初期	発根後成長	ストレス耐性	コスト
リキダス	×	◎	◎	優秀
メネデール	◎	○	○	普通
オキシベロン	◎	△	△	高い
ルートン	◎	△	△	安い

一方、リキダスは初期の発根促進よりも、すでに根が出た後の生育促進に効果を発揮する特徴が見られました。実験では発根初期の段階では根の発達は確認されませんでしたが、発根後の株の充実には貢献する可能性があります。

塊根植物専門家の見解によると、「オキシベロンやルートンには発根促進作用があるホルモン剤が含まれているが、リキダスには主に微量要素が含まれている」とのことです。この違いが、発根初期の効果の差として現れていると考えられます。

実験結果から、塊根植物の発根には、初期段階ではメネデールなどの発根促進剤を使用し、その後の生育促進にリキダスを使用するという使い分けが効果的と言えるでしょう。

塊根植物の発根管理を行っているYouTuberやブログでは、約9割がメネデールを使用しているという調査結果もあり、実際の栽培現場でもメネデールの効果が認められています。

リキダスの使用濃度は、通常の観葉植物と同様に200倍希釈で、1週間に1回の頻度が推奨されています。発根が確認できた後の管理において、この濃度で使用することで植物の活力向上が期待できます。

リキダス使用時の失敗例と正しい対処法

リキダスの使用において、最も多い失敗例は希釈濃度の間違いです。例えば500mlの水に30mlを入れてしまうような高濃度での使用は、植物に深刻なダメージを与える可能性があります。

高濃度で使用してしまった場合の対処法として、すぐに水で薄めるなどの対処が必要です。葉面散布で濃度を間違えた場合は、すぐに清水で洗い流すことで対処可能ですが、根からの吸収による場合は回復に時間がかかる可能性があります。

🚨 よくある失敗例と対処法

失敗例	原因	症状	対処法
高濃度使用	希釈ミス	葉焼け・根傷み	大量の水で希釈・洗浄
過度な使用頻度	早期効果期待	栄養過多症状	使用停止・経過観察
他剤との混用	知識不足	予期しない反応	成分洗い流し
使用タイミングミス	計画性不足	効果不十分	スケジュール見直し

また、ハイポネックス原液との混合も重大な失敗例の一つです。両者は別々に使用する必要があり、混ぜて使用することはできません。混用してしまった場合は、すぐに大量の水で洗い流し、しばらく様子を見ることが重要です。

使用頻度を守らないことも失敗の一つです。効果を急ぐあまり使用頻度を上げすぎると、逆効果になる可能性があります。1週間に1回という使用間隔は必ず守りましょう。植物の栄養吸収には一定のサイクルがあり、過度な栄養供給は植物のストレスとなります。

リキダスには酢酸臭がありますが、これは有効成分の一つであり、問題ありません。この臭いを気にして使用を控えることは不要です。むしろ、臭いがしない場合は偽物の可能性もあるため、正規品を購入することが重要です。

季節による使用量の調整も重要なポイントです。夏場の高温期や冬場の低温期には、植物の代謝が変化するため、使用量を若干調整することが推奨される場合があります。ただし、基本的な希釈倍率は変更せず、使用頻度で調整することが安全です。

失敗を防ぐためには、使用前に必ず説明書を確認し、計量は正確に行うことが重要です。また、初回使用時は少量から始めて、植物の反応を確認しながら通常量に移行することをお勧めします。

季節別の効果的な使用タイミングは暑さ・寒さ対策がメイン

リキダスは暑さでバテ気味の時期や、冬の寒さへの抵抗性を高めたい時期に特に効果的です。カルシウムなどのミネラル成分が、植物の環境ストレスへの耐性を高める働きがあるからです。

夏季の使用においては、高温ストレスで弱った植物の回復に効果を発揮します。35℃を超える猛暑日が続く時期には、週1回のリキダス散布により、植物の暑さ耐性を向上させることができます。ただし、直射日光下での散布は避け、早朝や夕方の涼しい時間帯に実施することが重要です。

🌡️ 季節別使用スケジュール

季節	主な効果	使用頻度	特別な注意点
春（3-5月）	成長促進	週1回	植え替え後の活着促進
夏（6-8月）	暑さ耐性向上	週1回	早朝・夕方の散布
秋（9-11月）	冬越し準備	週1回	寒さ耐性強化
冬（12-2月）	休眠期管理	2週に1回	薄めの濃度で使用

冬季の使用では、寒さへの抵抗性を高める効果が期待できます。特に、屋外で越冬する植物や、暖房の効いていない場所で管理している植物には、11月頃から定期的にリキダスを与えることで、寒害を軽減することができます。

植え付けや植え替え時の根の活力アップにも効果的です。春の植え替えシーズン（3-5月）や秋の植え替えシーズン（9-10月）において、移植ストレスを軽減し、新しい環境への適応を促進します。

さし木・さし芽・株分けの際にも効果が期待できます。ただし、前述の通り初期の発根促進効果は限定的なため、発根後の成長促進段階での使用が効果的です。

成り疲れで元気がない時期にも活用できます。果樹や野菜において、収穫期後の株の回復や、連続開花による疲労回復に効果を発揮します。不足しがちな微量要素を補給することで、植物の回復を助けることができます。

使用する際は、季節を問わず決められた希釈倍率を守ることが重要です。野菜は1000倍、草花や観葉植物は200倍という基準は年間を通して変わりません。また、季節に関わらず1週間に1回という使用頻度も一定ですが、冬季の休眠期には頻度を下げることも考慮できます。

他の活力剤との使い分けポイントは用途に応じた選択

代表的な活力剤であるメネデールとの比較実験では、それぞれ特徴的な効果の違いが確認されています。この違いを理解することで、用途によって使い分けることが可能になり、より効果的な結果が期待できます。

メネデールは植え替え直後の根の発達を促進する効果があります。主成分である二価鉄（Fe++）が発根を直接的に促進するため、挿し木や植え替え直後の使用に適しています。50年以上の使用実績があり、信頼性の高い製品として知られています。

🌿 活力剤別特徴比較表

活力剤名	主成分	得意分野	不得意分野	価格帯
リキダス	コリン・フルボ酸・アミノ酸	成長期の活力向上	初期発根促進	安い
メネデール	二価鉄	発根促進・活着	長期的な成長促進	普通
HB-101	植物エキス	総合的な健康増進	即効性	高い
オキシベロン	インドール酪酸	発根促進	成長期管理	高い
ルートン	ナフチルアセトアミド	発根促進	成長期管理	安い

リキダスは、すでに成長している苗をさらに元気にすることが得意です。このため、発根が確認できた後の継続的な管理や、環境ストレス対策に使用することで、その真価を発揮します。

発根促進剤としては、オキシベロンやルートンにはホルモン作用があり、挿し木の発根促進に直接的な効果があります。一方、リキダスは微量要素の補給が主な作用となっているため、発根促進というよりも植物全体の健康維持に重点が置かれています。

HB-101は杉、桧、松、オオバコのエキスを抽出した天然系の活力剤で、サポニン様物質により微生物バランスを整える効果があります。価格は高めですが、総合的な植物の健康増進に効果があるとされています。

活力剤の中でもリキダスの特徴は、コリン、フルボ酸、アミノ酸という3種類の有効成分を配合している点です。これらの相乗効果で植物本来の力を引き出すことができ、特に成長期の植物の活力向上に優れています。

また、カルシウムをはじめとする各種ミネラルが豊富に含まれている点も、他の活力剤との違いとして挙げられます。これにより、トマトの尻腐れ症やハクサイの芯腐れ症などのカルシウム欠乏症の予防効果も期待できます。

使い分けの基本原則として、発根促進が目的の場合はメネデールやオキシベロン、成長促進が目的の場合はリキダスやHB-101といった選択が効果的です。

コストパフォーマンス比較でリキダスが最優秀

植物活力剤を選ぶ際に重要な要素の一つがコストパフォーマンスです。長期間にわたって使用する活力剤だからこそ、効果と価格のバランスを慎重に検討する必要があります。

主要な活力剤の価格比較を行うと、リキダスは圧倒的なコストパフォーマンスを示しています。容量と価格の関係を詳しく見てみましょう。

💰 活力剤価格比較（参考価格）

商品名	容量	価格	希釈倍率	1L薬液当たりコスト
メネデール	500ml	1,000円	100倍	20円
HB-101	100ml	2,300円	1000倍	23円
リキダス	450ml	810円	1000倍	約2円

1リットルの薬液を作る場合の価格比較では、リキダスが最も経済的であることが分かります。メネデールが20円、HB-101が23円に対し、リキダスは約2円という驚異的な安さを実現しています。

高いと思われがちなHB-101も希釈倍数が高いため、メネデールとさほど変わらない使用コストになります。ただし、初期投資額は高いため、まとめ買いによるコスト削減効果が期待できます。

リキダスの経済性を具体的に計算すると、450mlのボトル1本で450リットル分の薬液を作ることができます。週1回の使用で2リットルずつ使用した場合、約4年間使用可能という計算になります。

🧮 年間使用コスト比較

使用パターン	リキダス	メネデール	HB-101
週1回・2L使用	約200円	約2,000円	約2,400円
週2回・2L使用	約400円	約4,000円	約4,800円
毎日・1L使用	約700円	約7,000円	約8,400円

内容成分が比較的多く明示されている点も、リキダスの優位性の一つです。コリン、フルボ酸、アミノ酸の配合量や、各種ミネラルの含有量について、他社製品よりも詳細な情報が提供されています。

特許取得（登録番号：特許第5685515号）による成分配合の独自性も、コストパフォーマンスの高さを支える要因です。研究開発による効果的な成分バランスが、適正価格で提供されています。

マグァンプとの併用をメーカーが推奨している点も、同じハイポネックスジャパン製品としての相乗効果が期待でき、トータルでのコストパフォーマンス向上につながります。

ただし、コストだけでなく用途に応じた効果も考慮する必要があります。発根促進が主目的の場合は、価格が高くてもメネデールやオキシベロンの方が効果的な場合があります。一方、継続的な植物管理においては、リキダスの経済性は大きなメリットとなります。

まとめ：リキダスでの発根促進は成長段階を理解して使用

最後に記事のポイントをまとめます。

1. リキダスは活力剤であり、発根促進剤ではない
2. 発根初期の効果はメネデールの方が優秀で実験でも証明済み
3. リキダスは発根後の成長促進と活力向上に効果を発揮する
4. 主成分はコリン、フルボ酸、アミノ酸の3種類で特許取得済み
5. 野菜の植え付け時は1000倍希釈、活着後は100倍希釈で使用
6. 草花・観葉植物は200倍希釈で統一されている
7. 使用頻度は全ての植物で1週間に1回が基本
8. ハイポネックス原液との混用は成分反応により絶対に禁止
9. 葉面散布は200倍希釈で実施可能だが補助的な位置づけ
10. カルシウム欠乏症の予防効果があり野菜栽培にメリット大
11. 暑さ・寒さのストレス対策に効果的で季節の変わり目に重宝
12. 肥料とは別に与える必要があり栄養補完が重要
13. 希釈濃度を間違えた場合は速やかに水で薄めて対処
14. 塊根植物では発根初期よりも発根後の管理に適している
15. コストパフォーマンスは他社製品と比較して圧倒的に優秀

調査にあたり一部参考にさせて頂いたサイト

• https://www.youtube.com/watch?v=-uKuABajKB8
• https://m.youtube.com/watch?v=KlLQ_k0xaeA
• https://gardenfarm.site/rikidasu-hachikon/
• https://m.youtube.com/watch?v=VEb-ieickT4
• https://ameblo.jp/bellnetta/entry-12843782925.html
• https://www.hyponex.co.jp/products/products-636/
• https://knitaniku.hatenablog.com/entry/2021/04/09/225045
• https://smartlog.jp/205906
• https://ameblo.jp/hyhh47/entry-12243701315.html
• https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q12271717087