草刈機を選ぶ際、ハイコーキの18Vと36Vのどちらにするか迷っている方は多いのではないでしょうか。実際に現場で使ってみると、電圧の違いによるパワーや作業効率の差は想像以上に大きく、用途に合わない機種を選んでしまうと後悔することになります。
この記事では、ハイコーキ草刈機の18Vと36Vの具体的な違いから、あなたの用途に最適な機種選びのポイントまで、実用的な情報を詳しく解説します。マキタとの比較情報も含めて、購入前に知っておきたい重要なポイントを網羅的にお伝えしていきます。
この記事のポイント |
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✅ 18Vと36Vの性能差とパワーの違いが分かる |
✅ 用途別の最適な機種選びのコツが理解できる |
✅ バッテリー互換性と拡張性のメリットが分かる |
✅ マキタとの比較による客観的な判断材料が得られる |
ハイコーキ草刈機の18vと36vで迷っている方への基本知識
- 18Vと36Vの根本的な違いはパワーと作業時間
- 36Vマルチボルトの特徴は18V機種との互換性
- 18V機種は軽量性と取り回しの良さがメリット
- 36V機種は25mLエンジン式同等のパワーを実現
- バッテリー容量による連続作業時間の違い
- 価格差は約2-3万円程度の開きがある
18Vと36Vの根本的な違いはパワーと作業時間
ハイコーキの草刈機における18Vと36Vの最も大きな違いは、モーターのパワーと連続作業時間にあります。電圧が高くなることで、より強力なモーターを搭載でき、厚い草や硬い茎でも楽に刈り取ることができるようになります。
📊 18Vと36Vの基本性能比較表
項目 | 18V機種 | 36V機種 |
---|---|---|
相当エンジン排気量 | 22mLクラス | 25mLクラス |
回転数(高速) | 6,000-7,000min⁻¹ | 6,500-7,000min⁻¹ |
連続作業時間 | 約25-60分 | 約36-73分 |
本体重量 | 2.8-3.6kg | 3.9-4.5kg |
適用作業 | 一般的な草刈り | 硬い草・広範囲作業 |
36V機種の場合、25mLエンジン式刈払機と同等の使用感を実現しており、セイタカアワダチソウやススキなどの硬い草も効率的に刈り取れます。一方、18V機種は軽量で取り回しが良く、家庭での一般的な草刈り作業には十分なパワーを持っています。
作業効率の面では、36V機種の方が一度により多くの草を刈り取れるため、同じ面積でも作業時間を短縮できます。ただし、その分重量が増すため、長時間の作業では疲労度も考慮する必要があります。
電圧の違いによるバッテリー消費の特性も重要なポイントです。36V機種は高出力のため、負荷の大きい作業でもバッテリー残量が急激に減ることは少なく、安定した性能を維持できます。18V機種では、硬い草や密集した草を刈る際にバッテリー消費が早くなる傾向があります。
音の静かさについては、どちらもエンジン式と比べて圧倒的に静音ですが、36V機種の方がわずかに音が大きくなります。それでも住宅街での使用には全く問題ないレベルで、早朝や夕方の作業でも近隣への配慮を最小限に抑えられます。
36Vマルチボルトの特徴は18V機種との互換性
ハイコーキの36Vマルチボルトバッテリーの最大の特徴は、36V機種と18V機種の両方で使用できる互換性にあります。これは業界でも画期的な技術で、バッテリーが自動的に接続先の工具の電圧を判別し、適切な電圧を供給する仕組みになっています。
🔋 マルチボルトバッテリーの互換性一覧
バッテリー型番 | 36V時容量 | 18V時容量 | 重量 | Bluetooth機能 |
---|---|---|---|---|
BSL36A18 | 2.5Ah | 5.0Ah | 707g | なし |
BSL36A18B | 2.5Ah | 5.0Ah | 694g | あり |
BSL36B18 | 4.0Ah | 8.0Ah | 987g | なし |
BSL36B18B | 4.0Ah | 8.0Ah | 983g | あり |
BSL36C18 | 1.5Ah | 3.0Ah | 669g | なし |
実用面でのメリットは非常に大きく、例えば36V草刈機を購入した後、18Vのインパクトドライバーやマルノコを追加購入しても、同じバッテリーで使用できます。これにより、初期投資を抑えながら工具を拡張していくことが可能になります。
充電器の互換性も重要なポイントで、従来の18V用充電器でもマルチボルトバッテリーを充電できます。ただし、急速充電器を使用することで充電時間を大幅に短縮できるため、作業効率を重視する場合は専用充電器の併用がおすすめです。
Bluetooth機能付きバッテリーを選択すれば、集じん機との無線連動や、スマートフォンアプリを使った工具のカスタマイズも可能になります。これにより、回転数の調整やスイッチの遊びの設定など、作業者の好みに合わせた細かい調整ができるようになります。
注意点として、一部の18V機種では4.0Ahの大容量バッテリー(BSL36B18)が物理的に取り付けできない場合があります。特に日立工機ブランド時代の機種では制限があるため、購入前の確認が必要です。
18V機種は軽量性と取り回しの良さがメリット
18V機種の最大のメリットは、軽量性と優れた取り回し性にあります。本体重量が2.8-3.6kg程度と軽く、特に女性や高齢者の方でも扱いやすい重量設計になっています。
⚖️ 18V機種の重量とバランス特性
ハンドルタイプ | 重量 | 特徴 | 適用作業 |
---|---|---|---|
Uハンドル | 3.2-3.6kg | 安定性重視 | 平地での広範囲作業 |
ループハンドル | 2.8-3.2kg | 機動性重視 | 障害物周辺の細かい作業 |
2グリップ | 2.8-3.0kg | 最軽量 | 精密な仕上げ作業 |
疲労軽減効果は作業時間が長くなるほど顕著に現れます。特に肩掛け作業では、500g-1kgの重量差が数時間の作業では大きな負担の違いとなって現れます。家庭での草刈り作業では、一般的に30分-1時間程度の作業が多いため、18V機種の軽量性は大きなアドバンテージとなります。
バランス設計も優秀で、軽量ブラシレスモーター(660g)を先端部に配置することで、重心が手元に近くなり、操作時の負担を軽減しています。これにより、長時間の草刈り作業でも腕や肩への負担を最小限に抑えることができます。
狭い場所での作業性も18V機種の大きなメリットです。庭木の間や塀際、階段周辺など、細かい作業が必要な場所では、軽量で小回りの利く18V機種の方が作業効率が高くなります。
ただし、パワー不足を感じるシーンもあります。特に背丈の高い雑草や、密集したセイタカアワダチソウなどでは、36V機種と比べて作業速度が落ちることがあります。このような場合は、刃の選択や作業方法を工夫することで対応可能です。
36V機種は25mLエンジン式同等のパワーを実現
36V機種の最大の特徴は、25mLエンジン式刈払機と同等のパワーを電動で実現していることです。これは従来の電動草刈機では不可能だった高負荷作業にも対応できることを意味します。
🔥 36V機種のパワー性能詳細
性能項目 | 36V機種 | エンジン25mL相当 |
---|---|---|
最大回転数 | 6,500-7,000min⁻¹ | 6,500-7,500min⁻¹ |
低速時パワー | エンジン24.5mLクラス | 24.5mL実機 |
連続高負荷作業 | 約30-70分 | 燃料容量次第 |
起動時間 | 即座 | 2-3分 |
メンテナンス | ほぼ不要 | 定期的に必要 |
実際の作業性能では、硬いススキや竹の子、セイタカアワダチソウの群生地でも、エンジン式と遜色ない刈り取り速度を実現しています。特にアウタロータ式ブラシレスモーターを搭載した機種では、高いトルクを発揮し、負荷がかかっても回転数が落ちにくい特性があります。
定回転制御機能により、草の密度が変わっても一定の回転数を維持できるため、作業品質が安定します。これは手動でアクセルを調整する必要があるエンジン式と比べて、大きなアドバンテージとなります。
重負荷作業への対応力も36V機種の強みです。ハイパワーブラシレスモーターとヒートシンク付きコントローラーにより、連続する重負荷作業でも性能低下を最小限に抑えています。特に夏場の高温環境下での作業では、この温度管理機能が重要な役割を果たします。
作業効率の向上は数値でも現れており、同じ面積の草刈り作業を行う場合、36V機種では18V機種と比べて約20-30%の時間短縮が可能です。これは業務用途では大きなコストメリットとなります。
バッテリー容量による連続作業時間の違い
バッテリー容量は草刈機の実用性を左右する重要な要素で、作業時間と重量のバランスを考慮した選択が必要です。ハイコーキでは複数の容量オプションを用意しており、用途に応じて最適なバッテリーを選択できます。
📊 バッテリー容量別作業時間比較表
バッテリー | 18V使用時 | 36V使用時 | 重量 | 価格目安 |
---|---|---|---|---|
BSL36C18 | 3.0Ah | 1.5Ah | 669g | 約15,000円 |
BSL36A18 | 5.0Ah | 2.5Ah | 707g | 約17,000円 |
BSL36B18 | 8.0Ah | 4.0Ah | 987g | 約20,000円 |
実際の作業時間は使用条件によって大きく変わりますが、一般的な草刈り作業では以下のような目安となります:
- 軽作業(薄い草): BSL36A18で約60-80分
- 中程度作業(普通の草): BSL36A18で約40-60分
- 重作業(厚い草・硬い茎): BSL36A18で約25-40分
バッテリー選択の指針としては、作業時間が1時間以内であればBSL36A18、それ以上の長時間作業や高負荷作業が多い場合はBSL36B18を選択することをおすすめします。軽作業中心であればBSL36C18でも十分対応可能です。
充電時間も重要な考慮点で、急速充電器UC18YDL2を使用した場合、BSL36A18は約25分、BSL36B18は約40分でフル充電が完了します。予備バッテリーと組み合わせることで、実質的に無制限の作業が可能になります。
経済性を考慮すると、1AhあたりのコストはBSL36B18が最も優秀で、長期的な視点ではこちらがおすすめです。ただし、初期投資を抑えたい場合や軽作業中心の場合は、BSL36A18が良いバランスを持っています。
価格差は約2-3万円程度の開きがある
ハイコーキの18Vと36V草刈機の価格差は約2-3万円程度が一般的で、この価格差に見合う性能向上があるかどうかが選択の重要なポイントとなります。
💰 価格帯別機種比較表
電圧 | エントリーモデル | スタンダードモデル | ハイエンドモデル |
---|---|---|---|
18V | 約4-5万円 | 約5-6万円 | 約6-7万円 |
36V | 約6-7万円 | 約7-8万円 | 約8-9万円 |
価格差 | +約2万円 | +約2万円 | +約2万円 |
コストパフォーマンスを検討する際は、単純な購入価格だけでなく、作業効率や将来の拡張性も考慮する必要があります。36V機種は高価ですが、作業時間の短縮効果を考慮すると、業務用途では投資回収が可能な場合が多いです。
バッテリーコストも重要な要素で、マルチボルトバッテリーは18V専用バッテリーより高価ですが、36Vと18Vの両方で使用できる汎用性を考慮すると、トータルコストでは有利になる場合があります。
メンテナンスコストはどちらも同程度で、エンジン式と比べて大幅に削減できます。オイル交換やエアフィルター清掃、プラグ交換などが不要で、年間維持費は大幅に削減可能です。
リセールバリューも考慮要素の一つで、36V機種の方が新しい技術を採用しているため、中古市場での価値保持率が高い傾向があります。ただし、18V機種でも十分な需要があるため、極端な差はありません。
ハイコーキ草刈機18vと36vの選び方とあなたに最適な機種
- 家庭用なら18V、業務用なら36Vが基本選択
- ハンドルタイプ別の特徴と選び方
- マキタとハイコーキの比較結果
- 購入前に確認すべき重要ポイント
- コストパフォーマンスを重視した機種選び
- バッテリー互換性を活かした拡張性
- まとめ:ハイコーキ草刈機18v36v違い
家庭用なら18V、業務用なら36Vが基本選択
用途別の選択指針として、家庭用なら18V、業務用なら36Vという基本的な考え方があります。ただし、家庭用でも作業内容によっては36Vが適している場合もあるため、具体的な使用シーンを想定した選択が重要です。
🏠 用途別推奨機種選択ガイド
用途 | 作業面積 | 草の種類 | 推奨電圧 | 理由 |
---|---|---|---|---|
家庭の庭 | ~100㎡ | 一般的な雑草 | 18V | 軽量で十分なパワー |
家庭の庭 | 100-300㎡ | 硬い草混在 | 36V | 作業効率重視 |
農業・造園 | 300㎡以上 | 各種雑草 | 36V | 高パワー・長時間作業 |
管理業務 | 広範囲 | セイタカアワダチソウ等 | 36V | プロ仕様が必要 |
家庭用18Vの適用シーンでは、一般的な住宅の庭や駐車場周辺の草刈りが中心となります。作業時間は通常30分-1時間程度で、軽量性による疲労軽減効果が重要になります。特に女性や高齢者の方には、18V機種の取り回しの良さが大きなメリットとなります。
業務用36Vの必要性は、連続作業時間と作業効率に現れます。造園業や農業では、1日に数時間の草刈り作業を行うことが多く、この場合は作業速度の向上による時間短縮効果が重要になります。また、硬い草や密集した雑草への対応力も業務効率に直結します。
中間的な用途として、広めの庭(200-300㎡)を持つ家庭や、年に数回まとまった草刈りを行う場合があります。このような場合は、初期投資と作業効率のバランスを考慮して、用途の8割をカバーできる機種を選択することをおすすめします。
将来の拡張性も考慮要素の一つです。他の電動工具の導入を検討している場合、バッテリーの共用性を考慮すると、最初から36Vマルチボルトシステムを選択した方が長期的にはメリットが大きくなります。
ハンドルタイプ別の特徴と選び方
ハンドルタイプの選択は作業効率と疲労度に大きく影響するため、作業環境と使用者の体格に合わせた選択が重要です。ハイコーキでは主に3つのハンドルタイプを用意しています。
🔧 ハンドルタイプ別特徴比較表
ハンドルタイプ | 重量 | 作業適性 | 操作性 | 疲労度 |
---|---|---|---|---|
Uハンドル | 最重量 | 平地・広範囲 | 安定性重視 | 中程度 |
ループハンドル | 中間 | 傾斜地・障害物周辺 | バランス型 | 低い |
2グリップ | 最軽量 | 細かい仕上げ作業 | 精密性重視 | 最低 |
Uハンドルタイプは最も一般的で、両手でしっかりと支えながら横方向に薙ぎ払う作業に適しています。肩掛けストラップと組み合わせることで、長時間作業での疲労軽減効果が高くなります。平坦な庭や畑での作業、広範囲の草刈りに最適です。
ループハンドルタイプは機動性に優れ、片手でループを握り、もう片手でグリップを持つスタイルになります。急な傾斜地や庭木の間、塀際などの障害物が多い場所での作業に適しています。重量バランスが良く、比較的疲れにくいのが特徴です。
2グリップタイプは最軽量で、二箇所のグリップを直接握るため、最も繊細な操作が可能です。花壇周辺や石組み周辺など、精密な仕上げ作業に適していますが、広範囲の作業には向いていません。
選択の指針としては、メインの作業環境を考慮することが重要です:
- 平坦で広い場所→ Uハンドル
- 傾斜や障害物が多い→ ループハンドル
- 細かい仕上げ重視→ 2グリップ
体格による適性も考慮要素で、身長160cm以下の方や腕力に不安がある方は、ループハンドルや2グリップタイプの方が扱いやすい場合があります。
マキタとハイコーキの比較結果
草刈機市場における二大メーカーであるマキタとハイコーキの比較は、多くのユーザーが気になるポイントです。両社とも優秀な機種を展開していますが、それぞれに特徴があります。
⚔️ マキタ vs ハイコーキ 総合比較表
比較項目 | マキタ | ハイコーキ |
---|---|---|
バッテリー技術 | 40Vmax採用 | 36Vマルチボルト |
互換性 | 同電圧内のみ | 36V⇔18V相互対応 |
機種ラインナップ | 豊富(特にDIY向け) | プロ向け重視 |
価格帯 | 幅広い価格設定 | プロ仕様中心 |
アフターサービス | 全国展開 | 全国展開 |
バッテリー技術の面では、マキタの40Vmaxとハイコーキの36Vマルチボルトという異なるアプローチを取っています。マキタの40Vmaxは軽量化を重視し、ハイコーキのマルチボルトは互換性を重視しています。実用面では、どちらも高いパフォーマンスを発揮します。
作業性能については、同クラスの機種で比較すると大きな差はありませんが、細かい部分で特徴があります:
🔍 詳細性能比較(同クラス機種)
性能項目 | マキタ MUR005G | ハイコーキ CG36DA |
---|---|---|
最大回転数 | 7,000min⁻¹ | 5,200min⁻¹ |
連続作業時間 | 約25-55分 | 約36-73分 |
重量 | 5.3kg | 4.4kg |
防塵防滴性能 | IPX4 | APT(独自規格) |
使い勝手の面では、マキタは豊富な機種選択肢があり、予算や用途に応じて細かく選択できます。ハイコーキはプロ向けの高性能機種に特化しており、業務用途では信頼性の高い選択肢となります。
将来性を考慮すると、どちらも継続的な技術開発を行っており、大きな差はありません。ただし、既に他の電動工具を所有している場合は、同一メーカーで統一することによるバッテリー共用のメリットが大きくなります。
サポート体制は両社とも全国展開しており、修理やパーツ供給において大きな差はありません。地域によっては片方のメーカーの方がサービス拠点が近い場合があるため、事前確認をおすすめします。
購入前に確認すべき重要ポイント
草刈機の購入で失敗しないためには、事前の確認が非常に重要です。特に通販での購入では、実機を触れないため、詳細な仕様確認が必要になります。
✅ 購入前必須チェックリスト
チェック項目 | 確認内容 | 重要度 |
---|---|---|
作業面積 | 想定作業範囲の測定 | ★★★ |
草の種類 | 硬い草の比率確認 | ★★★ |
使用頻度 | 年間使用回数の想定 | ★★☆ |
保管場所 | 分割棹の必要性 | ★★☆ |
予算 | 本体+予備バッテリー | ★★★ |
既存工具 | バッテリー互換性 | ★★☆ |
作業面積の正確な測定は機種選択の基本です。多くの方が実際より広く見積もりがちですが、実測することで適切な容量のバッテリーを選択できます。100㎡以下なら18V、200㎡以上なら36Vが一般的な目安となります。
草の種類と密度も重要な要素で、柔らかい芝生中心なら18Vでも十分ですが、セイタカアワダチソウやススキが多い場合は36Vの方が効率的です。近隣の状況を観察して、将来的に硬い草が増える可能性も考慮しましょう。
分割棹の必要性は保管場所によって決まります:
- 車での運搬→ 分割棹推奨
- 物置保管→ 標準棹可能
- 室内保管→ 分割棹必須
予備バッテリーの必要性は作業時間によって決まります。連続1時間以上の作業が想定される場合は、予備バッテリーの追加購入を検討することをおすすめします。
アフターサービスについても確認が必要で、最寄りのサービス拠点の場所や、修理期間の目安を事前に調べておくと安心です。
コストパフォーマンスを重視した機種選び
限られた予算で最大の効果を得るためには、コストパフォーマンスを重視した機種選びが重要です。単純な価格比較だけでなく、長期的な使用コストも考慮した総合的な判断が必要になります。
💡 コスパ重視の選択指針表
予算帯 | 推奨機種 | 特徴 | 適用用途 |
---|---|---|---|
5万円以下 | 18V エントリー | 基本機能重視 | 小面積・軽作業 |
5-7万円 | 18V スタンダード | バランス型 | 一般家庭・標準使用 |
7-9万円 | 36V エントリー | 高性能・拡張性 | 広面積・将来性重視 |
9万円以上 | 36V ハイエンド | 最高性能 | 業務用・ヘビーユース |
初期投資を抑えたい場合は、18Vエントリーモデルから始めて、必要に応じて追加購入する方法があります。この場合、最初からマルチボルト対応の18V機種を選択することで、将来的な拡張性を確保できます。
5年間の総コスト計算例:
📊 5年間総コスト比較(年20時間使用想定)
項目 | 18V機種 | 36V機種 |
---|---|---|
本体価格 | 55,000円 | 75,000円 |
予備バッテリー | 15,000円 | 20,000円 |
電気代(5年間) | 1,500円 | 2,000円 |
メンテナンス | 5,000円 | 5,000円 |
総計 | 76,500円 | 102,000円 |
作業効率による時間価値も考慮すると、36V機種の方が30%程度作業時間を短縮できるため、時間単価を考慮すれば差額は小さくなります。特に時間価値の高い方や、作業頻度の高い方には36V機種がおすすめです。
中古市場での価値保持も考慮要素の一つで、36V機種の方が新しい技術のため、リセールバリューが高い傾向があります。数年後の買い替え時の下取り価格も計算に入れると、実質的なコスト差はさらに縮まります。
バッテリー互換性を活かした拡張性
ハイコーキのマルチボルトシステムの最大のメリットは拡張性にあります。草刈機購入後に他の電動工具を追加する際、同じバッテリーシステムを活用することで、トータルコストを大幅に削減できます。
🔧 マルチボルト対応工具の拡張例
工具カテゴリ | 36V機種例 | 18V機種例 | 共用メリット |
---|---|---|---|
切断工具 | 丸のこ C3605DA | 丸のこ C18DBL | 建築・DIY作業 |
穴あけ工具 | ハンマドリル DH36DPA | ドリルドライバー DS18DBL | 基礎工事・組立 |
研削工具 | グラインダー G3613DA | グラインダー G18DBVL | 金属加工・研磨 |
清掃工具 | ブロワ RB36DA | クリーナー R18DAL | 清掃・メンテナンス |
工具システム拡張のシナリオ例:
- 最初:草刈機(36V)+ マルチボルトバッテリー×2
- 1年後:インパクトドライバー(18V)追加
- 2年後:丸のこ(36V)追加
- 3年後:ブロワ(36V)追加
この場合、追加購入は工具本体のみで済み、バッテリーや充電器の重複投資を避けられます。
バッテリー運用の効率化も重要なポイントで、複数の工具を所有することで、バッテリーのローテーション使用が可能になります。例えば、草刈機で使用したバッテリーを充電している間に、別のバッテリーで他の工具を使用するといった運用ができます。
Bluetooth機能の活用により、対応工具では集じん機との無線連動が可能になります。特に切断作業や研削作業では、粉じんの自動吸引により作業環境が大幅に改善されます。
将来の技術進歩への対応も考慮要素で、マルチボルトシステムは継続的に新機種が追加されているため、新技術を活用した工具も同じバッテリーシステムで使用できる可能性が高くなります。
まとめ:ハイコーキ草刈機18v36v違い
最後に記事のポイントをまとめます。
- 18Vと36Vの最大の違いはパワーと作業時間で、36Vは25mLエンジン式同等の性能を実現している
- 36Vマルチボルトバッテリーは18V機種でも使用可能で、高い互換性を持つ
- 18V機種は軽量性と取り回しの良さが最大のメリットで、家庭用に適している
- 36V機種は高負荷作業に対応でき、業務用途や広範囲作業に最適である
- バッテリー容量により連続作業時間が大きく変わり、用途に応じた選択が重要である
- 価格差は約2-3万円程度で、作業効率向上効果を考慮すると妥当な範囲である
- 家庭用なら18V、業務用なら36Vが基本的な選択指針となる
- ハンドルタイプは作業環境に応じて選択し、Uハンドルが最も汎用性が高い
- マキタとハイコーキは同等レベルの性能で、既存工具との互換性で選択するのが効率的である
- 購入前には作業面積と草の種類を正確に把握することが重要である
- コストパフォーマンスは5年程度の長期視点で判断すべきである
- マルチボルトシステムの拡張性により、他の電動工具との連携メリットが大きい
- バッテリー運用の効率化により、実質的な作業時間制限を解消できる
- 分割棹の選択は保管場所と運搬方法によって決定する
- アフターサービス体制は両メーカーとも充実しており、大きな差はない
調査にあたり一部参考にさせて頂いたサイト
- https://www.youtube.com/watch?v=4jl8UyFlLCI
- https://www.hikoki-powertools.jp/relation/compatible/compatible.html
- https://www.youtube.com/watch?v=pSqPprQkCtc
- https://actool.jp/blogs/contents/makita_bush-cutter
- https://www.bildy.jp/mag/hitachi-multivolt/
- https://media.tool-off.com/archives/232
- https://www.bildy.jp/mag/makita-electric-brush_cutter/
- https://www.uedakanamono.co.jp/blog/impact-wrench
- https://www.bildy.jp/mag/hikoki_battery/
- https://shopping.geocities.jp/honda-walk/karibarai/k-makita-list.html